良清寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
良清寺(りょうせいじ)は、福岡県柳川市西魚屋町にある浄土宗の寺。柳川藩祖立花宗茂の正室誾千代の菩提寺。
開山は、戦国時代の柳川城主の蒲池鑑盛(蒲池宗雪)の三男蒲池統安の次男で、山門郡瀬高上荘の来迎寺の第4世住職の応誉。柳川藩祖の立花宗茂が正室の誾千代(ぎんちよ。立花道雪の娘)を弔うために元和7年(1621年)に応誉を招いて建立。応誉の子孫は代々住職を勤めると共に、還俗して蒲池氏を再興し藩士として寺を守る。江戸時代は立花氏と蒲池氏のゆかりの寺とされ、寺を預かった蒲池家は、立花家の家老格の処遇を受ける。
徳川幕府最後の西国郡代である旗本の窪田鎮勝(蒲池鎮克)が幕末に先祖の蒲池氏本家菩提寺の崇久寺を参った時に面談している柳川藩の蒲池鎮之は良清寺の蒲池家の者。
寺の名は、誾千代の院号の「光照院殿泉誉良清大禅定尼」に由来。
歌手の松田聖子(蒲池法子)の生家は、良清寺の蒲池家の一族であり、当寺は菩提寺でもある。