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自作パソコン - Wikipedia

自作パソコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

自作パソコン(じさく -)はマザーボード電源ハードディスク光学ドライブメモリなど、パソコンを構成する部品を個人で取捨選択して組み立てたパソコンである。組み立てパソコンと呼ばれる事もある。

目次

[編集] 概説

単に部品を組み合わせるだけなので「自作」というには大げさだが、大手メーカーなどが製造するメーカーブランドのものと対比する意味でこのように呼ばれる。

個人の好みや必要に応じて、性能を高めたい部分に重点投資し簡略化できる部分は可能な限り削減できることなど、同じ予算で組み立てたとしてもそれぞれの性能に特徴が出るため、自分の要求する機能・性能に応じて適切に選択できればコストパフォーマンスの追求ができる。

個人で組み立てができるのはPC/AT互換機である。構成する各機器のフォームファクタなどの規格が決められており、プラスドライバーを中心に、いくつかの安価な工具さえあれば動くパソコンを組み立てることができるので、手軽な工作ホビーとして楽しむことができる。ハードウェアの知識は必要だが、電子回路などに関する知識や技術はほとんど要らない。

Macintoshはメーカ公式としては自作機は認めていないが、現在のMacintoshはATX系の規格で構成されているため、これにPC/AT互換機のパーツを組み合わせる事が可能である。この為に、本来修理部品として流通しているマザーボード(Macintoshのファンは“ロジックボード”と呼ぶ)を販売しているショップが存在する。また、古いMacintoshに新しい機種のロジックボードを入れるなどの大掛かりな改造を好む人たちも存在する。

また、自分は部品構成を考えるだけで、その後の組み立てを業者に行わせるという方法 (BTO, Build to Order) もある。工作に不慣れな人や、事業所に多数導入する際に利用される場合に、自作パソコン関連品を販売する業者に対してこのような形態の注文を出すことがある。厳密な意味では自作パソコンではないが、設計そのものは自分で行っていて、組み立てを外注していると考えれば自作パソコンとして理解しても差し支えない。また、このように組み立てを外注したパソコンを他作パソコンと呼ぶこともある。

なお、パソコンを組み立てる場合には、後述のようにソフトウェアのみならず、使用中のハードウェアのトラブルへの対処も自分で行う必要があるため、ハードウェアの構成や内容をきちんと理解できるレベルのスキルがないと難しい。逆に言えば、自作パソコンに挑むことでこれらのスキルを得ることが期待できる。

廃れつつあるが、昔からの自作パソコンユーザーは、組みあがった本体をマシンと呼称する。

[編集] 方法

大きく分けて、次の二つの方法がある。

  1. ケース、マザーボード、CPU、メモリなどのパソコンを構成する部品を一つ一つ寄せ集めて組み立てる方法。
  2. ベアボーンと呼ばれるケースにマザーボードが組みつけられた半完成品を基に、CPUやメモリなどパソコンを構成する残りの部品を装着して組み立てる方法。

汎用規格品の部品が使われる大型パソコンは (1) の方法が取られる。一部専用部品を使って小型化したパソコンは主に (2) の方法が取られることが多い。ノート型パソコンを作る場合は (2) の方法のみである。

