鍋林
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鍋林株式会社(なべりんかぶしきがいしゃ)は、長野県松本市双葉8-10に本社を置く、医療用医薬品、医療機器・材料、介護機器・材料、基礎化学品、医薬原料、半導体薬品、電子材料、 樹脂、設備機器、食品原材料、食品包装資材、OA機器コンピュータの販売、建築・広告用装飾フィルムの作製・施工・それを用いた環境デザインの設計・製作、及び取扱品目の輸出入を行う企業である。
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[編集] 概要
- 創業 明治24年4月
- 資本金 19490万円
- 従業員 511名
[編集] 沿革
- 享保11年 金物商「鍋屋」創業
- 明治24年松本市に島林蔵が薬種商開業
- 明治24年島孝三郎が蔦屋マスイ(現・岡野薬品)に奉公にあがる
- 明治35年島林蔵が薬種商艦礼許可取得
- 明治37年島孝三郎が薬種商艦礼許可取得
- 明治38年島孝三郎が蔦屋マスイより7番目の分店を許可される
- 昭和21年8月「橘生化学研究所」(現・キッセイ薬品)に出資(キッセイ薬品の3代目社長・島孝太郎)
- 松本市の「島幸太郎」(鍋林商店)・長野市の「土屋常詞」(土屋薬局)・上田市の「関末司」(湊新堂薬局関末司)・諏訪市の「藤森利雄」(大阪屋常太郎商店)にて資本金19万9,000円で設立
- 昭和23年4月 資本金100万円で「株式会社鍋林商店」を設立
- 昭和23年11月 「鍋林・東京営業所」(昭和48年7月より東京支店)「鍋林・新潟営業所」(昭和48年7月より上越支店)開設
- 昭和26年3月 「鍋林・直江津営業所」開設
- 昭和30年4月 「鍋林・長野営業所」(昭和48年7月より長野支店)開設
- 昭和31年3月 「鍋林・甲府営業所」(昭和48年7月より甲府支店)開設
- 昭和33年4月 「鍋林・辰野営業所」(昭和48年7月より辰野支店)開設
- 昭和36年5月 「鍋林・伊那営業所」(昭和48年7月より伊那支店)開設
- 昭和38年7月 「鍋林株式会社」に商号変更
- 昭和39年2月 長野市の「有限会社山本商店」合併
- 昭和39年5月 「鍋林・松本配送センター」(昭和48年7月より松本支店)開設
- 昭和39年12月 「鍋林・大阪営業所」開設
- 昭和41年1月 「鍋林・岡谷営業所」(昭和48年7月より岡谷支店)開設
- 昭和41年 長野県内に営業拠点を置かず富山市の「井上誠昌堂」・新潟市の「鈴木商店」名古屋市の「スズケン」・高崎市の「安藤商店」・甲府市の「中日本薬業」・「廣瀬薬局」が長野県の一部を営業圏として進出
- 昭和41年1月 「鍋林・岡谷連絡所」開設
- 昭和41年4月 「鍋林・上田営業所」(昭和48年7月より上田支店)開設
- 昭和41年7月 「鍋林・飯田営業所」(昭和48年7月より飯田支店)開設
- 昭和42年6月 名古屋市のスズケンが「スズケン・長野支店」(塩尻市)開設
- 昭和42年9月 電子計算機導入しデーター処理
- 昭和44年8月 「鍋林・群馬営業所」開設
- 昭和44年11月 「鍋林・燕営業所」開設
- 昭和45年2月 東京都の「丹平商亊」松本市に営業所開設
- 昭和45年6月 新潟市の「三栄薬品・長野駐在所」開設で長野県の一部を営業圏にする
- 昭和45年6月 「鍋林・甲府配送センター」開設
- 昭和46年 名古屋市の「小林大薬房・松本市店」開設で長野へ進出
- 昭和47年2月 「日本ヘルス・インダストリー」を設立
- 昭和51年5月 東京都の「東邦薬品・上田支店」設立で長野へ進出
- 昭和52年6月 「鍋林・松代配送センター」開設
- 昭和53年6月 「鍋林・田代出張所」開設
- 昭和55年7月 「鍋林・新潟配送センター」開設
