見参!アルチュン
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見参!アルチュン（けんざん!アルチュン）は、毎日放送（MBSテレビ）パノラマ電波横丁枠で放送されていた妄想散歩バラエティー番組。副題は「We are walkholic(歩く中毒者)」。
「街を歩き倒す」をテーマに、役者でありミュージシャンでもある山内圭哉、吉本興業の異端芸人ケンドーコバヤシ、スティーブン・セガールの娘で女優の藤谷文子の3人が関西のJR・私鉄などの駅の周辺を散策し、変わったもの、面白いものを見つけては勝手な解釈で妄想を楽しむといった内容。ロケ地はしりとりで決定する。宝島から出版されている本「VOW」が、この番組に近い雰囲気を持っている。その事もあってかゲストにライターの吉村智樹を呼び、街歩きのコツを伝授してもらったりしていた。
あまりに斬新な番組内容もさる事ながら、そのキャスティングも絶妙で ケンドーコバヤシがボケて、藤谷文子が暴走し、山内圭哉が突っ込むスタイルが基本となっているが、藤谷の暴走ぶりに他の 二人が突っ込む場面も多く観られた。
放送期間は2001年4月～2002年3月。放送時間は毎週月曜日深夜24:55～25：30。
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[編集] 出演者
レギュラー
主に番組の進行やツッコミを担当している。他のメンバーが自由気ままに過ごすのを山内がきつく諌めるのが恒例となっている。 酒が好きで、酒屋に行くと我を忘れて飲むので他の二人に注意される事がある。 虫が大嫌いで、公園の遊具で遊んでいる際、藤谷がすべり台に置いたセミの抜け殻に怯え、その遊具の上から飛び降りた。
街歩きの際、芸能、音楽、スポーツ等、その豊富な知識を活かし様々な妄想を生み出した。同時に、番組内で様々な嘘もつき、他の二人にあきれられる事も多い。 しかし、暴走する藤谷の破天荒ぶりを山内とともに突っ込んだりもしている。 高所恐怖症で、2、3メートル程しかない公園の遊具ですら尻込みしてしまう程である。
本職は女優だが、全国ネットの番組では決して見せないような破天荒ぶりを発揮した。肉を食べて暴れ、コーヒーに酔っ払い、コバヤシや山内を殴る蹴ると痛めつける姿は、伝説となっている。 下北沢で行われたアルチュンライブでは、彼女が脚本を書いたコント「ひきこもり君DEATH MATCH」がコバヤシと山内によって演じられた。
準レギュラー
※各回ごとに関西のマイナーアーティストが出演
番組最多出演のアーティスト。世界的に有名なノコギリ奏者。マイペースで独特の空気を持っており、他のメンバーも困惑するような事を突然言い出したりする。アイスクリーム屋で吟醸酒アイスには塩をかけて食べるのがオススメと言われ、それに対し「縁起悪い」と言って山内に怒られた。ロケで訪れた牧野ではスナックのおばちゃんと意気投合して死んだご主人の書いた自伝を貰ったり、公園で出会ったおじさんとギター＆ハーモニカでセッションしたりと街の人々とやたら仲良くなり、ロケ終了後に食事をした居酒屋の店長とも仲良く談笑たりと、自分にとって居心地のいい街だと言う。
メガネ、おっさん二人組み、黒いタイツを着用と、番組の中で最も怪しいアーティスト。劇中で使われるイラストを手がけたりもする。彼ら二人がシーソーに乗った姿を見てコバヤシは「究極のセックスはああいう形態」と語った。
- のマド
色モノアーティストの多い中でも、マトモな路線をいく男女二人組みアーティスト。毎回ほのぼのした楽曲で番組を締めくくる。
- MC Bangcho
