糟屋武則

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糟屋武則

凡例

時代

安土桃山時代から江戸時代前期

生誕

永禄5年（1562年）

死没

慶長12年（1607年）

別名

正之助、助右衛門（通称）、真雄、数正、宗重、
真安、宗孝他（全て別名）

墓所

兵庫県加古川市の称名寺（加古川城跡）

官位

従五位下、内膳正

主君

別所長治→豊臣秀吉

氏族

糟屋氏

父母

父：糟屋忠安

兄弟

糟屋朝正（友政）、糟屋武則、糟屋相喜

糟屋武則（かすやたけのり、1562年（永禄5年） - 1607年（慶長12年））は安土桃山時代・江戸時代の大名。播磨国にて別所氏の家臣であった糟屋忠安の次男。兄に糟屋朝正（友政）。姓は糟谷や加須屋とも記され、有名な名乗りとしては「加須屋真雄（かすやさねかつ）」とも。名乗りは他にもあり、数正、宗重、真安、宗孝など、いずれも武則の別名として伝わっており年代によって違うことから、本人の名なのか、子なのか混乱もある。

甥に弓の名手として名高い糟屋武成がいる。

本性は志村だったとされている（武則の母が兄朝正を産んだ後、豪族志村氏と再婚し、その際に産まれたのが武則である為。）。しかし、天正5年（1577年）の羽柴秀吉の播磨攻めの時に朝正が別所長治について三木城に入った為、武則は兄と袂を分かって織田方につき、糟屋の姓を名乗った。その後武則は黒田孝高の推挙により羽柴秀吉の小姓頭となっている。そして天正11年（1583年）、賤ヶ岳の戦いで武則は佐久間盛政配下の宿屋七左衛門という武士を討ち取るなどして活躍し、福島正則や加藤清正らと共に賤ヶ岳の七本槍の一人に数えられ、その戦功により播磨国に二千石、河内国に一千石など合わせて三千石余を拝領する。その後も小牧・長久手の戦いや九州征伐、小田原征伐などに兵150名を動員して参加している。また軍事だけでなく、天正14年（1586年）に方広寺大仏の作事奉行、天正19年（1591年）に近江国検地奉行を務めるなど行政面でも事績を残している。更に天正14年（1586年）には従五位下内膳正に任官。後陽成天皇の聚楽第行幸の際にも天皇の行列に供奉している。この他朝鮮出兵にも従軍しており、文禄元年（1592年）には新庄直忠らとともに朝鮮人逃亡流民の帰郷を促す訓令を発布するほか、文禄2年（1593年）の第二次晋州城攻防戦に参加するなど活躍し、文禄4年（1595年）8月に六千石加増され、播磨加古川城主（12000石）になる。また、伏見城の普請にも参加していたらしい。