鹿島臨海鉄道鹿島臨港線
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鹿島臨港線(かしまりんこうせん)は、茨城県鹿嶋市の鹿島サッカースタジアム駅と茨城県神栖市の奥野谷浜駅とを結ぶ鹿島臨海鉄道の鉄道路線である。貨物線であるが、一時期旅客営業を行っていたこともあった。
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[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):19.2km
- 軌間:1067mm
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(鹿島サッカースタジアム~神栖間)、自動閉塞式(神栖~知手間)、スタフ閉塞式(知手~奥野谷浜間)
[編集] 歴史
鹿島臨海工業地帯への原料及び生産品の輸送のために敷設された路線である。
新東京国際空港(現:成田国際空港)への燃料の暫定輸送に対する地元への見返りとして、1978年から1983年まで鹿島神宮~北鹿島~鹿島港南間(鹿島神宮~北鹿島間は国鉄鹿島線に乗り入れ)で旅客営業を行っていた。しかし、運行は1日3往復で、周辺には工場しかなく、利用者は一日約20人ほどであった。燃料輸送のパイプライン完成に伴い旅客営業は廃止された。
- 1970年7月21日 北鹿島(現在の鹿島サッカースタジアム)~奥野谷浜間が開業。
- 1976年1月頃 神之池駅廃止
- 1978年7月25日 鹿島神宮~北鹿島~鹿島港南間で旅客営業開始。
- 1978年11月1日 居切駅廃止
- 1983年12月1日 旅客営業廃止。
- 2005年10月16日 大洗鹿島線開業20周年を記念し、国の許可を得て、鹿島サッカースタジアム~神栖間で旅客営業復活(この日限り・3往復/日)。
[編集] 駅一覧
鹿島サッカースタジアム駅 - 居切駅(いぎりえき) - 神栖駅 - 神之池駅(こうのいけえき) - 鹿島港南駅 - 知手駅 - 奥野谷浜駅
鹿島港南駅は、旅客営業の際の終点として設けられた駅で、現存しない。閉塞区間の途中に設けられた駅であり、北鹿島方から来た列車は一旦知手駅まで進んでから鹿島港南駅に戻る必要があった。また、他に貨物駅が2箇所あったが開業時から利用実績が無かったので廃止になった。
[編集] 接続路線
- 鹿島サッカースタジアム駅:鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
[編集] 旅客営業の臨時復活
前述のように2005年10月16日、通常は旅客輸送を行わない鹿島臨港線で、鹿島サッカースタジアム~神栖駅間の旅客営業が3往復行われた。旅客営業は当日限定のため、あいにくの雨天にも拘らず大盛況となった。
営業は6000形2連のピストン運行で、列車番号は第1便・第2便が臨903D~臨906D。終点神栖駅では7000形の展示、車庫見学会、グッズ販売などが行われた。なお、発着ホームはかつての旅客運転時とは異なり、洗浄線を転用しての臨時ホームとなった。
乗車券は車内補充券を企画扱いとしたもので、普段旅客営業しない鹿島臨港線は、当然ながら路線図には無い。このような経緯から、鹿島サッカースタジアムからの往復券限定の販売(往復500円)となった。神栖駅の記念入場券も限定発売され、たちまちの内に完売となった。