[編集] 自作の長短

[編集] 長所

  • 不要な部分を削り、必要な部分を強化して、自分のニーズに最適化されたパソコンが手に入る。(例:CrossFireCore2 Extremeの”モンスター”パソコン、VIA C7を搭載し、冷却ファンを完全に排した"超”静かなパソコンなど)。
  • 記憶容量や処理能力などに不満で出てきた場合には、パーツ単位でのアップグレードが可能であり、一度に多額の出費を強いられることが避けられる。うまく組み合わせば少額の出費で少しずつ更新して、長い間(10年程度)に渡って使い続けることもできる。
  • 構成部品は汎用規格品のため、不要になった場合などはパーツ単位で再利用したり転売することができる。その関係で、複数台の自作パソコンを更新しつつ何年か利用していると、余った部品で別のパソコンを作ることができる。
  • 近隣にパーツの販売店がある場合、ハードウェア不調をきたしても迅速なパーツ交換が可能である。
  • メーカーサポートではなく、インターネット経由の人脈で様々な情報を仕入れることができる。
  • 大きなトラブルが出た場合、メーカー品のパソコンでは「リカバリー」(工場出荷状態に戻す)するしかないことが多いが、自作パソコンの場合はリカバリーせずに済む場合が多い(OSにWindowsを使っている場合)。
  • CPU、GPU、メモリなどに供給する電圧を変化させたりクロック周波数を変更することで、部品構成を変えることなく、より高性能を追求することもできる。このような行為をブーストまたはオーバークロックと呼ぶ。従来はこのような使い方は表向きには非推奨とされたが、2000年頃からはマザーボードメーカには表向きにも容認する動きがあり、簡単にこれらの操作ができるような設計の製品が出たり、画面上でコントロールするソフトが提供されるようになっている。ただし、プロセッサメーカIntelAMD)は、現在もこれらを推奨していない。従ってこれでプロセッサを破壊した場合、製品保証の対象外となる。
  • メーカー機がお買い得に、あるいは華美に見せるために、プレインストールしているソフトウェアのうち、常駐ソフトと呼ばれるものは常にマシンのリソースを奪っており、これがない分、まったく同じ構成でも自作機のほうが高速に感じる場合が多い。
  • 性能・機能を割り切ってしまえば、4万円前後から製作可能である。上記の理由により、その程度の性能でも実際には事足りる場合が多い。ただし、その状態から大胆に性能向上するには初期投資と同じかそれ以上の出費を強いられるので、注意が必要。
  • ケースを自由に選べるので、メーカー品にはないような大胆なデザインのものからオフィス向けの地味なデザインまで、好みや用途に合わせたもので仕上げることができる(例:アクリルケースで中身丸見え、怪しいピラミッドケース)。
    • 中にはあり合わせの材料でケースそのものを自作してしまう者もいる。アップルコンピュータPower Macintosh G3(B&W、Yosemite G3)が「ポリタンク」と揶揄されていたことから、本当に灯油用のポリタンクをケースにして組み立ててしまったというケースまであった。また、故障した家電や古いパソコン(PC-9800シリーズX68000など)、ゲーム機の筐体などのジャンク品を流用してPCにしてしまう者もいる。
  • 人によっては、PCの組み立てそのものを楽しく思う場合もある。

[編集] 短所

  • 自己責任
    • メーカーサポートが無い(作った自分自身がメーカーである)。但し、パーツ単位での保証がなされている事もある。
    • トラブルが起きても、自分で対処する必要がある。そのためある程度の知識や技術が必要とされる。
    • パーツ同士の相性等によって期待通りに使用できなくても、自分で対処する必要がある。但し、メモリなどには有料で相性保証が付く場合がある。
    • 自分で組み立て、自分でBIOSを設定し、自分でOS等をインストールする必要がある。
  • ノートパソコンの自作機は少なく、ベアボーン(半完成品)での販売形態が多い。更に組み立てに知識と技量が必要。
  • 高信頼性であるかどうかは評価技術のあるところでないと検証できない。また、個々が高信頼性であっても、それを組み合わせたら信頼性が高いかどうかは保証できない。
  • B-CASの方針により、PC専用のデジタルチューナーやチューナーボードにはB-CASカードが発行されないため単品販売されることがなく、ハイビジョン録画が出来るPCを自作する事ができない。
  • 一部のソフトウェアにおいては、サポート対象外の扱いを受ける。
  • パーツ毎の動作クロックや電圧などの組み合わせによっては、動作不能となることがある。つまり互換性の知識が必要。
  • 説明書は英語で記述されていることが多く、またBIOSなど初期設定画面の表示も英語なので、英語の苦手な人にとっては障壁が高い(ただし、年々改善が進みつつある)。
  • 安価なケースの場合、デザインが無粋な他に内部はコスト削減のため仕上げが悪く、作業中に突起物やバリで怪我をすることがある。ケース自体の剛性が低く、弱い力でも簡単に歪む事もある。フロントパネルが樹脂製の場合、本体に取り付けるツメが折れやすい。などの不満な点を甘受しなくてはならない。
  • 内部エアフローを考慮して組み立てないと、溜まったホコリや静電気、特定個所に熱がこもる等の原因で、パーツが不調になる恐れがある。
  • ソフマップ等で提供される超低額中古PCにはコスト面で遠く及ばない。一昔前の動作未確認機だと1980円くらいで売られている。動作確認機でも1万円を切る場合がある。「動けばいい」という人にはそちらの方が向いていると言えるだろう。
  • PCリサイクル法に基づくリサイクル料金の支払いを自分で行わなければならない(メーカー製の場合は価格に含まれ、ステッカーが貼付されている)。
    • ただし現状、PCリサイクル法によって規定されているのは「完成済みの本体」である為、部品ごとの塊である自作パソコンは、実質対象外である。
  • かつては完成したPCを買うより安上がりに作ることができたが、最近は低価格が売りのショップブランドPCが多くなってきたため、それと比べてコスト面でのメリットが小さくなってきている。組み合わせによっては自作よりショップブランドPCを購入した方が安上がりなケースさえある。
  • 人によっては、組み立てを面倒臭く思う場合もある。