- 昭和56年7月 「鍋林・長岡支店」開設
- 昭和57年12月 「鍋林・佐久営業所」開設
- 昭和59年11月 「鍋林・山形営業所」開設
- 昭和63年5月 「鍋林・筑波営業所」開設
- 平成2年10月 「鍋林・酒田営業所」開設
- 平成12年10月 「相馬商事」の医薬品卸業部門の営業権を譲受
[編集] 事業所
- 本店 長野県松本市
- 松本本社 長野県松本市
- 東京本社 東京都中央区
- 化成品事業部 東京都中央区
- ヘルスフーヅ事業部 東京都中央区
- 医薬原料事業部 東京都中央区
- 医薬事業部 長野県松本市
- 情報システム事業部 長野県松本市
- 海外事業部 東京都中央区
- 在宅医療・介護事業部 長野県松本市
- 新規開業・医療関連事業部 長野県松本市
- 環境グラフィックス事業部 長野県松本市
- 長野営業所 長野県長野市
- 上田営業所 長野県上田市
- 佐久営業所 長野県佐久市
- 松本営業所 長野県松本市
- 岡谷営業所 長野県岡谷市
- 伊那営業所 長野県伊那市
- 飯田営業所 長野県飯田市
- 甲府営業所 山梨県甲府市
- 北関東営業所 群馬県佐波郡
- 新潟営業所 新潟県新潟市
- 中越営業所 新潟県燕市
- 上越営業所 新潟県上越市
- 大阪営業所 大阪府大阪市
- 東京営業所 東京都中央区
- 関東営業所 埼玉県鶴ヶ島市
- 山形営業所 山形県東根市
- 酒田営業所 山形県酒田市
- 医薬物流センター 長野県松本市
- あづみ野配送センター 長野県北安曇郡
- 松代配送センター 長野県長野市
- 魚津配送センター 富山県魚津市
- 新井工場 新潟県妙高市
- 台湾支店 台湾台北市
- フィリピン駐在員事務所 フィリピンマカテイ市
[編集] 医薬品卸業の営業所
- 長野営業所 長野県長野市アークス1番14号
- 上田営業所 長野県上田市常入1丁目14番67号
- 佐久営業所 長野県佐久市佐久平駅北27番地1
- 松本営業所 長野県松本市双葉8番10号
- 岡谷営業所 長野県岡谷市長地小萩1丁目13番11号
- 伊那営業所 長野県上伊那郡南箕輪村9033番地
- 飯田営業所 長野県飯田市上郷飯沼1580番地
- 甲府営業所 山梨県甲府市上阿原町240番地
- 北関東営業所 群馬県佐波郡玉村町板井870番地
- 本部 長野県松本市双葉8番10号
[編集] グループ企業
- カタバミ(株)
- (有)ナベリンファーマシー
- ナルコ薬品(株)
- 鍋林勝田(株)
- (株)セイワテクニクス
- 鍋林フジサイエンス(株)
- 鍋林建工(株)
- カタバミ・マネジメント・サービス(株)
- (株)アグログリーン
- (株)アドバンスト・ヘルスケア・サービス
- 鍋林(上海)貿易有限公司
- 鍋林タイランド
- 鍋林電子工業(株)
[編集] 備考
- 1630年代に島林右衛門高信が松本藩勘定所物書役や鋳工師目付として取り立てられ、1710年代に藩御金物御用達となった。1888年、大火により家屋は消滅した。1891年、島林蔵が新たに薬種、雑貨の取扱い「鍋林商店」を創業。
- 1948年に株式会社になる。鍋林という名称の由来は当主の林右衛門・林蔵が金物鋳造業の屋号「鍋屋」と名乗ったことから省略されて呼ばれていたものを用いたものである。
[編集] 長野県医薬品卸初の大型合併(鍋林株式会社と有限会社山本商店)
- ①武田薬品の北信地区の販売特約店「山本商店」の販売活動の組織の弱さ
- ②「田辺製薬」を筆頭取引の「土屋薬品」・「三共」を筆頭取引の「岡野薬品」・同じ「武田薬品」を筆頭取引する「カワイ」の激しい切り込み
- ③群馬・新潟・名古屋の隣接県の月商1億円クラスの同業者の隣接地域区(長野県内)への積極的販売活動
[編集] 外部リンク
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