電気街
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電気街(でんきがい)は、主に電気製品・電機部品などを販売する小売店が集中して存在する地域。
[編集] 日本における歴史
- 1960年代より、電子部品やマイクロコンピュータ組み立てキットなども取り扱われるようになっていた。
- 1980年代は、郊外の大型店とのすみわけのためパーソナルコンピュータとその周辺機器の取り扱いが中心となった。
- 1990年代は、自作パーソナルコンピュータの需要を満たす街となっていった。
- 2000年代からは、ゲームなどの趣味、おたく性の高い商品の取り扱いが多くなっていった。これは郊外大型家電量販店の発展、価格破壊に伴い電気街の優位性が薄れ、地盤沈下が進んだためである。結果的に小規模店舗の廃業、閉店、撤退が相次ぎ、市街地の空洞化が深刻化した。一方、元々付随的な役割を担っていた関連商品(おたくグッズ、同人誌など)専門店は競争相手がいないために生き残り、更に今日のニーズ増に伴い店舗数が増加し、空洞化した市街地を補完していった。これにより、電気街は新たな方向性を見出し、活路を生み出したのである。