豹皮の騎士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『豹皮の騎士』(ひょうがわのきし、グルジア語でვეფხისტყაოსანი)は、ショタ・ルスタヴェリによって12世紀から13世紀にかけて書かれたグルジア語の叙事詩。1500を越える連から成る長編である。当時のグルジアの王タマルに捧げられた。
アラブ王ロステワンの家臣アフタンディルが、旅先で出会ったインドの王子タリエル(豹皮の騎士)がインドの王女ネスタン・ダレジャンを捜し求めるのを助け、自身もアラブの王女ティナティンと結ばれるまでを描いた物語。
現在知られているもっとも古い写本は16世紀のものである。1712年にトビリシで王ワフタング6世によって初めて印刷された。これまで、日本語を含む数多くの外国語に翻訳されている。
[編集] 関連項目
[編集] 日本語への翻訳
日本語訳はともにロシア語訳からの重訳である。
- 袋一平訳『虎皮の騎士』(理論社、1972年)
- 大谷深訳『豹皮の勇士(逐語訳版)』(DAI工房、1990年)