[編集] 日本における自作の歴史

[編集] 黎明期(1970年代前半-1990年代前半)

当時はLKIT-8, NECのTK-80,PC-9800シリーズ全盛期であったが、日本IBMPC/AT互換機日本語処理を実現するDOS/Vを開発したことにより、DOS/Vブームが起こる。しかし、PC/AT互換機で使用されるDOSで動作するビジネス向けアプリケーションソフトのほとんどは日本語が使えない、代用品が存在するなどの理由で需要がなく、利用されたのは日本語でなくても構わない一部の海外製のゲームがほとんどで、DOS/V自体には特に意味が無くDOS/Vとは実質的にPC/AT互換機の別称である。その一方でその土台となるパソコンのハードウェアの差異を問わないWindowsの発売により、PC/AT互換機は安価で高性能なWindowsパソコンとして地位を徐々に確立していった。

独自仕様であったNECのPC-9800シリーズなどに比べ、共通したICなど大量生産による量産効果から国内外のパソコンに価格差があった。その一方で、NECや東芝などは海外では著名なPC/AT互換機のメーカーであったが、日本国内に価格競争をもたらすPC/AT互換機の発売は避けていた。日本国内でPC/AT互換機を入手するには、代理店経由で高価格な大手メーカー製を購入するか、それよりは比較的安価なホワイトボックスを個人輸入で購入するしか方法はなく、秋葉原などの電気街周辺に住むパソコンのマニアにより、細々と自作が行われていた。

そして「コンパック・ショック」が発生した。これは当時の日本の主流であったNECのPC-9800シリーズを暗に名指しした比較広告とともに安価な機種が発売された。ただし、価格的な目玉商品である機種は必要な周辺機器を装備せずに実用性には疑問があり、また、当時のコンパックは元祖であるIBMよりも高い技術力を持つとして考えられていた影響もあり、日本での価格は高額であった。のみならず、安価な機種の発売を見越してそれ以前の機種を意図的に高い価格設定をしていたと首脳陣は発言している。それに他のパソコンメーカーも追従せざるを得なくなり、低価格化が促進された。

この頃、部品メーカーの仕様に若干の違いが生じた場合、同じ規格に見えるものでも相性的な物が存在するなどの問題が表面化した時代でもある。一見同じように、あるいは規格に合致しているように見え、しかし正常に動作しない場合が多々あった。「製品の数だけ規格がある」などとも揶揄された。例えば、16MbitメモリのICを用いたSIMMに於いてはクロックマージンに2つのグループが存在し、グループの異なるメモリの実装は困難でもあった。また、マザーボードも何れかのグループの基準に合わせ製作されていた為、異なるグループの物を実装すると、間欠的ながらストール状態に陥る事が多かった。それらの現象をひと括りにしてしまう「相性」という便利な用語が発明された。利用者側が原因を特定できない、あるいは販売者側が原因を特定したくない場合に用いられることとなる。

[編集] 発展期(1990年代)

Windowsのバージョン3.0および3.1の発売により、ソフトウェア資産におけるアドバンテージやパソコンのハードウエアアーキテクチャによる「日本語の壁」は無くなり、日本独自のパソコンは、新たなプラットフォームに向けて更新しない閉じた世界の特殊アプリケーションソフトを利用するパソコンという位置づけにならざるを得なかった。PC/AT互換機ベースのパソコンの普及が本格化、低コストでパソコンを入手する手段として量的に拡大していった。

この頃、発売されたNECのPC-9821シリーズではPC/AT互換機用の一部のメモリハードディスクも使用可能となり、パーツの流用も可能となった。また、Windows 95の発売により、それまで事務機器あるいはマニアの趣味に留まっていたパソコンが一般消費者にも使われるものとなり、その市場の拡大に併せて自作の最盛期を迎えようとしていた。オーバークロック等が流行したのもこの時期である。ただし、地方では特殊なパーツの入手は通信販売に頼るしかなかった。


[編集] 成熟期(2000年 -)

