金沢港
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金沢港(かなざわこう)は、石川県金沢市の大野川の河口に所在する重要港湾である。港湾管理者は石川県。
1970年開港。釜山、ニューヨーク等に定期船が就航する。係留施設総延長 5,188m(2000年)
[編集] 歴史
古代においては、「大野湊」として『白山禅頂私記』の伝説に登場する。その後戦国時代から江戸時代初期にかけて近接する犀川河口の宮腰(みやのこし)の繁栄に押されていたが、北前航路の隆盛にともない享保の頃には金沢の外港としての地位を築いた。北前船全盛時代は明治時代後期まで続くが鉄道の普及と共に衰退する。大正時代に入り大野港を漁港として発展させようとする動きが起こるが大正12年(1923年)大野町町長光谷次郎松が、金沢港として貿易港として発展させる構想を発表。帝国港湾協会の後援もあり、昭和8年(1933年)には金沢港築港が閣議決定され昭和10年(1935年)には大野町が金沢市に編入され、いよいよ着工が期待されたが、第二次世界大戦により棚上げされた。
戦後も長い間棚上げされてきたが、昭和38年(1963年)の三八豪雪により北陸地方の陸上交通がほぼ完全に途絶えたことから急速に建設の気運が高まり翌年には、重要港湾として12ヶ年計画で建設が進められた。当時としては珍しい掘り込み式港湾であり浚渫された土砂は河北潟の干拓工事に使用された。
ガントリークレーンが整備されている。