NHK歌謡ホール
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NHK歌謡ホール(エヌエイチケーかようほーる)は、1981年4月~1986年3月まで、NHK総合テレビジョンで生放送されていた音楽番組。放送時間は火曜20:00~20:45。原則としてNHKホールからの中継形式で放送されていた。
毎回出演歌手の中から一人「座長」を指名し、座長となった出演歌手を中心として、毎回異なるテーマに沿った曲を様々な形式(芝居形式や単純にメドレーなどの形で紹介する場合など多岐にわたる)で紹介してゆくという内容の番組で、現在同じ時間帯で放送されているNHK歌謡コンサートの源流を築いた番組である。カラオケブームの波の中で1970年代終盤、一時下火になりつつあった演歌のジャンルでロングセラーの大ヒットが生まれるようになった、という音楽業界の動向を見据えて制作されていた。
司会は生方惠一アナウンサーが番組スタート時より担当していたが、1984年の第35回NHK紅白歌合戦で紅白のステージで引退することになった都はるみのことを「ミソラ…」と発言したことが視聴者の猛反発を招き、翌年8月末で降板(その後、大阪への転勤を命じられてすぐにNHKを退局し、フリーアナウンサーとして活動することになる)。その後は千田正穂アナウンサーが番組終了まで司会を担当。その後、同番組の衣替えという形でスタートしたNHK歌謡ステージ(1986年4月~1988年3月放送)の司会も千田アナが続けて担当した。
なお、歌われた曲や出演歌手各々の版権の事情からか、2006年現在も川口市のNHKアーカイブスでは1作も公開されていない。