竹馬
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竹馬(たけうま)とは、遊具の一種。またはそれを利用した遊びの名称。後者は竹馬ごっことも呼ばれる。
古くは、竹の枝にまたがって遊ぶものだった。
1~2mの棒に、長さ20~30cm、幅10cm程度の板をしっかり固定したものを2本使用する。板を取りつける位置は棒の一端から計測して20~50cmの位置に取り付ける。このとき、取り付け位置が2本とも同じになるようにする。 自然木を使用する場合は、二枚の長方形の板を棒をはさみ縦に取り付け「くの字」形とし、針金等で固定する。
遊び方は、板のところに片方ずつ足を乗せ、棒の部分を持ってバランスを取りながら歩く。板の取り付け位置が高いほどバランスが取りにくくなる。やや前のめりに重心を置くと歩きやすい。走りまわって遊ぶことの他、ボールを使用しサッカーに似た遊び等も可能である。裸足で乗り、足の指で掴むようにすると動きやすい。逆に靴を履くと滑りやすい。
自然の竹を使用する際は、伐採したばかりのものは水分を含み重いため、半年から1年ほど放置し乾燥させた物を使用する方が扱いやすい。既製品ではステンレスの棒が使われる事が多いが、多くの場合、やはり自然の竹の方が軽く、遊ぶことに適している。
なお、サーカスなどで見られる西欧の竹馬は足に固定するものであり手は使用しない。このときの竹馬は棒の長さが4~5m、に及ぶものもある。
また、猿まわしの芸として、サルに竹馬に曲乗りさせる芸もある。
幼い頃に一緒に遊んだ友人のことを指す、「竹馬の友(ちくばのとも)」ということわざも存在する。原典などは桓温を参照されたい。