Japan Skeptics
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Japan Skeptics(ジャパン・スケプティックス)は、サイコップを範として1992年に創設された日本の学術的疑似科学批判団体。「『超自然現象』を批判的・科学的に究明する会」ともいう。
「入会のご案内」によれば、同会は「社会が疑似科学や非科学に傾斜していく風潮を危惧し、『超常現象』と言われる現象を批判的・科学的に究明する立場から、学際的な活動に取り組んでい」るとしている。
同会の運営は、会長(1名)・副会長(1名)・運営委員(最多7名)・監査委員(最多2名)らで構成する運営委員会によって執行されている。各ポストは2年ごとの会員選挙で選出されるが、立候補自由ではなく、運営委員会が認める候補者に対する信任投票による。ただし、運営委員会が立候補者選定の過程を明らかにしたことは、会設立以来どの執行陣も行っていない。
同会の仕組みでは分派や乗っ取りの可能性はないが、反面、一部の古参役員を脅かすような斬新な理念や、懐の深い価値観を持つ人材の入り込む余地がなく、徒弟制度時代のような個人商店的体質を払拭できない。
現在の活動の定期的なものは、年1回総会開催時に行われる記念講演およびシンポジウムのみ。以前は一部の分科委員会に活動報告があったが、2006年の新体制以後はない。会員数は約220名とされているが、総会に出席する会員は近年ほぼ同じ顔ぶれで、シンポジウム終了後の懇親会には運営委員をのぞくと10名程度の参加しかない。
機関誌は論文集「JOURNAL」が年に1回、「NEWSLETTER」が年に4回発行ということになっている。2006年以降はどちらもページ数が以前に比べて減っており、設立当初から会員にとって見返りが少ないといわれた会活動はいっそう貧弱になっている。
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[編集] 概説
創設時には山本弘らと学会の主要メンバーも名を連ね、メディアでその動向が報じられたこともあったが、最近では一部の熱心な会員のみが残り、会としての社会的な影響力はない。
その原因として、学術界にありがちな封建的かつ閉鎖的な体質が原因で、有力会員が執行部(運営委員会)を追われたり退会したりする騒動がたびたび起こり、さらに「学際的」とは建前ばかりで、特定の学問領域のみを重要視する立場から、オカルト・疑似科学批判にかかわる者たちの大同団結を実現できる場になっていないことがある。
いきおい会運営は停滞。一般会員からすると会費のわりに見返りが少ない傲慢な会になり、これまでの排他的なトラブルから、意欲や能力のある人材も入りにくい(復帰しにくい)状況にある。しかし、現体制がその克服と改善に具体的に取り組む様子はない。
複数の関係者の証言を総合すると、これまで同会には2つの大きなトラブルがあったといわれる。そのいずれも、一部の物理学者がおおもとの原因になっている。問題は、会員の利益に直接かかわる一連のトラブルが、対外的にはもちろんのこと、会員にすら一切知らされていないことである。
[編集] 主な関係者
[編集] 運営委員
[編集] その他関係者
[編集] 機関誌
- JOURNAL(論文集)
- NEWSLETTER(レポート集&会務報告)
[編集] 外部リンク
[編集] 公式サイト
[編集] 関連サイト
- と学会 山本弘問題連絡会(志水一夫と大槻義彦の確執に詳しい)
- 「超自然現象」や疑似科学を調べる(草野直樹発行のメルマガ。Japan Skepticsの問題点にしばしば言及している)