米粉
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- 米粉(こめこ)は、米(コメ)を製粉したもの。穀粉(こくこ)ともいう。日本各地で、国産米(地元産米)の消費拡大に向けて、新たな市場開拓、販路拡大の布石として期待が寄せられている。(本項にて解説)
- ビーフン(台湾語 米粉、中国語 米粉、ミーフェン)は、コメ(うるち米)を原料とする乾麺のひとつ。詳しくはビーフンおよびライスヌードルを参照。
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[編集] 沿革
日本では米の消費が年々落ち込んでいる。日本人の主食は米であり、日本人の食糧には米が一番体質に合っているとの考え方から、各地で米の消費拡大に力を注いできた。
そこで最近急速に注目を集め始めたのが、「米粉」の活用であった。従来からある、煎餅、団子、落雁、大福餅、さくら餅などの和菓子製品の他に、用途開発が進められており、小麦粉グルテンを添加してパンや麺などを製造したり、米粉をそのまま用いたパンが登場するなど、米粉技術は日々開発されてきている。また、米粉製品を学校給食に取り入れる自治体もあらわれ、安心な地元産米の販路拡大に期待が寄せられている。
一部で小麦粉に代わるものと期待する向きもあり、当初は小麦粉の数倍のコストを課題とする企業もあった。しかし、米粉は全く別のものとして小麦粉と米粉の棲み分けは十分にできるという考え方が定着してきている。最近は良質な米粉の製粉コストもかなり低くなってきており、いまや米粉は新たな市場開拓がなされてきている。
[編集] 米粉の種類
[編集] もち米のもの
[編集] うるち米のもの
[編集] 製品例
- 米粉パン(山食・角食・総菜パンなど)
- 米粉麺(ライスヌードル。うどん風、ラーメン風、パスタ風など)
- 米粉菓子(クッキー・団子・ケーキ・洋菓子・和菓子・饅頭・煎餅・羊羹・干菓子など)
- 餃子の皮・焼売の皮・ピザ
- アイスクリーム
ほか
[編集] 製粉技術
- 胴搗製粉方法(石臼杵搗き)
- 気流粉砕製法(ジェットミル)
- ロール製粉方法
このほか、名称のついていない製法や特許製法、企業秘密など様々ある。用途によって使い分けがされている。
[編集] 販路
- 店頭販売・通信販売
- 学校給食・施設給食
- 外食産業
ほか
[編集] 米粉に取り組む主な自治体
ほか、全国に広がりつつある。