金沢文庫
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金沢文庫(かねさわぶんこ)は、鎌倉中期の武将、北条実時が建設した武家の文庫である。日本の初期における私設図書館である。 所在地は神奈川県横浜市金沢区金沢町142
旧地名は、武蔵国久良岐郡六浦荘金沢である。金沢文庫は相模国にあったと勘違いされやすいが、実際には武蔵国に属する。
建設時期は定かではないが、1275年(建治元年)ごろではないかと言われる。北条氏の滅亡後は菩提寺の称名寺が管理を引き継いだが、当時の建築物は現存せず、発掘調査と当時の記録からその位置が推定されている。 1897年に伊藤博文らによって再建された金沢文庫は関東大震災で失われ、1930年に神奈川県の運営する文化施設として復興した。 1990年には改装され、鎌倉時代を中心とした歴史博物館と、国宝や重要文化財を含む金沢文庫の蔵書を分析・研究する施設が現在は設置されている。
最寄り駅の金沢文庫駅は金沢文庫から取ったものであるが、現在の地名はかなざわぶんこと発音し、県の施設も同様に発音する。
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