英国アカデミー賞
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英国アカデミー賞はその年の映画に関連した業績に対して授与される賞で、主にイギリスの映画産業従事者らの団体、BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)が授与を行っている。現在、英国の映画産業に大きな影響を与えている賞の一つであるとともに、その年のアメリカのアカデミー賞の前哨戦とも言える事例が近年多く見受けられる。2006年現在授賞式が5つあり、またこの中にある数多くのカテゴリーの中で受賞した作品をBAFTA賞またはBAFTA作品と呼ぶ場合があり、組織の略称とよく混同されて日本で紹介されることがある。2000年以降、正式名称はオレンジ英国アカデミー映画賞(The Orange British Academy Film Awards)となっている。
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[編集] 英国映画テレビ芸術アカデミー
英国映画テレビ芸術アカデミー(British Academy of Film and Television Arts)は、1959年に設立された。旧称は映画テレビ芸術協会(The Society of Film and Television Arts)。その前身は1947年イギリス国内の映画プロデューサーや映画監督が集まって創設された英国映画アカデミー(The British Film Academy)である。
2005年1月現在、会員数は約6500名を擁し、約5000名は英国内に、また約1500名は米国内に居住している。会員は、米国のアカデミー賞とはやや性格が異なり、子供向け映像作品やゲームなどの分野にも広がっている。
[編集] 歴代作品賞
- 1947年(第1回)「我等の生涯の最良の年」
- 1948年(第2回)「ハムレット」
- 1949年(第3回)「自転車泥棒」
- 1950年(第4回)「イヴの総て」
- 1951年(第5回)「輪舞」
- 1952年(第6回)「超音ジェット機」
- 1953年(第7回)「禁じられた遊び」
- 1954年(第8回)「恐怖の報酬」
- 1955年(第9回)「リチャード三世」
- 1956年(第10回)「居酒屋」
- 1957年(第11回)「戦場にかける橋」
- 1958年(第12回)「年上の女」
- 1959年(第13回)「ベン・ハー」
- 1960年(第14回)「アパートの鍵貸します」
- 1961年(第15回)「ハスラー」、「誓いの休暇」
- 1962年(第16回)「アラビアのロレンス」
- 1963年(第17回)「トム・ジョーンズの華麗な冒険」
- 1964年(第18回)「博士の異常な愛情」
- 1965年(第19回)「マイ・フェア・レディ」
- 1966年(第20回)「バージニア・ウルフなんかこわくない」
- 1967年(第21回)「わが命つきるとも」
- 1968年(第22回)「卒業」
- 1969年(第23回)「真夜中のカーボーイ」
- 1970年(第24回)「明日に向って撃て!」
- 1971年(第25回)「日曜日は別れの時」
- 1972年(第26回)「キャバレー」
- 1973年(第27回)「映画に愛をこめて アメリカの夜」
- 1974年(第28回)「ルシアンの青春」
- 1975年(第29回)「アリスの恋」
- 1976年(第30回)「カッコーの巣の上で」
- 1977年(第31回)「アニー・ホール」
- 1978年(第32回)「ジュリア」
- 1979年(第33回)「マンハッタン」
- 1980年(第34回)「エレファント・マン」
- 1981年(第35回)「炎のランナー」
- 1982年(第36回)「ガンジー」
- 1983年(第37回)「リタと大学教授」
- 1984年(第38回)「キリング・フィールド」
- 1985年(第39回)「カイロの紫のバラ」
- 1986年(第40回)「眺めのいい部屋」
- 1987年(第41回)「愛と宿命の泉 PARTI/フロレット家のジャン」
- 1988年(第42回)「ラストエンペラー」
- 1989年(第43回)「いまを生きる」
- 1990年(第44回)「グッドフェローズ」
- 1991年(第45回)「ザ・コミットメンツ」
- 1992年(第46回)「ハワーズ・エンド」
- 1993年(第47回)「シンドラーのリスト」
- 1994年(第48回)「フォー・ウェディング」
- 1995年(第49回)「ユージュアル・サスペクツ」、「いつか晴れた日に」
- 1996年(第50回)「イングリッシュ・ペイシェント」
- 1997年(第51回)「フル・モンティ」
- 1998年(第52回)「恋におちたシェイクスピア」
- 1999年(第53回)「アメリカン・ビューティー」
- 2000年(第54回)「グラディエーター」
- 2001年(第55回)「ロード・オブ・ザ・リング」
- 2002年(第56回)「戦場のピアニスト」
- 2003年(第57回)「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
- 2004年(第58回)「アビエイター」
- 2005年(第59回)「ブロークバック・マウンテン」
- 2006年(第60回)「クィーン」