多数あったパソコンメーカーは淘汰され、デルなどによりパソコンの低価格化が進み、さらに単体発売されているWindowsがパソコンメーカーへの卸価格より極端に高額な価格設定がなされていることで、もはやコスト面で自作を行うのメリットはなくなった。さらにWindows XPを中心としたアクティベーションによる使用に対する手間の増加、各種デバイスのオンボード化により、低コストなパソコンと捉えていた層が離脱し自作パソコンは量的には減少傾向にあるが、よりマニアックになりつつある。

しかし、自作パソコン自体が趣味の対象になったり、特殊なニーズを満たすパソコンの入手手段として、自作は未だ健在である。また、自作を嗜好するユーザーらの意見が良し悪しは別として全体の市場の方向性に強く関係していることも見逃せない。

また、プロセッサなど処理能力に余裕ができたことや、消費電力や発熱が増大したことから、オーバークロックのような行為は一時期よりも減り、現在静音化やキューブPC等の小型化が新たなブームとなっている。この頃には、パソコンの自作に必要なパーツを販売する店舗の全国展開や玄人志向挑戦者など家電量販店で扱える流通ルートが整備され、地方居住者でも自作しやすい環境が整った。

また、CPU市場で一人勝ちして強引な販売戦略を行っているというIntelへの反発として、完成品のパソコン市場の大多数を押さえているIntelからAMDへと転換する為、自作へと転じたケースも生じている。 その他の理由としてIntel Pentium 4系列(NetBurstマイクロアーキテクチャーの消費電力や発熱の増加と、Pentium Dのデュアルコアの性能を生かせない設計との指摘があるが、発熱と消費電力を改善しても無視されている。 また、NetBurstマイクロアーキテクチャを置き換えるCoreマイクロアーキテクチャの発売により、AMDになんら変化が生じてもいないものの支持は激減している。つまり、企業や製品自身の良し悪しとは無関係に良いという共通認識を形成した製品に支持が集中して市場が移っているだけだとも考えられる。

しかし、概ね自作パソコンユーザーはその他のパソコンユーザーに比してAMDの支持率が高い。これは非主流派であることの多い自作パソコンユーザーの中で単に主流派であるIntelへの反発が多いという説がある一方、「Intelは昔っからインチキばかりなので信用できるか」(PentiumIIIでのTDPエラー、ガリバー寡占を傘に着たパソコンメーカーやメディアへの圧力)という意見も存在する。

パソコンを部品単位で購入し、随時部品交換を行なうため、パソコン数台分の部品を余らせることも珍しくなくなり、台数分のOS購入の費用問題もあって、副産物的にLinuxなどの無償利用できるOSを導入することも少なくない。また、パソコンの価格の低下によりMicrosoftが高値で維持しているWindowsやOfficeといったソフトウェアの比較的価格の増加に反発し、無料または低価格なアプリケーションソフトへの関心が高まっている。パソコンの利用の中心がローカルからインターネット上へ徐々に移行するのと併せて、新たな世代へと移行が起き始めていると言える。

