能見俊賢
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能見 俊賢(のみ としたか、 1948年10月19日 - 2006年9月27日)は、東京都出身の作家。「血液型人間学」で知られる。
- 血液型人間学を世間一般に広めた存在である父・能見正比古の「研究」を引き継ぎ、ABO式血液型と人間の性格・行動に関する多くの著書を記す。マスコミが血液型を取り上げる場合に頻繁に登場する人物であり、世間に知られる存在となっている。
バラエティ番組などでは父(能見正比古)の意思を受け継ぎ、淡々と血液型と性格・行動の特徴を分析している。
能見俊賢も父と同様、その研究内容はいい加減なものであり、体系をなしていない。
能見親子は、血液型人間学を世間一般に広め、大衆に認知されると共に有象無象の派生論が現れ、血液型人間学を扱った理論は数多く出回る状況となった。 そのため現在はそれぞれが自己満足のために、受け入れやすい思想だけを取り入れて用いられる人間学へ変貌してしまった感が否めず、ある意味、深刻な社会問題にも発展している。
2006年9月27日午前2時2分、脳出血のため死去。享年57。
[編集] 実状
血液型人間学そのものに科学的根拠は無く、血液型人間学否定論は統計学でも実証されているが、血液型人間学肯定論の方は未だに実証例は皆無であり、それどころか、まともな研究結果すら得られていない。 能見親子の血液型人間学も一部の者達の間でのみ持てはやされる形となったが、それでも血液型人間学と自らの矛盾に気付かず拘り続ける人々がおり、血液型人間学に対して肯定の立場をとる人達の間では、個人的な感情にものを言わせて論争が飛び交う状態となっている。
その他に一部の疑似科学者らも多く関わり、マスメディア等でも血液型情報がよく扱われるが、現在までに血液型と性格に関する科学的根拠は皆無である。今日までこれといった科学的な根拠も無くそれに関する論文すらまともに出ていないのが実情である。古くは日本でも血液型と性格に関する論文を(原来復と小林栄)らが出しているが、特に血液型と性格を証明する根拠には至らなかった。現代は血液型と性格の関連性以前の問題として血液型差別が社会問題となっている。
[編集] 外部リンク
- 遺伝学からみた血液型性格判断
- 血液型-性格関連説について
- 血液型性格判断に対する反論
- BLOOD FACTORY
- 進化論と創造論~科学と疑似科学の違い~
- 血液型性格判断資料集
- 能見正比古「血液型」シリーズを推計学で検証すれば?(現在は消えているページのキャッシュ)
- 血液型性格判断リンク集
- オープンディレクトリー:科学: オルタナティブ科学: 血液型性格判断
- 血液型性格判断資料集
- 血液型性格判断の謎
- 血液型性格判断をやめよう(広島修道大学人文学部助教授 中西大輔氏のページ。血液型性格判断の持つ問題点や差別性が心理学者の立場から詳説されている)
- NPO 血液型人間科学研究センター
- 「ブラッドタイプ」(「血液型で性格が変わらない」ことを証明するストーリーの小説)
- 究極の血液型心理検査(じつは判断結果はランダム表示されるだけのものだが、常時9割前後の人々が「当たっている」と回答している。バーナム効果実証サイト)