鉄道部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鉄道部(てつどうぶ)とは、1990年6月1日から西日本旅客鉄道(JR西日本)がローカル線の活性化・効率化を狙って路線・区間ごとに設定した組織である。
[編集] 概要
地域行事に即した臨時列車や路線の特徴を生かした観光列車の運転、新駅開業、新型車両の導入など地域に密着したサービスを円滑に行うこと、地域の要望などに沿った列車ダイヤ作成などを目的としている。
この鉄道部の設置は、1990年6月1日(第1次鉄道部)、1991年4月1日(第2次鉄道部、七尾鉄道部は9月1日発足)、1992年4月1日(第3次鉄道部)の3回に分けて行われた。
さらに1995年10月1日には、この鉄道部の基本を幹線系路線に応用し、業務統合による効率化やシステムの機械化を狙って、地域鉄道部(ちいきてつどうぶ)も山陽本線や北陸本線に発足した。
[編集] 課題
近年安全面に関する設備投資が抑制されてきた事で、いわゆる団塊世代の大量退職によって、技術力の維持が課題としてクローズアップされてきた。
そこで、JR西日本は2004年頃から鉄道部制に関する見直し作業に着手。 その結果、まず舞鶴線を管轄する舞鶴鉄道部と、可部線を管轄する可部鉄道部を、それぞれ福知山支社・広島支社の直轄に移行させることが決定され、2006年7月1日より実行された。
JR西日本は、「今後も安全性向上のため、鉄道部の実態に即して見直しを検討していく」とコメントしている。(2006年7月9日 読売新聞 大阪本社版朝刊の記事より)
[編集] 設置状況
2006年7月現在、25箇所の鉄道部と7箇所の地域鉄道部が設置されている。支社ごとの鉄道部設置状況は以下の通り。
- 京都支社
- なし(全路線支社直轄)
- 福岡支社
- なし(全路線支社直轄)