[編集] 自作PC計画

[編集] 最低限必要なもの

分解図
分解図

現状で自作PCを作成する場合、最低限揃えないといけないものを紹介する。またここではOSにWindowsを使用する場合に限定する。

マザーボード(図中2)
自作を計画するときは、まずCPU、メモリ搭載量、ハードディスクで予算を設定する。意外と見落としがちなのはCPUの性能を引き出す「チップセット」の型番・仕様である。チップセットにグラフィックス機能を統合したものであれば別途グラフィックスボードを用意せずに済み安価に仕上げられるが、高いグラフィックス性能は期待できないことが多い。なお、古いモデルのチップセットを搭載したマザーボードは安価であることが多いが、PC全体の性能を最大限に引き出すためには最新のCPUには最新のチップセットを組み合わせるのが望ましい。ただし、メーカーリリース直後のチップセットは未知の不具合があることも多く、敢えて既に問題のほぼ出きっているチップセットを選択するという手段もある。また、電解コンデンサでマザーボードを選ぶユーザーも増えており、粗悪で寿命が著しく短い台湾・中国製のコンデンサを搭載した製品を避け、多少高くとも日本製・日本メーカー生産によるコンデンサの搭載製品を指名買いするケースも目立っている。この傾向は、マザーボードに搭載された台湾・中国製コンデンサが液漏れ、破裂といった不具合が頻発するようになってからである。詳細は不良コンデンサ問題を参照の事。
CPU(図中3)
PCの性能を決定付けるといっても過言でない部品。大抵はここで選んだCPUに合うマザーボードを選ぶこととなる。ただしCPUが一番手軽に換装できるパーツでもあるため、安価なCPUで製作する時も、マザーボードは将来性を持たせることを考えたほうが良い。一般的にはAMD系かIntel系を選ぶことになる。AMD、Intel以外のメーカーもあるが、選択肢はほとんど無い。
基本的にAMD系の特徴は低発熱、Intel系は機能性が注目される。ただし現状ではAMDも多機能なCPUをリリースしており、Intelも低発熱なCPU開発に成功しているため、厳密な点はともかくとして、現状では横並びと見てかまわないと思われる。
また、パッケージング販売されているリテール品(箱に入った状態で販売されている)のCPUには純正冷却ファンが付属するが、バルク品やアウトレット品には付属していない事が多いため、別途購入する必要がある。もちろん、CPUの冷却ファンにも多種多様な製品が存在し、好みと必要に応じて純正品と交換することもできる。
性能面で見るべき点は、クロック数とキャッシュ、機能面の特徴である。特に現在はデュアルコアとシングルコアの違いが注目されている。ソロコアであってもHT(ハイパースレッディング)の場合、仮想的にデュアルコアのような動作をする。
マザーボードとの相性面で見るべき点は、ソケット形状、チップセットである。
メモリ(図中4)
マザーボード(チップセット)により搭載可能なメモリ仕様が決まっている。現行主流のマザーボードにはDDR2対応のメモリが求められることが多い。市場でもDDR2が活発に取引されているため、値段は他の仕様に比べ、現在は比較的安価である。他にDDRがあり、2007年にはDDR3が登場する
グラフィックボード(図中5)
グラフィックカード、ビデオカードとも呼称する。搭載するインタフェースとしてPCI ExpressAGPPCIがあり、現在PCI Expressが主流になりつつあが、どれを用いるかはマザーボードがどのインタフェースを搭載しているかによって決定されることになる。3Dゲーム、オンラインゲームなどは高い性能を要求することが多く、必須となる。一方、オフィス的な用途ではそれほど高性能は要求されない。
また、出力もアナログ出力(通称「VGA」)と、DVI-Iデジタル出力があり、こちらはディスプレイの対応入力によって選択する。
あまり高い性能を要求しない場合、オンボードグラフィック機能の付いたマザーボードを選択し、グラフィックボードを省略する方法もある。しかし、現在のオンボードグラフィックは、描画処理に用いるメモリをメインメモリとシェアリング(共用)しているため、メインメモリとCPUの間で使えるバスが狭くなったり、本来の処理に使うメモリの量が減ってしまったりするため、その分性能が落ちることになる。自作パソコンのベテランは、安物でも良いから別にグラフィックボードを搭載することを薦めている場合が多い。
また、高性能なグラフィックボードは、搭載するグラフィックチップの発熱が大きいため、冷却用のファンを搭載している。小さく高速のファンであるため、騒音源となるが、その度合いはボードのベンダー(メーカー)によってかなり異なる。対性能比であまりに安いベンダーのボードは、こうした部分で安く上げており、騒音が大きかったり、ファンの故障によってグラフィックチップが焼損してしまったりするので、注意が必要である。
ハードディスクドライブ(図中8)
規格としては、シリアルATAパラレルATAがある。ただし、マザーボードの記述では、前者がSATA、後者がIDEと記述されている場合が多い。現時点ではまだまだIDEが主流ではあるが、データ転送速度に優れるSATAの普及が急速に進んでいる。メーカーもSATAを推奨する形でリリースしており、ハードディスクに特定して言えば、数年後にはSATAで統一されると見られる。
電源(図中6)
後述のケースを購入すれば付属することが多い。新品のケースでは問題ないが、中古のケースに付属する中古の電源は、電源容量や信頼性、安全性の面であまり推奨されない。ケースを購入しない場合は電源を別途購入する必要がある。ケースを購入する場合でも、電源の付属しないケースを使用したり付属する電源の容量が不足したりする場合も別途購入が必要である。電源は単体でも広く販売されている。これまで電源仕様はATX2.0仕様が主流であったが、PCI-Expressに対応したATX2.1仕様のものに入れ替わりつつある。電源も仕様によってコネクタの形状やピン数が微妙に異なるが、多種多様な各種変換コネクタが販売されているので心配無用である。
ケース
ケースがなくても部品同士を結線すればパソコンとして動作するが、使い勝手や安全性の点から通常はケース内に収める。マザーボードのフォームファクターがATXかMicro-ATXかなどでケースの大きさが決まる。デザインや外観、メンテナンス性が気に入れば中古でも特に問題は無い。なお、中古ケースに取り付けられていた中古のファンは機構部品である性格上、長持ちしないことがあるので、新品交換を考慮すべきである。ケース自体の自作、あるいは業者へのオーダーメイド、テーラーメイドも可能である。
光学ドライブ(図中7)
選択肢は大雑把にまとめるとCDの読み込みのみ、CDの読み書き、DVD・CDの読み込みのみ、DVDの読み書き、次世代光メディア(HD DVDBlu-ray Disc)の読み込み、次世代光メディアの読み書き。2台目以降のパソコンとして自作する場合、OSをインストールする際だけ他のパソコンのものを一時的に取り付け、インストール後外してしまうという方法もある。

