小林大薬房

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

小林大薬房株式会社(こばやしだいやくぼうかぶしきがいしゃ)は、愛知県名古屋市中区丸の内に本社を置く、主に一般用医薬品・健康食品の卸売販売をおこなう企業であった。現在、営業圏はアルフレッサグループの「シーエス薬品」に譲渡し会社は解散した。

[編集] 概要

設　立 1946年10月24日
資本金 4,800万円
代表取締役社長　小林宗次

[編集] 沿史

1870年　名古屋市の「万信商店」に小林忠兵衛奉公にあがる。
1886年小林忠兵衛が愛知県名古屋市中区門前町に雑貨・化粧品・洋酒の店「小林盛大堂」創業
1888年　医薬品卸部門を分離
1902年　「合名会社小林大薬房」設立
1912年　大阪市東区平野町に「合資会社大阪小林大薬房」設立
1919年　「合資会社名古屋小林盛大堂」「合資会社大阪小林大薬房」を合併し「株式会社小林大薬房」に商号変更
- 「大阪店」を本社として「名古屋店」を「株式会社小林大薬房・名古屋支店」とする
1930年　　商圏は関西一円、京都、神戸、奈良から大阪を基点とする私鉄・国鉄沿線、近畿一円、山陽、山陰、四国、九州に拡大する
1939年　龍角散の藤井社長の援助を受け「小林大薬房・東京支店」開設
1940年医薬品製造部門を分離し連結子会社として「(旧)小林製薬株式会社」設立
1940年　「小林大薬房・東京支店」閉鎖
1941年中国の北京に「北京小林大薬房」開設
1946年　「株式会社小林大薬房・名古屋支店」が、「株式会社小林大薬房(大阪本社)」と分離独立して「株式会社名古屋小林大薬房」設立
1947年　再度東京へ進出「株式会社東京小林大薬房」開設
1947年　「株式会社大阪小林大薬房・神戸店」(兵庫県神戸市)開設
1950年　「株式会社東京小林大薬房・横浜店」(神奈川県横浜市)開設
1950年　「株式会社大阪小林大薬房・京都店」(京都府京都市)開設
1950年「株式会社名古屋小林大薬房」が、中部地区での「キッセイ薬品」の販売委託を受ける。(荒川長太郎合名会社と共同で中部地区での販売拡大をはかる。関西地区は田辺製薬・関東地区は東京田辺と鳥居薬品・北海道地区は武田薬品札幌支店が販売委託をうける。)
1951年　「株式会社名古屋小林大薬房・静岡店」(静岡県静岡市)に設立
1951年　「株式会社東京小林大薬房・新宿店」(東京都新宿区)開設
1951年　「株式会社大阪小林大薬房・広島店」(広島県広島市)開設
1954年　「株式会社名古屋小林大薬房」の本社を名古屋市中区大津町に移転
1954年　「株式会社大阪小林大薬房」「株式会社東京小林大薬房」が合併し本社を大阪として「株式会社小林大薬房」と商号変更し「株式会社東京小林大薬房」は、「株式会社小林大薬房・東京支店」として発足
1955年　「株式会社名古屋小林大薬房・沼津店」(静岡県沼津市)に設立
1955年　「株式会社小林大薬房・大井店」(東京都品川区)開設
1956年「株式会社小林大薬房」は、製薬部門の「(旧)小林製薬株式会社」を吸収し｢小林製薬株式会社｣と商号変更(ここからは小林製薬を参考)
- 東京支店・大阪支店の医薬品卸業エリアは全て｢小林製薬株式会社｣の子会社「小林商亊」が継承した。「小林商亊」は、現在は「コバショウ」となっている。
1960年　「株式会社名古屋小林大薬房」を「株式会社小林大薬房」商号変更
1962年　「株式会社小林大薬房・四日市店」(三重県四日市市)に設立
1964年　「株式会社小林大薬房・浜松店」(静岡県浜松市)に設立
1965年　「株式会社小林大薬房・甲府店」(山梨県甲府市)に設立
1966年　「株式会社小林大薬房・豊橋店」(愛知県豊橋市)に設立
1967年　「株式会社小林大薬房・一宮店」(愛知県一宮市)に設立
1969年　「株式会社小林大薬房・松阪店」(三重県松阪市)に設立
1970年　「株式会社小林大薬房・松本店」(長野県塩尻市)に設立
1970年　「株式会社小林大薬房・長野店」(長野県長野市)に設立
1971年　「株式会社小林大薬房・飯田店」(長野県飯田市)に設立
1975年　「株式会社小林大薬房・岡崎店」(愛知県岡崎市)に設立
- その後「岐阜店」(岐阜県岐阜市)・「岡谷店」(長野県岡谷市)「金沢店」(石川県金沢市)を設立
2002年2月　「シーエス薬品株式会社」の営業権を譲渡
2002年7月　　自己破産を申請し倒産　負債総額約108億円