緋雨閑丸
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緋雨閑丸 プロフィール
- 初出作品: サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣
- 流派: 緋刀流
- 武器銘:
- 霧雨(傘)
- 大祓禍神閑丸(刀)
- 出身地: 不明
- 生年月日: 不明(12歳くらいに見える)
- 身長: 四尺七寸
- 体重: 十貫目
- 三体数: 不明
- 血ノ型: AB型
- 好きなもの: おいしいもの
- 趣向: 旅
- 嫌いなもの: 自分の中にいる「鬼」のようなもう一人の自分
- 特技: 傘回し
- コンプレックス: 巧く笑えないこと
- 尊敬する人: 記憶を失った後、育ててくれた僧侶
- 今、厄介になっている儚と旦那(零以降)
- 剣の道について: 何かのときに役に立つかもしれない
- 平和を感じるとき: みんなでご飯を食べているとき
- 好みのタイプ:
- (零まで)子供だからよくわかりません
- (剣客伝)年上の優しい人
- 関連キャラクター: 壬無月斬紅郎
緋雨 閑丸(ひさめ しずまる)は、テレビゲーム『サムライスピリッツ』シリーズに登場する、架空の人物。
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[編集] 概要
- 記憶喪失の少年。僅かに残った記憶を頼りに、自分の過去を探す旅を続けている。
- 武器は霧雨という傘と大祓禍神閑丸(おおはらえのまがかみしずまる)という刀であるが、使用しているのはほとんどが霧雨で、大祓禍神閑丸の使用は梅雨円殺陣、暴雨円殺陣の上昇中と雨流狂落斬(後に真・雨流れ狂落斬と改名)だけである。またキャラの設定上だからなのか、武器飛ばし技(武器破壊技)を喰らって霧雨を失うと大祓禍神閑丸も一切抜かない。なお、『斬紅郎無双剣』では通常でも一部の必殺技を除いて大祓禍神閑丸を抜く事はなかった(『天草降臨』以降は通常技でも抜くようになった)。また、斬殺してしまった後は「ごめんなさい」と謝る。ちなみに、『天草降臨』での三連斬の際は、二斬目までは霧雨を叩きつけるが、三斬目は「ごめんなさい!」と頭を下げつつもそれを頭突きとし、ダメージを与えていた(「ごめんなさい連斬」などと呼ばれており、『天下一剣客伝』でもこれは再現されている)。
- 初登場となる『斬紅郎無双剣』で主人公として初登場したが、何故かプレイヤーセレクトでの初期カーソルは2P側となっている。この作品以降は、シリーズ上の重要なキャラクターとなっていくが、全体的に謎めいた部分が多い(このキャラを語る上では欠かせないキーマンである壬無月斬紅郎や、その娘である詩織との関係もありそうなのだが…)。
- 『天草降臨』と『零』の間に発表された3Dシリーズ(『サムライスピリッツ~侍魂~』及び『サムライスピリッツ2~アスラ斬魔伝~』。通称ポリサム)には登場していない。これは3Dで彼の象徴である傘を描写することができなかったからと語られている。(同じ理由で右京、ナコルルといった長髪キャラ(風間蒼月の自分の髪で束ねた髪も)は髪が束ねられている)
- 覇王丸とは知り合いである。また、あまり知られていないがナコルルとも知り合いのようである。『天草降臨』の閑丸のエンディングでナコルルに話しかけられる場面もそうだが、実は、『斬紅郎無双剣』のアレンジサウンドトラックCDに収録されているドラマで、ナコルルが閑丸に出会う場面がある。
- 「緋雨閑丸」という名前は本名ではない。『零』のエンディングから察するに「水無月 刃(みなづき やいば)」が本名らしい(「刃」という名前は、「柳生人生劇場」内でも使われているため、正式な本名であると思われる)。なお、『零』エンディングでは本来「壬無月」のところをミスで「水無月」としてしまったと、同作に関わったスタッフが同人誌で明かしているが、『天下一剣客伝』でも「水無月」の名前が出ているため、こちらが正式な設定として採用されたと思われる。
- 『零』の時までは好みのタイプを聞かれ“子供だからよくわかりません”と答えていたが、『天下一剣客伝』では“年上の優しい人”に変わっている。
- 『天下一剣客伝』ではいろはに「子どもが刀を振り回しちゃ駄目です!」と言われてしまい、エンディングでは儚との再会を果す。
[編集] キャラクターの原型
外見的には、漫画『るろうに剣心』の主人公、緋村剣心が主なモデルであると言われ、ファンの間では、似ているかどうかは意見が分かれている。また、別の説として内藤泰弘の漫画版に登場する少年「小綱(おづな)」がモデルという説もあった。
しかし実際は設定段階では『幽☆遊☆白書』の蔵馬がモデルで、当初は植物使いという設定であり外見も蔵馬そのものであった。また没画の中には自分の身長を超える長剣を持っていたのもあり、当初設定が斬紅郎と重なっていたように思われる。なお、『るろうに剣心』の作者で、後に『零』のキャラクターデザインにも携わった和月伸宏が、『るろうに剣心』の単行本8巻でこのキャラのことについて語っている(ちなみに和月はサムライスピリッツシリーズの大ファンである)。
