LUMIX
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LUMIX(ルミックス)は、2001年より販売している、松下電器産業(パナソニック)製デジタルカメラのブランド。
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[編集] 概要
1997年~2000年までは、系列会社である松下寿電子工業(現パナソニック四国エレクトロニクス)の開発、製造による「COOLSHOT」ブランドにてデジタルカメラを販売していたが、他社に比べて大きくシェアの差を開けられていた。
その後、デジタルカメラが本格的に普及、フィルムカメラに取って代わるほどの勢いに達しようとしていた実状を見据え、2001年からパナソニックブランドでの本格的なデジタルカメラへの参入を決断した(1号機は「DMC-F7」)。松下はデジタルカメラの部品の中でももっとも高価なパーツであるCCDイメージセンサを内製しており、価格的に見ても競争力を維持できるとの判断があったと思われる。
LUMIX最大の特徴としては独ライカとの提携による、ライカのライセンス許諾を受けた高性能レンズの搭載が挙げられる。以前からデジタルビデオカメラの分野で提携を行っていた松下とライカが、デジタルカメラ分野でも提携を行い、レンズの共同設計とライカの認定を受けたレンズ製造を行なうことで、デジタルカメラに最適な、高性能レンズを作り出している。現在ではライカのライセンス許諾を得た「DCバリオ・ズミクロン」「DCバリオ・エルマリート」、エントリー製品向けのライカブランドを冠していない「ルミックスDCバリオレンズ」が使われている。
2002年秋からは独自開発の映像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」が搭載され、高速な画像処理を行いながら、より一層の高画質を実現し、斜め方向の解像度の向上やノイズ低減処理、操作に対するレスポンスの速さなど強力なシステムとなっている。
そして2003年に発売した、光学手ブレ補正機構付きコンパクト機「DMC-FX5」を契機に、LUMIXブランドは大きくイメージを高め、シェア増加へ進み始めた。従来より、他社から光学手ブレ補正機構を搭載したデジタルカメラは数点存在していたが、その多くは高級な高倍率ズームレンズ機で、まだまだ画素数の多さが重要視された時代ゆえに正当な評価をされなかった。
しかし、松下がビデオカメラで培った「MEGA OIS」機構を、売れ筋である薄型軽量のコンパクト機に搭載し、室内などでの手ブレによる失敗を軽減できることをアピールしたことで、手ブレ補正機構の有効性が認識されるようになった。その後画素数増加に光学的な限界が迫ってからは、他社も光学手ブレ補正機構をコンパクト機に搭載するようになった。
売れ筋である薄型軽量コンパクト機が人気を得る一方で、「DMC-LC1」に代表される、大口径レンズとリング回転によるマニュアルフォーカス機構を用いた本格的な撮影に応えるモデルを発売するなど、従前のカメラメーカー以上に、カメラに対するこだわりを見せている。
2005年には、オリンパスと米コダックの提唱したフォーサーズ・システムに賛同、オリンパスとフォーサーズ・システム規格のデジタル一眼レフカメラの開発を行うと表明した。2006年2月に開催されたアメリカ最大の写真ショーPMAにて、その第1号機「DMC-L1」が発表され、7月22日に発売された。ヴィーナスエンジンなどこれまでの製品開発で培ってきた技術が生かされており、レンズ開発ではライカの協力が得られた製品が出される(前述のPMAでの発表では、ライカのフォーサーズ・システム規格への賛同発表も行われている)など、様々な点で注目を集めている。
[編集] 製品
- LUMIX DMC-F7
- LUMIX DMC-F1
- LUMIX DMC-FX1
- LUMIX DMC-FX5
- LUMIX DMC-FX2
- LUMIX DMC-FX7
- LUMIX DMC-FX8
- LUMIX DMC-FX9
- LUMIX DMC-FX01
- LUMIX DMC-FX07
- LUMIX DMC-FX50
- LUMIX DMC-FX30
- LUMIX DMC-FZ1
- LUMIX DMC-FZ2
- LUMIX DMC-FZ3
- LUMIX DMC-FZ5
- LUMIX DMC-FZ7
- LUMIX DMC-FZ10
- LUMIX DMC-FZ15
- LUMIX DMC-FZ20
- LUMIX DMC-FZ30
- LUMIX DMC-FZ50
- LUMIX DMC-TZ1
- LUMIX DMC-TZ3
- LUMIX DMC-L1K
[編集] 関連項目
ルミックスのCMは基本的に浜崎あゆみだが、「奥様カメラ」と名付けられたDMC-TZ3に限り、綾小路きみまろと長山藍子がイメージキャラクターとして起用された。