SEX MACHINEGUNS
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SEX MACHINEGUNS(セックス・マシンガンズ)は、日本のヘヴィメタルバンド。名称の由来はパンクバンド、セックス・ピストルズより凄いバンドを目指すという意味。
1998年4月12日にメジャーデビュー、2003年8月13日に解散、2004年4月4日に再結成、2006年6月4日に活動休止。
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[編集] 概要
音楽性としては、ジャーマンメタルとスラッシュメタル、1980年代のジャパニーズ・メタルの要素を併せ持つ。様々なHR/HM系バンドの楽曲のオマージュと考えられる曲が数多く存在し、中には全く同じメロディやリフを使用したものもある。このことは、ほとんどの作曲を担当するAnchangが雑誌のインタビュー等で明言している。
メジャーデビュー前後の頃には「ビジュアル系ヘヴィメタルバンド」として売り込んでいたが、あくまでそれはライブの観客動員を増やすための戦略だったようである。アルバムの発売枚数の割にライブの動員数が多く、メジャーデビュー1年半で日本武道館でのライブを実現させている。
楽曲のおもしろさ(ファミレス店員と客のやり取りを戯画化した「ファミレス・ボンバー」、Anchangの愛媛みかんへの『愛』を高らかに歌い上げた「みかんのうた」等)とライブパフォーマンスが有名で、演奏時間よりトークが長いという伝説を残した。インディーズ時代のイベントライブでは、他のバンドを食うバンドとして恐れられており、当時は“対バンキラー”と呼ばれていた。
セックスマシンガンズのファンの事をマシンガーと呼ぶ。
[編集] バンド略歴
ギターのAnchang(安藤弘司)が1989年、鹿児島県の第一工業大学に在学中、大学祭への出場のために結成したバンドがルーツに成っている。このときのボーカルは、パンクバンドのボーカルだったため、メタルとパンクが折衷している状態であった。その後、九州地方を中心に活動を続けるが、Anchangの就職による上京を機に解散。
Anchangはサラリーマンになってから、同名のバンドを再結成しメンバーに大田宏(後のNoisy)をボーカリストとして迎え入れる。しかしフザけすぎてすぐにクビになり、Anchangがヴォーカルを兼任する事になる。Noisyは次にギタリストとして再加入するが、またまたクビになる(実際は、Noisy自身が「キツくてもうできない」とAnchangに電話してきたらしい)。
1996年、Anchangの手伝っていたヴィジュアル系バンドVICTIM OF FAITHが解散し、そのギタリストだったSussy(古屋正仁)が加入。またNoisyがベーシストとして再々加入し、今のバンドの原形が固まる。この年の11月にはBSヤングバトルに出場して「みかんのうた」を演奏するも、受賞はならなかった。この時ポルノグラフィティも出場していたが、こちらも受賞はならず。その後にバラエティ番組「大発見!恐怖の法則」に「ヘビメタバンド」として少し出演する。内容は「ヘビメタバンドをやっている人は痩せている」という旨の「法則」を検証するという企画であった(結果は当時のドラム以外に「法則」は当てはまった)。
1997年には、オーディションでドラムにSPEED STAR SYPAN JOE(上野浩二)が加入し、デビュー時のラインナップとなる。ちなみに、後にSypanの後任ドラマーとなるCLUTCH.J.HIMAWARI(神吉淳)もこの時のオーディションに参加。
1998年、シングル『HANABI-la大回転』でメジャーデビュー。
1999年に、SPEED STAR SYPAN JOEが持病の椎間板ヘルニアの悪化のため脱退(その後リハビリを経て、2001年にはDASEINのドラマーとして復活)。後任にCLUTCH.J.HIMAWARIが加入する。ちなみにこの名前はアクセル・ローズのパロディであり、アクセル→クラッチ、ローズ(薔薇)→ヒマワリと変換し、間に本名のイニシャルを加えたもの。
2001年には、音楽的方向性の相違を理由にSussyが脱退し、後任にCIRCUIT.V.PANTHER(八尋義和)が加入。
2003年、個人の様々な意見の違いを理由に解散。AnchangとCIRCUIT.V.PANTHERは、同年それぞれソロデビュー。リズム隊の二人は元ΛuciferのYUKIと共にDUSTAR-3を結成し、2004年にデビュー。
2004年、Anchang、CIRCUIT.V.PANTHER、SAMURAI.W.KENJILAW(村井研次郎、元cali≠gari)、SPEED STAR SYPAN JOEの4人で再結成。アルバム2枚、シングル3枚、DVD2枚を発表。
