109 (商業施設)
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109(イチマルキュー)は、東京急行電鉄の完全子会社である東急モールズデベロップメントが展開するファッションビルの名称。
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[編集] 名称の由来
由来は東急の読みを数字にあてたゴロ合わせから。また、午前10時から午後9時までの営業時間である。
[編集] 概要と沿革
渋谷で展開するセゾングループの渋谷公園通開発に対抗して、東急グループが東急百貨店本店に続く東急本店通に顧客を吸引するために、1979年4月に東京都渋谷区道玄坂二丁目の道玄坂交差点の角地にオープンした、SHIBUYA109が初の店舗であり、今なお売上の多くを占める旗艦店である。 店内のほとんどが10代~20代の女性向けのテナントで占められている。その購買層からは「マルキュー」の略称で呼ばれている。
その鋭角の立地を活かした円柱形のビルの壁面は、渋谷駅ハチ公口前の交差点から遠く見通すことができるため、化粧品,携帯電話など旬のアーティストや商品の広告が掲げられ、その時々の流行や文化をうかがうことができる。
また、渋谷駅の北側向かいには109-2(-ツー)があり、7階に「ジュニアステーション」と称してより若い10代女性、特にローティーン向けのテナントが営業している。また2006年3月18日に5階フロア2006年9月15日には6階フロアがリニューアルし男性向けのテナントが営業している。こちらは「キューツー」の愛称で呼ばれている
[編集] 店舗
東京都渋谷区以外で109ブランドで展開する店舗としては、1985年9月に初めて地方出店したKOHRINBO109(香林坊:金沢市)の他、2002年7月開店の109MACHIDA(町田市)がある。
なお、1986年3月、北陸地方の地場不動産会社、大洋不動産がTOYAMA109(富山市)を開店したが、2000年9月にセプラに改称し、契約関係を解消している。また、2001年10月にオープンしたUTSUNOMIYA109(宇都宮市)は売上げの不振が続き、2005年7月で撤退した。
まったく新しい地方出店のあり方として、既存の複合ビルのフロアをSHIBUYA109に入るテナントに転貸する形式をとる、SHIBUYA109 DREAMSがあり、その第1号店が2006年3月25日に静岡市にオープンしている。