DAIVA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『DAIVA(ディーヴァ)』は、T&E SOFTが1986年から1988年にかけて発表した一連のコンピュータゲームシリーズ。
目次 |
[編集] 概要
7つのストーリーで構成され、それぞれ異なるプラットフォームで発売された。各々のストーリーが相互に関連性を持つ、当時としては斬新的なアイディアを用いて有名となった。
PC-9801版を除けば、惑星戦のアクションゲームパートと星系開発及び艦隊戦のウォーシミュレーションパートを内包しており、メーカーは「アクティブ・シミュレーション・ウォー」というジャンル名を自称していた。なお、PC-9801版はシミュレーションパートのみ、ファミコン版ではシミュレーションパートが簡略化され、開発は行えず、艦隊戦のみとなっていた。
艦隊戦及び惑星戦では、パスワードにより他機種から援軍を送り込むことが出来る。アクションパートは各機種別に違った特徴を持っており、機種によって難易度が極端に違うという指摘もあった。また、他機種のストーリーが分からないと全体像を把握できないという欠点も指摘されている。
野心的な商品展開を行ったわりに各パートの内容は従来のゲームの焼き直しに過ぎないともいわれる。しかし、その斬新さと世界観に魅せられた熱烈なファンがいることも事実である。
BGM作曲は浅倉大介、丸山恵市、冨田茂。
2003年12月11日にボーステックより全機種版をひとつにまとめた『ディーヴァ・クロニクル』が発売された。
また、2005年12月23日にはAmusement Center プロジェクトEGG・PLUSから『ディーヴァ全シナリオセット 』も発売された。
[編集] 全タイトル一覧
※特記の無い限りメディアはフロッピーディスク、発売はT&E SOFT。
- STORY1 ヴリトラの炎/FLAMES OF VLITRA
- PC-8801mkIISR用。艦隊司令・ルシャナ=パティーが主人公。
- STORY2 ドゥルガーの記憶/MEMORY IN DURGA
- FM77AV用。貴族・ア=ミターバが主人公。
- STORY3 ニルヴァーナの試練/TRIAL OF NIRVANA
- X1用。司政官・アモーガ=シッディーが主人公。
- STORY4 アスラの血流/ASURA'S BLOODFUED
- MSX用、メディアはROMカートリッジ。パイロット・ラトナ=サンバが主人公
- STORY5 ソーマの杯/THE CUP OF SOMA
- MSX2用。科学者・アクショー=ビアが主人公。
- STORY6 ナーサティアの玉座/IMPERIAL OF NIRSARTIA
- ファミリーコンピュータ用、ROMカートリッジで東芝EMIから発売。宇宙海賊・マータリ=シュバンが主人公。
- STORY7 カリ・ユガの光輝/LIGHT OF KARI YUGA
- PC-9801VM/UV用。記憶喪失者・クリシュナ=シャークが主人公。
[編集] 関連商品
ディーヴァ・ファンブック(マイクロデザインからの発売)
ゲームコミックスDAIVA(東京書籍からの発売)
- STORY1 ヴリトラの炎
- STORY2 ドゥルガーの記憶
- STORY3 ニルヴァーナの試練
- STORY4 アスラの血流
- STORY5 ソーマの杯
- STORY6 ナーサティアの玉座
- STORY7 カリ・ユガの光輝
ゲームブック「ディーヴァ・女戦士ミリスの挑戦」(勁文社からの発売)
- 「STORY6 ナーサティアの玉座」の主人公であるマータリ=シュバンの部下である女性、ミリス=シャイナを主人公としたゲームブック。マータリ=シュバンも登場する。
オリジナル・サウンドトラック・DAIVA(東芝EMIからの発売)
- 浅倉大介らが作曲したBGMを収録したLP・CD。
漫画わんぱっくコミック「ディーヴァ」(徳間書店からの発売)
- 雑誌「わんぱっくコミック」で連載された漫画の単行本化。ネタバレにならないようにとの配慮から、最終話でクリシュナ=シャークがストーリーの真相を語る部分では台詞のほとんどが空白になっている。