2006年3月20日、ZARIGANI CHOP AMERICANA ツアー 川崎クラブチッタ公演アンコール時のMCにてAnchangより活動休止が発表される。翌日21日、公式ページでも正式に活動休止が発表される。その後、SPEED STAR SYPAN JOE、CIRCUIT.V.PANTHER、SAMURAI.W.KENJILAWの3人は、CYCLEとして活動を、Anchangはソロとしての活動を始める。
[編集] 現在のメンバー
Anchang (Vo, G)
[編集] バンドの変遷
- インディーズ 鹿児島時代
- インディーズ 上京時代
- インディーズ→メジャー時代
-
- Anchang → ロボッターImai → Anchang (Vo)
- Anchang (G)
- H.Ohta(Noisy) → Sussy (G)
- アトキンスッコン → Noisy (B)
- MAD POWER(土屋裕史)→ SPEED STAR SYPAN JOE (Dr)
サポートメンバー
-
- CYZER.A.HAMBURG (Synth.G)
- CRAZY HORSE KAMEEN (Synth.G)
-
- Anchang (Vo, G)
- Noisy (B)
- CLUTCH.J.HIMAWARI (Dr)
- CIRCUIT.V.PANTHER (G)
サポートメンバー
- CRAZY HORSE KAMEEN (Synth.G)
-
- Anchang (Vo, G)
- CIRCUIT.V.PANTHER (G)
- SPEED STAR SYPAN JOE (Dr)
- SAMURAI.W.KENJILAW (B)
[編集] ディスコグラフィー
タイトルは公式サイトのDiscography、または商品の一般表記に準拠。
[編集] シングル
- HANABI-la 大回転(1998年4月22日:廃盤、2001年5月23日)
- HANABI-la大回転/SEX MACHINEGUN
- BURN ~愛の炎を燃やせ~(1998年9月18日:廃盤、2001年5月23日)
- BURN~愛の炎を燃やせ~/golden hammer BLACK
- TEKKEN Ⅱ(1999年2月3日:廃盤、2001年5月23日)
- TEKKEN II/桜島~Noisy Special Version~/TEKKEN II~Anchangと“勝負じゃこりゃー”Version~
- みかんのうた(1999年4月21日:廃盤、2001年5月23日)
- みかんのうた/MAGNUM fire
- みかんのうた(ライブ)(1999年4月21日:廃盤、2001年5月23日)
- みかんのうた/illusion city/illusion city~Anchangと“勝負じゃこりゃー”Version
- ONIGUNSOW(1999年10月20日:廃盤、2003年9月26日)
- ONIGUNSOW/Naked Gun
- 愛こそすべて(2000年5月24日:廃盤、2003年9月26日)
- 愛こそすべて/犬の生活~LIVE IN NAGOYA~
- S.H.R.-セクシーヒーローレボリューション-(2001年1月24日)
- S.H.R.~セクシーヒーローレヴォリューション~/スパイだー作戦!/Secret Killer(Live in Tokyo)
- 大漁(2001年8月29日)
- German Power/さよなら。まぼろし。/マイマイ/洗濯してね
- そこに、あなたが.....(2002年1月23日)
- そこに、あなたが…/ビール
- 暴走ロック(2002年5月16日)
- 暴走ロック/ただいま
- 世直しGOOD VIBRATION(2002年8月7日)
- 世直し GOOD VIBRATION/電車道
- 出前道一直線(2004年11月10日)
- 出前道一直線/Hold On To The Fire/Bargain Sale
- サスペンス劇場/イルカに乗って(2005年2月9日)
- サスペンス劇場/イルカに乗って
- 愛人28(2005年8月3日)
- 愛人28/HUNGRY EYES
[編集] オリジナルアルバム
- SEX MACHINEGUN(1998年10月16日)
- Sex Machinegun/Japan/Scorpion Death Rock/Devil Wing/桜島/High Speed Samurai/ファミレス・ボンバー/犬の生活/Hanabi-La大回転/Burn-愛の炎を燃やせ-
- MADE IN JAPAN(1999年11月26日)
- Progressive おじいちゃん/TekkenⅡ/Illusion City/エステティシャン/Magnum Fire/Secret Killer/Iron Cross/American Z/Operation Tiger/Onigunsow/Yellow Card
- バーベキュー★マイケル(2001年3月7日)
