近鉄玉手山遊園地
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近鉄玉手山遊園地(きんてつたまてやまゆうえんち)は大阪府柏原市玉手山町にあった遊園地。近畿日本鉄道の子会社である近鉄興業株式会社(解散)が運営していた。
1908年(明治41年)に河南鉄道(現在の近鉄南大阪線ほかを建設した)によって開園以来、西日本で最も古い遊園地として多くの市民に愛されたが、近年に入ると入場者の減少や交通の便の悪さもあり、1998年(平成10年)5月31日に惜しまれつつ閉園となった。 閉園間際の入園料は、おとな500円・こども300円・のりもの乗り放題(にこにこパス)700円(おとな・こども両方とも)・入園+のりもの乗り放題(にこにこパスセット)1000円(おとな・こども両方とも)。
閉園後は、敷地を近鉄が柏原市に提供して柏原市立玉手山公園として、広く市民などに無料開放している。
[編集] 特徴・エピソード
- 最寄り駅からだと、近鉄南大阪線道明寺駅下車徒歩約15分、近鉄大阪線河内国分駅下車徒歩約20分だが、途中からは住宅街の山道を通るため時間や距離以上に疲れることが多い。
- 関西の大規模遊園地との差別化を図るため、「絶叫マシンは無いけれど・・・」がキャッチフレーズだった。
- 大坂夏の陣慰霊塔や古墳、小林一茶の句碑などが園内にある。
- 全国の老舗遊園地が閉園する先駆け的存在となった。
- 晩年、桂小枝が朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」において、パラダイスシリーズ「柏原のパラダイス」として紹介した。また、閉園日に生中継されたテレビ大阪の情報番組「情報!ウルトラ生みそ」では、柏原市の山西敏一市長(当時)が必死に新玉手山公園のアピールを行った。
- 敷地内には、在阪テレビ局の柏原中継局がある。これは生駒山にある送信所(親局)からの電波が山蔭で映りが悪い地域が近辺にあるため。また、ツーカーホン関西の基地局鉄塔がある。