鳴門の渦潮
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鳴門の渦潮(なるとのうずしお)は、徳島県鳴門市と兵庫県淡路島の間にある鳴門海峡で発生する渦潮である。
鳴門海峡は、本州と四国の間にある瀬戸内海と太平洋とを結ぶ海峡の一つで、幅が約1.3kmである。一日に二回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込み、また同様に一日に二回瀬戸内海から流れ出す。瀬戸内海と太平洋の水位差は最高で1.5mにも及ぶ。海峡の幅が狭いため、潮流は13~15km/hの速度で流れる。大潮の時には20km/hに達することもあり、渦の直径は最大で20mにも及ぶ。この潮流の速度は日本で一番速く、世界でも三番目(ノルウェー・ロフォーテン諸島のMoskstraumenでの27.8km/h、ニューブランズウィックとメインの間のOld Sowでの27.7km/hに次ぐ)である。
船や、海峡にかかる大鳴門橋から渦潮を見ることができる。この吊橋は全長が1629m、中央径間が876mで、海面からの高さは41mである。また、淡路島の海岸からも見ることができる。