番組の中で最もヘタレなアーティスト。B-BOYスタイルで、一見怖そうな見た目だが、実際はかなり小心者。当初は存在感が薄く、ロケ中藤谷に存在を忘れられたり、顔を見て笑われた事もある。自分の出たテレビを見て、自分の顔がイケてない顔だった、と落ち込んだりする。キン肉マンが大好きで、キン肉マンの話になると率先して喋りだす。ヒップホッパーの必需品である大きなカセットデッキを、重いから疲れると言い放ったり、番組そっちのけでアイススケートを楽しんだりと、他のメンバーをあきれさせる事も多い。大型のカセットデッキの他に、もう一つ小さなカセットデッキを持っていて、実際はそれを主に使っている。しかし上野芝でのロケ中にその大事な小型カセットデッキを落として壊し、本気で落ち込んだ。
女の子3人組みのバンド。グループ名の由来は、かまぼこが好きだったから、という理由。それを言った事で山内にイラっとされた。
アングラ界で人気の芸人で、ケンドーコバヤシの先輩。ブラックアルチュンとして、３回程番組に殴りこんで来た。(ブラックアルチュンに関しては下記参照)
ゲスト
ロフトプラスワンで開催されたイベントに登場。 関西ローカルの為、東京在住の彼は番組を観ていなかったにもかかわらず、レギュラー陣を圧倒する想像力でイベントを大いに盛り上げた。
こちらもロフトプラスワンでのイベントに登場。
最終回イベントに登場。
こちらも最終回イベントに登場。 山内のギター演奏で、名曲「プカプカ」を歌った。
[編集] 各コーナー
- イリュージョンシネマ
ケンドーコバヤシによる妄想と偏見の映画紹介。 紹介内容は適当でデタラメであるが、後でナレーターによって正確な内容が紹介される。
例：「千と千尋の神隠し」千尋という女の子と、愛称「セン」でお馴染みの「星野仙一」が神隠しに遭い、新世界(大阪の繁華街)に行ってしまう映画
- 街の天使
視聴者から寄せられた情報を元に、街にいる素敵なおじさん達を紹介する。しかしその殆どが所謂「電波系」な人ばかりで、最終回にゲストでやって来た大槻ケンヂはこのコーナーを「コレ放送していいの？」と困惑していた。おじさんの紹介VTRは毎回同じ役者が演じており、最終回はその役者が、最も人気のあったおじさんの格好で現れた。
例：道行く人に壷を持って「つばくれ～」と言い寄る「つばくれおじさん」や、紙を切ってハートを作り、そっと渡してくる「ハートおじさん」等
- 出会い系俳句
視聴者が携帯電話やパソコンから上の句、中の句、下の句に分けて俳句を送り、ケンドーコバヤシ（上の句）、山内圭哉（中の句）、藤谷文子（下の句）の3人が自分の気に入ったものをそれぞれ選び詠み上げ、出来上がった俳句の内容に対して勝手に妄想を膨らましていくもの。スペシャル時にはレギュラー陣とゲストチームに分かれて対決する。
- 街のうた
エンディング時、関西のマイナーアーティストが作詞作曲した、その回の街を題材とした歌が流れる。
[編集] 番組名物
- 味のある公園動物
街の公園にある動物の形をした遊具やオブジェ。頭部を破壊された豚のオブジェや、リアルな大きさ、見た目のキリンのオブジェ等、その形態、状態は様々である。また、そういった動物の写真を集めた「味のある公園動物 PARK SAFARI」という特集コーナーも作られた。
- 味のある映画タイトルの看板
街にある色々な映画のタイトルを付けた看板。ラーメン屋「ロッキー２」や理髪店「JAWS」、アダルトビデオ屋の「ゴッドファーザー」、居酒屋「ミナミの帝王」等がある。そういった看板を集めた「カンバンヌ映画祭」と言う特集コーナーを設けられた。
- 良寛(りょうかん)
大吟醸熟成酒。野江内代のロケ中に訪れた酒屋で試飲した際、メンバー全員が一致して旨いと言った事で、メンバーの誕生日が来ると番組冒頭に他のメンバーのサイン入り色紙と一緒にプレゼントされる。しかし、冒頭で渡されても邪魔になるという事であまり喜ばれない。
- 視聴者からの出演者情報
視聴者からメンバーの人となりや武勇伝を紹介されるコーナー。 大半はネタ的なウソや大げさなものが多かったりするが、山内の元カノとのデート現場やテレビを観た藤谷の元家庭教師や同級生からのメッセージ、街中での藤谷の奇行、コバヤシがテレクラで知り合った女の子と待ち合わせをしている所等も投稿された。