[編集] 必殺技一覧
[編集] 通常の必殺技
- 緋刀流 霧雨刃
- 飛び道具。傘をブーメランのように使い、相手に向かって飛ばす。作品によっては大斬りで出したり怒り時で出すと「緋刀流 霧雨刃・豪雨」となり、戻ってくる時にも攻撃判定がある。
- 『斬紅郎無双剣』では「豪雨」は修羅のみで使用できる。
- 緋刀流 梅雨円殺陣
- やや突進気味の対空技。流れとしては覇王丸の「奥義 弧月斬」に似ている。突進しながら一度傘で弧を描き、すかさず刀に持ち替えて振り上げながら上昇する。ただし、小斬りで入力した場合は突進せずにその場で弧を一度描き、そのまま小ジャンプで上昇する。
- 緋刀流 雨流狂落斬(または、真・雨流狂落斬、真・雨流れ狂落斬)
- 傘を上に放り上げ、刀を突き立てるようにして突進する技。ヒットすると、相手を刺したまま壁まで押し進み、最後に大斬りを喰らわせる。
- 『天草降臨』以降は、蹴りボタン(『零SPECIAL』以降は任意のボタン)を押しっぱなしの状態にして離すというボタン溜めのコマンドに変わっており、ある程度溜める事で最後の大斬りがジャンプからの思い切った下ろし斬りになる。特に最大溜めの状態での場合は、武器飛ばし必殺技の倍以上のダメージ力を誇るため、逆転の切り札となりうる技となった。
- さらに『零SPECIAL』では、ボタン押しっぱなし中にスタートボタンを押すことで溜めを維持したまま何度でもこれを出せるという強力な裏技があった。ただし、ヒットさせると溜めはリセットされる。
- 緋刀流 五月雨斬り
- その場で傘を横にして回し、ヒットすると相手をロックして連続で斬りつける技。
- 『天草降臨』まででは修羅用の技。
- 緋刀流 氷雨返し
- その場で傘を開いて構え、飛び道具を跳ね返す技。直接攻撃として使うことも可能。
- これも『天草降臨』まででは修羅用の技である。
- 緋刀流 時雨
- 空中での技で、閉じた状態の傘に体重を乗せながら真下に落下していく技。当たると跳ねる。また、敵によっては連続で当てることが出来る。
- 『天草降臨』までは羅刹用だった技でもある。
- 緋刀流 小雨
- 空中で傘を開き、一定の間だけ浮くことが出来る技。ゆっくりと徐々に落下していく。使用によっては、相手の攻撃のタイミングを狂わせることも可能。
- こちらも『天草降臨』までは羅刹用だった技である。
- 緋刀流 雷雨
- 小雨の派生技。小雨中に斬りボタンを押すと、傘を横回ししながら斜めに突進していく技。
- なお、小雨の派生技ということで、もちろんのごとく『天草降臨』までは羅刹用だった技。
- 緋刀流 冷雨
- 一度身体をひねって、相手に向かって傘を開きながら突進する技。モーション的には、『KOF』のリョウの「虎咆疾風拳」に似ている。突進距離は短い。シリーズ最終作といわれている『天下一剣客伝』での新技。
- 緋刀流 村雨
- 冷雨の派生技の一つ。冷雨中にコマンドを入力すると、小ジャンプで思いっきり傘を叩きつける(『零SPECIAL』までにあった「不意打ち」と同じ動作)。冷雨の派生技なので、同じく新技である。
- 緋刀流 地雨
- 冷雨の派生技の一つ。冷雨中にコマンドを入力すると、相手の足を払うかのように傘を思いっきり横に振る。もちろんこちらも同じく新技である。
[編集] 武器飛ばし技、絶命奥義、秘奥義
- 緋刀流禁じ手 暴雨狂風斬
- 傘を横にして高速で回転させながら相手に突進し、ヒットすると相手をロックして持ち上げながら上昇して連続で斬りつけていくという武器飛ばし必殺技。最初の頃は、ヒットさせるまでの攻撃モーションが飛びながら突進していくものだったが、後に羅刹用武器飛ばし技「緋刀流禁じ手 雨流裂殺刃」(後述)の『天草降臨』版を基に改良された。
- 緋刀流禁じ手 雨流裂殺刃 (羅刹用)
- 暴雨狂風斬の突進距離が短いバージョンの武器飛ばし技。ヒット後は、暴雨狂風斬と変わらない。『斬紅郎無双剣』のときは、発生までのモーションが少々長い上に短い半弧を描くといったものだった。『天草降臨』では滑っていきながらといった感じの突進攻撃に改良されている(突進距離も少し長くなっている)。この『天草降臨』版の雨流裂殺刃が、『零』以降の暴雨狂風斬の基となっている。
- 鬼の記憶 無限砲
- 『零SPECIAL』での絶命奥義。閑丸に重なって並ぶように、壬無月斬紅郎の幻影(?)が現れ、閑丸と同じモーションを行い、斬紅郎の武器飛ばし必殺技である「無限流 無限砲」を放つ。
- 緋刀流 暴雨円殺陣
- 『天下一剣客伝』に登場する新技で秘奥義。「緋刀流 梅雨円殺陣」の強化版で、閑丸版「天覇封神斬」と言える技。傘で弧を3~4回ぐらい描きながら突進し、最後にすかさず刀に持ち替えて振り上げながら上昇する。
[編集] 声の出演
- 金田美穂
- 高城元気(天下一剣客伝)