RPGツクール2003
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ジャンル | RPG製作ツール |
対応機種 | PC |
開発元 | エンターブレイン |
発売元 | エンターブレイン |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 2002年12月18日 |
価格 | 9,800円 |
必要環境 | Windows 95/98/98SE/2000/Me/XP |
RPGツクール2003(アールピージーツクールにせんさん)は、株式会社エンターブレインから発売されていたRPG制作ソフト。PC版のRPGツクールシリーズでは初めてサイドビュー方式の戦闘が採用された。
目次 |
[編集] 概要
基本的な概要はRPGツクールおよびRPGツクール2000を参照。
戦闘シーンの方式が、ドラゴンクエストシリーズで採用されているフロントビュー(敵を正面にした主人公の視点での表示)・ターン制バトルから、ファイナルファンタジーシリーズで採用されているサイドビュー(敵と主人公を第三者の視点で表示)・アクティブタイムバトルに変更された。
なお、基本的な仕様およびコンセプトは、RPGツクール2000と同じであるため、素材がそのまま利用出来る。また、RPGツクール2000で作られた作品をコンバートする事で、作品を比較的容易にRPGツクール2003に移行することも出来る。また、データベース上の制約の緩和、「職業」の概念の導入、各種イベントの強化・増加など、ツールとしての機能はRPGツクール2000と比べて上回っていた。
その反面、発売当初は普通にプレイすることさえ不可能なほど致命的で重大なバグが数多く存在していた(現在ではかなり改善されており、それほど問題になるようなことは無くなった)。また、(2000から除かれたものもあるが)データベースでの設定項目が大幅に増加しており、サイドビューバトル用に必要な素材が必要になったため、全体的な素材の量も増加しており、製作の手間はRPGツクール2000と比べ、大幅に増加してしまった(この問題点はデフォルト戦闘を用いた場合に顕著にあらわれる一方、自作戦闘を用いた場合には殆ど変わらない)。
上記の様な問題点と取っ付き難さが目立っていたため、RPGツクール2000と比べ、評判はあまり良くなかった。
現在では、RPGツクール2000の機能を大幅に拡張した廉価版、RPGツクール2000 VALUE!が販売されており、RPGツクール2003もRPGツクール2000 VALUE!の仕様に合わせられている。ただし、こちらは廉価版は販売されていない。
[編集] サンプルゲーム
[編集] RPGツクール2003に収録されたサンプルゲーム
- エターナルハーミット
- エンターブレイン発行のテックウィンで連載されたRPG「エターナルハーミット」(『RPGツクール2000』にて制作)を『RPGツクール2003』用にコンバートした作品。仕様に合わせて戦闘がサイドビューに変更された以外は、内容はほぼ同じである。
- 第1話「霧降ヶ丘のTAROT」
- 第2話「霧降ヶ丘大パニック!妖怪軍団大襲来!!」
- 第3話「エターナルハーミット壊滅!?史上最大の作戦」
- 第4話「わらしべ!まつりで!大・乱・戦」
- 第5話「樹海!痛快!奇奇怪怪!還らずの森のサバイバルレース」
- 第6話「くもりのち晴れ、ところにより人類滅亡」
- Trial
- 主人公のナイルが、一緒に住んでいる自分の育ての親でもある神様を助けるために頑張るストーリー。
- ねこつかい
- 記憶喪失の主人公が言葉を話す雌猫と共に、全部で6つの「賢者の石」を集めながら旅をする。
- ミニゲーム
- 『RPGツクール2003』で作られたミニゲームが収録されているミニゲーム集。『RPGツクール2000』のハンドブックのCD-ROMに収録された『いけいけダンジョン』や『アクションRPG』もアレンジされて移植されている。
- 俺の試練
- 莫大な経験値をもたらすという3つの宝物を求めて、冒険者たちがダンジョンに挑む。買い物の要素がなく、アイテムはダンジョンで拾うか、教会でアイテムを売ったときにお礼としてもらえるもの以外にない。また、サンプルゲームとしては唯一、自動生成ダンジョンが用いられている。余談ではあるが、本作の作者は舞台俳優で、アニメ「ハウルの動く城」では声優として出演していた。
[編集] ハンドブックサンプルゲーム
- ビックリ島戦記!
- エルシオーネ
- レブコメ
[編集] 著名作
- サイコプラトーン
- ドミナランスアザーラグナロク
- ゆめにっき