黄秀一
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黄 秀一(ファン スイル、1970年7月31日-)はテコンドーの選手。韓国籍の在日コリアンで、東京都出身。
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[編集] プロフィール
1990年代に活躍したITFテコンドー(岡本依子が所属するのはオリンピック種目であるWTF)を代表する選手。テコンドー国際師範/国際審判(五段)。身長175cm、体重69kg。第8回ITFテコンドー世界選手権ライト級で優勝する(現在まで日本に所属する選手としては唯一)。ユニクロCM、ジャンクスポーツ等のTV出演、ナムコの対戦型格闘ゲーム「鉄拳5」ファランのモーションキャプチャーを担当する等、様々なメディアに出演。
[編集] 主な戦績
- 1988年 第6回世界大会 男子団体型優勝
- 1992年 第8回世界大会 ライト級優勝
- 1994年 第9回世界大会 ミドル級第3位
- 2000年 第1回アジア選手権 ミドル級準優勝
[編集] 歴史
1982年にITFテコンドー本部道場入門、ITFテコンドーが日本に上陸した初期のころから選手として活躍。速水勇、厳斗一(オムドゥイル)とともに、テコンドー三羽烏として格闘技雑誌などにも取上げられる。朝鮮大学に入学した頃より、シュガー・レイ・レナードのステップワークを組み手に取り入れ、国内無敵の実力を示すようになる。全日本選手権ライト級3連覇に加え、第4回大会ではミドル級も制し2階級制覇に成功。1992年、朝鮮大学4年の時に北朝鮮平壌で行われた第8回世界選手権ライト級にて優勝。日本初にして現在唯一のマッソギ(組手)世界チャンピオンとなる。
しかし第5回全日本大会で同門の朴禎賢(パク・チョンヒョン)に徹底的に研究され、国内では久々の敗戦を喫す。それ以降はモーションの大きな蹴りとパンチへの防御の甘さなどから攻略されることが多くなる。しかしその後組み手を修正し、1994年に第9回世界選手権ミドル級にて3位の成績を残す。現在は師範として東京を中心に活動を行っている。