警視
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警視(けいし、英語: Superintendent )は、警察官の階級の1つ。日本の警察では警視正の下、警部の上に位置する。
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[編集] 概要
警視の階級は警察法第62条において、警視総監、警視監、警視長、警視正に次ぐ第5位の階級として規定されている。 刑事訴訟法にいう司法警察員。警視への昇進は、警部としての実務経験年数と選考で決まるが、定員が警部より更に少ないためかなりの狭き門となる。 一部の警察本部はペーパーテストと個人面談での昇任試験がある。
警視への昇進年齢は、早い者だと40歳前半、遅い者だと定年退職間近の55-58歳である。昇進直後には本部調査官、警察署の刑事生活安全担当次長、地域交通担当次長(道警、静岡県警以外は刑事官、地域官と呼び、三重県警は事件指導官という)、小規模署次長、副署長に就任して、その後は本部次席や副署長、本部指導官等を4年位経験し昇進後5年で署長となる例が多い。
都道府県警察の警察官の場合、この階級以下の者は地方公務員であるが、警視正以上は一般職の国家公務員となり、地方警務官という(警察法第56条)。
[編集] 役職
- 警察庁内部部局
- 課長補佐
- 警視庁
- 本部課長・隊長・理事官・管理官等
- 道府県警察本部
- 本部課長・隊長・管理官等
- 中小県警察本部
- 参事官・本部課長・隊長・管理官等
- 大規模警察署
- 副署長、刑事官・地域官・交通官等・主要課長
- 中小規模警察署
- 署長、副署長(中規模署)
- 警察署長は原則として警視か警視正の警察官を以って充てるという規定が、都道府県警察の組織について定めた条例または規則(都道府県公安委員会規則)にある場合が多い。
[編集] 主な人物
- 平塚八兵衛 元警視庁警察官。捜査第一課に長く勤務。吉展ちゃん誘拐殺人事件などの捜査員として著名。巡査部長・警部補・警部には全て昇任試験を経ず無試験で昇進した。
[編集] 関連項目
日本の警察官の階級・序列 - | ||||||||||
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階級外 | 第1位 | 第2位 | 第3位 | 第4位 | 第5位 | 第6位 | 第7位 | 第8位 | - | 第9位 |
警察庁長官 | 警視総監 | 警視監 | 警視長 | 警視正 | 警視 | 警部 | 警部補 | 巡査部長 | (巡査長) | 巡査 |