寺園敦史
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寺園 敦史(てらぞの あつし、1961年 - )は日本のジャーナリスト。鹿児島県出身。関西大学経済学部卒業。日本共産党系の地方紙、京都民報記者を経て、1992年からフリージャーナリストとして活動を開始。
被差別部落問題、同和利権問題を主なテーマに取材、執筆活動を行ない、1997年から2002年にかけて『だれも書かなかった「部落」』三冊を出版し、部落解放同盟京都府連や京都府部落解放運動連合会と京都市行政との癒着を暴露した。
同書の取材を下敷きに2002年から宝島社から刊行されている『同和利権の真相』シリーズ(別冊宝島Realシリーズ)に編集、メインライターとして携わっている。
解放出版社刊『「同和利権の真相」の深層』における宮崎学の発言(「寺園に公開討論を申し込んだら逃げ回りよった」)をめぐって、名誉毀損で宮崎と解放出版社を提訴し、2006年1月に、損害賠償請求については一部勝訴が確定した。
ちなみに、Japan Skepticsの運営委員も務めている。
アラビア語に堪能であり、2006年現在、大学院に在籍して中東・イスラム研究も行っているが休学中。
かつて寺園が勤務していた京都民報は日本共産党京都府委員会の機関紙であり、全国地域人権運動総連合(旧全国部落解放運動連合会)が日本共産党と共闘関係にあることから、寺園の部落解放同盟批判を「日共=全解連の反動的国民融合論」云々と関連づけて批判する向きもあるが、寺園は全解連京都市協による公金詐取をも厳しく追及している(「マリード 同和行政オブザーバー」第113号 2003年5月29日「全解連も公金を詐取していた」)。この点について、寺園自身は「わたしは今後も解放同盟の補助金詐取事件の真相を究明していきたいと考えている。そうである以上、全解連京都市協による同様の事件についても、改めて言及しないことには、著しく公平を欠くということになろう」と説明している(「マリード 同和行政オブザーバー」第112号 2003年5月27日「利敵行為をしているのはだれか(1)」)。
[編集] 著書
- 『同和利権の真相―マスメディアが黙殺してきた、戦後史最後のタブー!』(別冊宝島Real 029号 2002年)
- 『同和利権の真相2』(別冊宝島Real 044号 2003年)
- 『同和利権の真相3』(別冊宝島Real 054号 2003年)
- 『ハンナン浅田満「食肉利権」の闇―同和利権の真相スペシャル!』(別冊宝島Real 061号 2004年)
- 『同和利権の真相4』 (別冊宝島Real 067号 2005年)
※以上、一ノ宮美成、グループK21との共著。1~3巻は文庫化(宝島社文庫)。
- 『だれも書かなかった「部落」』(かもがわ出版 1997年、講談社プラスアルファ文庫 2005年)
- 『「同和」中毒都市─だれも書かなかった「部落」2』(かもがわ出版 1999年、講談社プラスアルファ文庫 2006年)
- 『だれも書かなかった「部落」3』(かもがわ出版)(かもがわ出版 2002年)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- マリード 同和行政オブザーバー(寺園氏の公式サイト)
- 同和行政オブザーバー マリードフットノート(寺園氏の公式ブログ)
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