[編集] 番組中の珍事件
「肉は暴力の素」
第3回｢下新庄駅②｣の本番中、食べ物の話になった時、藤谷の口から突如序飛び出した名言。 このすぐ後に藤谷は肉うどんを食べ、他の二人に「肉は暴力の素ちゃうの？」と聞かれ、「でも少し食べるのは鬱病に効くんですよ」と返す。 その食事の後、本当に藤谷が暴走し、この理論は実証された。なお他にも「お米は勇気の素」、「魚は知恵の素」という言葉もある。 又、藤谷はコーヒーでも同じような状態になる。
「ケンドーコバヤシのセクハラ事件」
ケンドーコバヤシはしょっちゅう藤谷文子のお尻を触ったりと半分冗談混じりのセクハラをしょっちゅう行っていた。 藤谷はそのたびにタックルやエルボーで反撃し、そのたびにコバヤシは ウンコを漏らしそうになった。ちなみに藤谷にその技を教えたのはコバヤシである。
「山内圭哉二軍落ち事件」
第23回「瀬田駅②」の本番中、山内がついさっきのロケ内容をド忘れしてしまい、コバヤシに二軍落ちを宣告されてしまった。 その名残が次のロケ地でも残され、事ある毎に「二軍」と呼ばれる事に。 結局上手い想像をすれば一軍復帰という課題になんとか答え、一軍に復帰した。 ちなみに山内がコバヤシに模範解答をお願いしたら、山内が言った答えをそのままパクって唖然とさせた。
「藤谷の拾い癖事件」
藤谷文子は道端に落ちている妖しいものをすぐに拾うクセがあり、ロケの最中、田螺や妖しい布、更には悪臭を放つ花等を拾って二人に怒られている。極めつけは河内小阪のロケ中に道端に落ちていた明らかに妖しい鍋の蓋を開けようとして、二人に注意された。(なおその鍋の中には本当に放送出来ないような物が入っていた為、当然中身公開のシーンは放送出来なかった上、気まずい雰囲気が流れた)
「ブラックアルチュン乗っ取り事件」
中書島でのロケ中に、ブラックアルチュンという団体に先回りされ、番組を乗っ取られる危機に見舞われる。その正体はアルチュンが好きで勝手に同好会を作ったバッファロー吾郎の二人と、DJのシーナ・ダスワニだった。彼らは「見参！アルチョン(歩いてチョンマゲの略)」という番組を作って一旗あげようと考えていた。因みにこのアルチョンのディレクター役は、ちちんぷいぷいに出向するためアルチュンを去ったスタッフである。 しかし、勝手な想像、妄想をする番組であまりにも普通の感想を言ってしまい、コバヤシ、山内にツッコまれる。仕舞いにはコバヤシに「出るトコ出ましょうよ！」と怒られ、土下座して謝った。ちなみにコバヤシの言う「出るトコ」とは、おっぱいの事。その後、バッファロー吾郎も交えたメンバーで街を散策した。 その際、なぜか藤谷とシーナが意気投合し、そんな二人を見たバッファロー吾郎の木村は「ガンダムのニュータイプ同士の会話って、あんなのだと思う」と感想を述べた。 その後もサバンナの高橋と共に再び番組に現れ、出会い系俳句勝負を繰り広げたり、最終回イベントに乱入したりと、ブラックアルチュンの登場は一種の名物イベントとなっていた。
「コバヤシ自殺未遂事件」
舞子でのロケ後半で起こった出来事。視聴者からの垂れ込みで、コバヤシが梅田のマンガ喫茶でテレクラの女の子と待ち合わせをしていてすっぽかされた所を目撃され(山内になぜマンガ喫茶にいたのかと聞かれ自分で自白)、恥ずかしさのあまり「苔谷公園」という公園の体を鍛える遊具を駆使して自害しようとして、二人に止められた(勿論そういうボケである)。コバヤシはこの寸劇の後、やりすぎて泥だらけになってしまった。
「万歩計事件」
番組では毎回スタート時に万歩計をセットして、終了時に歩数を発表していた。その役は藤谷が任されていたが、感度を最低に変更していたり、足ではなく手首に付けてしまったりと、正確な歩数の計測が出来ない事が多く、よく怒られていた。その為コバヤシ、山内が代わりに計測しようとしたが、二人とも間違えて再び手首に付けてしまい、失敗した為藤谷に謝罪した。
