高速道路交通警察隊
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高速道路交通警察隊(こうそくどうろこうつうきどうたい)とは、警視庁及び、各道府県警察本部の交通部に設置されている「執行隊」である。一般道における交通機動隊に相当する。
[編集] 概要
高速道路交通警察隊は、文字通り高速道路のみを管轄し、高速道路における交通取り締まり、交通事故処理、パーキングエリアで事件が発生した場合の初動捜査を担当する。
隊長は警視。副隊長は県警本部により警視又は警部で、隊長補佐は数名おり階級は警部である。隊員はいつも危険で過酷な勤務にさらされている。
また、庁舎は本部内にはなく、高速道路近くに庁舎がある。例えば北海道警察の場合は札幌市厚別区大谷地インターチェンジ近くにあり東日本高速道路株式会社ビル敷地内にある。他に分駐所があり、分駐隊長は警部か警部補である。
[編集] 車両
車両は、白黒パトカーと覆面パトカーが使用されている。主に国産自動車でクーペが使用されていたが、4ドアセダンも多数導入されている。車種は警察本部にもよるが、トヨタ・クラウンが主である。中でもスポーツタイプのクーペは、高速走行での取り締まりに有利である。
トランスミッションはマニュアルであったが、近年はオートマチック化されてきている。
白黒パトカーのボンネットには、バグガード(虫除け板)と呼ばれる透明なアクリル製の板が装備されている。高速走行時に、空気の流れを制御し、虫等がフロントガラスに付着することを防いでいる。
交通取り締まりは、一目で警察車両と分からぬように覆面パトカーで行われる。
高速隊のパトカーは通常の日本車に一般的に付いているスピードリミッターが解除されているという噂があるが、日本の警察においては高速で逃走する被疑車両を追跡して捕まえることよりも、罪無き市民を犯罪に巻き込まないようにすることを第一に考えている。特に、米国のように道路が広い場合、犯罪者の確保が第一に優先されるが、道路が狭い日本においては、周囲に危険が伴うことになる。ナンバープレートやパトカーに搭載されたビデオカメラの記録等から後日捜査が可能であれば、安全を第一に考え追跡を取りやめ失尾する方法も取られる。このため、パトカーのスピードリミッターが解除されているというのは、都市伝説的なものである。