輪島塗
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輪島塗(わじまぬり)とは石川県輪島市で生産される漆器である。
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[編集] 特色
- 堅牢優美である。
- 生漆を多量に使用する。(漆の消費量は、全国一である。)
- 損傷の激しい物であっても、完全な補修に耐える。
[編集] 歴史
生産自体は奈良時代から行われていると考えられるが、現存する作品では、室町時代の物が残る。元禄、正徳の頃に移出したという伝えがあり、江戸時代初期には産地化されていたと思われる。
[編集] 関係年表
- 元和2年 (1616年)加賀藩は、能登に七木保護の制を布告。自由な伐採を禁じた。
- 寛永年間 (1624年 - 1643年) 加賀藩は、漆の木の植林を奨励。
- 享保年間 (1716年 - 1735年) 塗物に彫刻を施す技巧が開発。輪島沈金の始まりとなる。
- 文政年間 (1818年 - 1829年) 会津塗の蒔絵師安吉から蒔絵の技法を習得。
- 明治25年 (1892年) 目つぶしカンナが、発明される。
- 明治36年 (1903年) 蒸気機関を動力とした轆轤(ろくろ)が導入される。
- 明治45年 (1912年) ロクロの動力が電力になる。
- 昭和30年 (1955年) 前大峰、無形文化財漆芸(沈金)技術保持者に認定。
- 昭和42年(1967年) 石川県立輪島漆芸技術研修所完成
- 昭和50年(1975年) 旧通産省指定伝統的工芸品指定を受ける。
- 平成3年(1991年)石川県輪島漆芸美術館開館
[編集] 外部リンク
- 輪島塗 - 石川新情報書府
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