飛行隊
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飛行隊(ひこうたい 英:squadron)は、軍隊の航空部隊編成の中核となる単位である。空軍や海軍航空部隊においては12機から20機で飛行隊を編成し、ほぼ同一機種で編成される基本単位である。海上自衛隊では航空隊と呼ばれる。
飛行隊には飛行前点検や飛行後点検、簡易な整備を実施する列線整備要員による整備部隊 (Ground Flight) が置かれる。飛行隊長は通常、空軍中佐や海軍中佐である。
飛行隊を構成する戦闘機部隊は、2機編隊をエレメント (Elemnt) と呼び、2個のエレメントで4機編隊 (Flight) が構成される。飛行隊には数個の4機編隊が編成できるように航空機や搭乗員が配置される。4機編隊は通常、空軍大尉や海軍大尉が指揮を執る。アメリカ空軍の場合、 A,B,C 等のアルファベットで4機編隊を呼称している(無線による呼出名称は別)。
複数の飛行隊をまとめた部隊を飛行群 (Air Group) と呼び、飛行群や整備や補給、高射を担当する群を統括して航空基地や航空母艦などの拠点単位でまとめた航空部隊を航空団 (Air Wing) と呼ぶ(海上自衛隊では航空群と呼ぶ)。航空団司令官は通常、空軍大佐(または空軍准将)や海軍大佐である。