英霊にこたえる会
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英霊にこたえる会(えいれいにこたえるかい)は、昭和51年(1976年)に設立された日本の任意団体。現会長は堀江正夫(元参議院議員)。
靖国神社への総理などの参拝などが外国や左翼勢力の圧力で問題視されたり、靖国神社それ自体が政争の具になっている状況などを受け、「英霊に対する国・国民のあるべき姿勢を確立するための国民運動を展開する」として、有志により昭和51年6月22日、石田和外:元最高裁判所長官が会長となって結成された。現在、国内すべての都道府県に地方本部を置き、会員数は120万人という。靖国神社の祭神に戦友や家族を持つ旧軍の将兵や遺族をはじめ、靖国神社が国に殉じた人々(英霊)への慰霊・顕彰の中心施設であるべきと考える人々によって構成されている。
全国各地で英霊に対する慰霊・顕彰の行事を行っている。大きな活動としては、毎年8月15日に「全国戦没者慰霊大祭」と「戦没者追悼中央国民集会」を靖国神社で主催する他「靖国神社の桜の花の下で“同期の桜”を歌う会」を毎年4月第一土曜日に催す。
「靖國カレンダー」や、遊就館で放映されている映像作品のビデオなどの作成・頒布などを行っているほか、中央本部では毎月第二・第四日曜日を中心に、靖国神社の参道にて友好団体とともに広報活動を行っており、近年では、小泉純一郎総理に公約通りの8月15日の参拝を求めたり、靖国神社を形骸化するとして、靖国神社代替施設といわれる「国立の無宗教戦没者慰霊施設」建設反対の署名活動などを展開している。
また「大東亜戦争」は自衛のための戦争であったと主張しており、平成6年(1994年)には細川護熙首相(当時)が訪中した際に行った侵略戦争に対する謝罪表明に反発し、産経新聞に「日本は侵略国ではありません!」とする意見広告を掲載し、日本遺族会を通じて小冊子を配布した。このなかで日本は謀略によって戦争に巻き込まれたものであり、自衛のための戦争であったと主張している。また首相は靖国神社に公式参拝すべきとしている。
[編集] 関連事項
- 小冊子「日本は侵略国ではありません!」