[編集] ハイエンドな自作

拡張スロット
最近ではマザーボードにオンボードとして搭載されているデバイスが豊富にあり、別途増設しなくとも、基本的な動作には支障が無い。しかしながらオンボードで賄えない場合やハイエンドな性能を要求する場合は拡張スロットによる増設が必要となる。拡張スロットのインタフェースは、ISAPCIPCI Expressがあるが、現在ISAはほとんど消滅状態である。主流はPCI Expressに移行しつつあり、メーカーもそれを推奨する形でリリースしている。また、近年ではUSBやeSATAを利用した外付け増設も盛んに行われており、対応機器も増加している。
サウンドカードに関しては、一般的な使用目的ではオンボード品で充分事足り、下手な増設をする必要はない。しかしながら、ゲームなどでサラウンドといったCPUによる音声処理を専用チップに任せてしまう用途(サウンドブラスターなど)や、オーディオ愛好家やミュージシャン、レコーディングエンジニアなど特に「音」にこだわる用途には音質重視の高性能なサウンドカード、またはオーディオカードを増設をする場合が多い。一般的なものであれば数千~2万円前後であるが、プロ用のものは4万~10万円以上と非常に高価である。またPC内部はノイズが多く音質に悪影響が出るとし、USB接続やIEEE1394(FireWire)接続の外部オーディインターフェイスを使うケースも目立つ。
NIC(ネットワークインターフェイスカード)については、オンボードの性能によって考える。さすがに10BASEのNICではいくらブロードバンド環境であろうとネットワークアクセスは遅くなるため、増設が推奨される。しかし現行のマザーボードは100BASEや1000BASEのNICを複数搭載している場合もあり、そういった場合では特別必要ということは無い。
その他、無線LAN、TVチューナー、ビデオキャプチャー、SCSI、など、拡張スロットを用いることでさまざまな付加機能を持たせることができる。
ドライバ、ソフトウエア
DVDドライブやグラフィックカードを増設した場合、それをOSで動作させるためのドライバやソフトウエアが必要になる。特に玄人志向などのメーカーは、敢えてソフトウエアや日本語マニュアルの付属しないパーツを販売し、玄人の自作魂をくすぐる傾向がある。これらパーツの製造元は海外が殆どで、英語力が必須となるため素人、初心者には少々敷居が高い。しかしながら性能の割に安価なものが多く、辞書を片手にしてでも挑戦する価値はあるかもしれない。また、SATAとIDE互換のマザーボードの中にはIDEを基本としているためSATAを導入するために特別な操作や、チップセットのバージョンアップが必要となる場合がある。特にSATAにOSをインストールする場合はBIOS画面で操作しなければいけないため、初心者はそういったマザーボードを選ばない方がいいかもしれない。
CPUファン(CPUの冷却方法)
CPUそのものと違って、CPUファンに関してはノーブランド品や他社メーカー品の方が冷却性や静音性で優れていることもあるため、増設・換装は選択肢の一つになる。空冷ファンではなく、水冷やガス冷却等の選択もある。水冷の場合は騒音が(ほぼ)皆無で、空冷より冷却能力は高いが、値段の安いものだと冷却性自体に問題が起きる可能性がある。また漏水や結露の危険も考慮しなければならない。ガス冷却は冷蔵庫の仕組みをそのまま転用したものであり、他者よりもはるかに高性能だが価格も性能に比例して高い。現在の一般論としては、空冷以外のCPU冷却方法は価格や安全性の面で劣っていると言われる。しかし、画期的な方法が編み出される余地のあるパーツである。

[編集] 関連項目

他の言語

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