13世紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次 |
[編集] 13世紀の歴史
13世紀は、チンギス・ハーンの興したモンゴル帝国がユーラシア大陸の大半を支配したため、モンゴルの世紀と呼ばれる。モンゴル帝国は交易を奨励、保護しユーラシア大陸を陸路、海路で結ぶ一大交易網が成立した。ユーラシア各地を多くの技術や情報が行き交い、大きな世界史の転換期となった。
ジャワ島では、シンガサリ王国が東部から興ってクディ王国を倒した。しかし、元のフビライ・ハーンの遠征軍の派兵により、内部で混乱し、滅亡した。しかし、元の遠征軍も内紛の一部勢力と手を結んだが、最後は裏切られジャワ島より敗退する。
[編集] できごと
- 1203年 - 源実朝、鎌倉幕府将軍となる。第2代将軍源頼家、伊豆に幽閉される。北条時政が初代執権に就任。
- 1204年 - 第4回十字軍、キリスト教国家東ローマ帝国の首都コンスタンティノポリスを攻撃、占領。東ローマ帝国がいったん断絶(-1261年)。
- 1204年 - 伊賀・伊勢平氏の叛乱(三日平氏の乱)。頼家殺される。
- 1205年 - 藤原定家ら新古今和歌集編纂。
- 1205年 - 北条義時が鎌倉幕府第2代執権に就任。
- 1206年 - チンギス・ハーンがモンゴルを統一。
- 1206年 - インド北部で奴隷王朝が成立。
- 1209年 - インノケンティウス3世、小さき兄弟会(フランシスコ会)を認可。
- 1210年 - 土御門天皇が譲位し、第84代順徳天皇が即位。
- 1215年 - イギリスでマグナ・カルタが制定される。
- 1216年 - ホノリウス3世、説教者修道会(ドミニコ会)を認可。
- 1219年 - 鎌倉幕府第3代将軍源実朝が暗殺され、源氏の正統が途絶える。
- 1220年 - 慈円が愚管抄を著す。
- 1221年 - 順徳天皇が譲位し、第85代仲恭天皇が即位。
- 1221年 - 承久の乱。
- 1222年 - 仲恭天皇が退位し、第86代後堀河天皇が即位。
- 1224年 - 北条泰時が鎌倉幕府第3代執権に就任。
- 1226年 - 藤原頼経が鎌倉幕府第4代将軍となる。
- 1227年 - モンゴルに西夏が滅ぼされる。
- 1232年 - 後堀河天皇が譲位し、第87代四条天皇が即位。
- 1234年 - モンゴルに金が滅ぼされる。
- 1238年 - タイでスコータイ王朝成立。
- 1240年 - マリ帝国成立。
- 1241年 - ワールシュタットの戦いで、モンゴルのバトゥがドイツ・ポーランド諸侯連合軍を破る。
- 1242年 - 四条天皇が没し、第88代後嵯峨天皇が即位。
- 1242年 - 北条経時が鎌倉幕府第4代執権に就任。
- 1244年 - 藤原頼嗣が鎌倉幕府第5代将軍となる。
- 1246年 - 後嵯峨天皇が譲位し、第89代後深草天皇が即位。
- 1246年 - 北条時頼が鎌倉幕府第5代執権に就任。
- 1250年 - エジプトにマムルーク朝成立。
- 1250年 - スウェーデン王ビルイェル・ヤール、フィンランド遠征(北方十字軍)。
- 1252年 - 宗尊親王が鎌倉幕府第6代将軍となる。
- 1256年 - 北条長時が鎌倉幕府第6代執権に就任。
- 1258年 - モンゴルのフレグがバグダードへ入城し、アッバース朝を滅ぼす。
- 1259年 - モンケが合州城近郊の釣魚山にて陣没。
- 1259年 - 後深草天皇が譲位し、第89代亀山天皇が即位。
- 1260年 - クビライが開平府にて即位し、カラコルムのアリクブケと帝位を争い内戦になる。
- 1260年 - マムルーク朝、モンゴル軍をアイン・ジャールートの戦いで破る。
- 1261年 - 東ローマ帝国の亡命政権ニカイア帝国がコンスタンティノポリスを奪回。東ローマ帝国復活。
- 1264年 - アリクブケがクビライに投降し、年号が至元と改まる。
- 1264年 - 北条政村が鎌倉幕府第7代執権に就任。
- 1266年 - 惟康親王が鎌倉幕府第7代将軍となる。
- 1268年 - 北条時宗が鎌倉幕府第8代執権に就任。
- 1271年 - クビライが大都を首都と定め、国号を大元(元)と称した。
