自然発火
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自然発火(しぜんはっか)とは、人為的に火を付けることなく出火する現象のこと。火事の原因として少なくない要因として挙げられている。人が取り扱う発火性物質については消防法で厳密に規定されている。
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[編集] 不安定な物質が自然に発火する
例えば黄リンは大気中で自然に燃焼する。また不安定な物質の分解発熱による火災は大事故につながることがある。例えば化学肥料が爆発したオッパウの大爆発などの例がある。
[編集] 酸化による発熱燃焼
ペンキやインクのなかで、成分中の酸化重合によ固化反応を利用する品種は、布片(工業ではウエスと呼ぶ)などで拭いた場合布上で酸化重合して発熱し発火する場合がある。一般に良く使用されているアルキッド樹脂塗料などはこれに相当する。消防法では使用済みのウエスは毎日現場から排出することが定められている。
[編集] 落雷による発火
山火事などの原因になることが多い。
[編集] 集光(凸、凹レンズによる太陽光の集約)
犬猫よけに水を入れて置いてあるペットボトル、同じように水が入った金魚鉢、窓に貼ってある透明な吸盤などが太陽光を集約して発火源となるなる場合がある。