- 1274年 - 文永の役。
- 1275年 - 北条時宗が元のクビライが送った使者を鎌倉で切る。
- 1276年 - 博多湾に沿って防塁を築く。
- 1276年 - 元が南宋の首都臨安(杭州)を陥落させる。
- 1279年 - 元が南宋を涯山の戦いで滅ぼし、150年ぶりに中国を統一する。
- 1279年 - 北条時宗が元のクビライが送った使者を再度斬首する。
- 1281年 - 亀山天皇が譲位し、第90代後宇多天皇が即位。
- 1281年 - 弘安の役。
- 1284年 - 北条貞時が鎌倉幕府第9代執権に就任。
- 1287年 - 後宇多天皇が譲位し、第91代伏見天皇が即位。
- 1289年 - 久明親王が鎌倉幕府第8代将軍となる。
- 1293年 - 九州に鎮西探題を置く。
- 1294年 - ヴィジャヤが、元軍をジャワから追い払い、マジャパヒト王国を建てる。
- 1294年 - クビライが没し、テムルが、モンゴル帝国(元)の第6代大ハーンに就く。
- 1295年 - マルコ・ポーロ、ヴェネツィアに帰国する。
- 1296年 - イングランド王エドワード1世、スコットランドよりスクーンの石を奪う。
- 1297年 - 鎌倉幕府が、永仁の徳政令を出す。
- 1298年 - 伏見天皇が譲位し、第92代後伏見天皇が即位。
- 1299年 - オスマン帝国成立。
[編集] 人物
- チンギス・ハーン、モンゴル帝国の創始者(1167年 - 1227年)
- アレグザンダー2世、スコットランド王 (1189年 - 1249年)
- 賈似道、中国南宋の宰相(1213年 - 1275年)
- クビライ (1215年 - 1294年)、モンゴル帝国第5代ハーン
- ミカエル8世(1224年 - 1282年)、東ローマ皇帝(在位:1261年-1282年)
- 文天祥、中国南宋の軍人・政治家(1236年 - 1282年)
- エドワード1世、イングランド王 (1239年 - 1307年)
- アレグザンダー3世、スコットランド王 (1241年 - 1286年)
- ジョン・ベイリャル、スコットランド王 (1250年 - 1315年)
- マルコ・ポーロ(1254年 - 1324年)
- マーガレット、スコットランド女王 (1283年 - 1290年)
[編集] 13世紀の日本の主要人物
- 法然、浄土宗開祖 (1133年 - 1212年)
- 北条時政、鎌倉幕府初代執権(1138年 - 1215年、在位1203年 - 1205年)
- 栄西、臨済宗開祖 (1141年 - 1215年)
- 運慶、仏師(? - 1223年)
- 慈円、天台宗僧侶(天台座主)、歌人。(1155年 - 1225年)
- 北条政子、源頼朝の正室(1157年 - 1225年)
- 藤原定家、歌人、公卿。勅撰和歌集『新古今和歌集』編纂(1162年 - 1241年)
- 北条義時、鎌倉幕府第2代執権(1163年 - 1224年、在位1205年 - 1224年)
- 親鸞、浄土真宗開祖 (1173年 - 1262年)
- 後鳥羽上皇、第82代天皇(1180年 - 1239年、在位1185年 - 1198年)
- 源頼家、鎌倉幕府第2代将軍(1182年 - 1204年、在位1202年 - 1203年)
- 北条泰時、第3代執権(1183年 - 1242年、在位1224年 - 1242年)
- 源実朝、鎌倉幕府第3代将軍(1192年 - 1219年、在位1203年 - 1219年)
- 道元、曹洞宗開祖 (1200年 - 1253年)
- 日蓮、日蓮宗開祖 (1222年 - 1282年)
- 北条時頼、鎌倉幕府第5代執権(1227年 - 1263年、在位1246年 - 1256年)
- 安達泰盛、御家人(1231年 - 1285年)
- 一遍、時宗開祖 (1239年 - 1289年)
- 竹崎季長、御家人(1246年 - ?)
- 北条時宗、鎌倉幕府第8代執権 (1251年 - 1284年、在位1268年 - 1284年)
- 平頼綱、内管領(? - 1293年)
[編集] 10年紀と各年
記事が少ない間、各年、10年紀は13世紀へのリダイレクトです。