- S.H.R.-セクシーヒーローレヴォリューション-(Album Version)/みどりのおばちゃん/狼とキリギリス/パンチ De Love Attack/Death/愛こそすべて(Album Version)/フェロモン/とうちゃん/サラリーマン嵐/食べたいなめたい危険地帯/Fire/全国大会
- IGNITION(2002年10月9日)
- 暴走ロック/頬白鮫の悲劇/圏外なわたし/そこに、あなたが・・・/サイレン/Spice/悪魔の化身/日曜日/逆風/夏でも寒い/野獣になりたい/刺身と山葵/世直しGood Vibration////
- HEAVY METAL THUNDER(2005年3月2日)
- Heavy Metal Thunder/伝説のキャッチボール/焼き肉パーティー/ブラジルカーニバル/サスペンス劇場/パンダちゃん/踏み台昇降運動/フランケンシュタイン/出前道一直線/ダンシング課長/4
- MADE IN USA(2006年2月8日)
- サボテン兄弟/Junk Food/Samurai No.7/Zero/Mr.Journey/Sweet Sweet/Mama San Volley/限りなき抵抗/愛人28-Nashville Mix-/ダイヤルロック式 金庫/Reach For The Sky/Hungry Eyes-Tennessee Mix-
[編集] コンピレーションアルバム
- マシンガンズの集い-ザ・ベスト-(ベストアルバム、2003年6月4日)
- TO THE FUTURE TRACKS-未発表曲の集い-(未発表曲集、2003年8月6日)
- 仮面夫婦/オレンジジュース/刹那/エレクトリックアンマーPart1/ナム/リサイクル~P.V.Version~/Rome/Hell Rider/ガードマン/主婦の性/想い出の缶詰/Operation Tiger(1997.Demo Track)
[編集] ライブアルバム
- LIVE FIRE(1997年5月13日)
- BURNING HAMMER(2001年10月31日)
- LIVE! FINAL ATTACK AT BUDOKAN(2003年9月26日)
[編集] ビデオ / DVD
- HELLTHY SET M(1999年4月21日)
- ヴィデオSEX(PV集、2000年6月7日)
- 緊急!野ざらし(LIVE、2000年9月27日)
- SM SHOW(LIVE、2000年11月16日)
- SM SHOW 2(LIVE、2002年2月20日)
- ヴィデオSEX 2(PV集、2002年12月4日)
- SM SHOW 3(LIVE、2003年2月19日)
- SM SHOW FINALE(LIVE、2003年10月22日)
- 鋼鉄(メタル)箱(限定生産BOX、2003年12月10日)
- MADE IN USA(シングル、2006年1月25日)
- LIVING IN AMERICA(ドキュメンタリー、2006年3月8日)
- A DAY IN THE LIVE-SEX MACHINEGUNS LIVE IN USA-(LIVE、2006年6月28日)
[編集] オムニバス
- 新宿ゴールデンポップカーニバル (1996年11月3日)(参加曲:Sex Machinegun・German Power)
- THE END OF THE CENTURY ROCKERS Ⅳ (1997年8月21日)(参加曲:Samurai Warrior)
- THE VISUAL ROCK BEST COLLECTION(1999年2月24日)(参加曲:Samurai Warrior)
- City Hunter Special 緊急生中継!? 凶悪犯冴羽獠の最期 ― オリジナル・サウンドトラック(1999年5月8日)
(参加曲:Illusion City(TV Size),Magnum Fire(2丁目ヴァージョン)) - 彩-IRODORI-VISUAL ROCK BEST COLLECTION (2001年3月1日)(参加曲:Samurai Warrior)
- LOVE for NANA~Only 1 Tribute~(2005年3月16日)(参加曲:Black Crow)
- MUSIC FROM AND INSPIRED BY THE GAME HEAVY METAL THUNDER -THE RECORDINGS-(2005年9月7日)
(参加曲:Heavy Metal Thunder Feat.Michael Schenker・出前道一直線・イルカに乗って)
[編集] その他
- PIL製作のミニゲーム集「Pilcase X」内包のイメージ曲集にSEX MACHINEGUNS製作・演奏の「Pil Has No Name」が収録されている。ヴォーカルは普段のパワフルな高音ではなく、低音で淡々と歌われている。
[編集] SEX MACHINEGUNS出演のラジオ番組
- SEX MACHINEGUNS HEAVY METAL THUNDER(TOKYO FM:土曜28:00~28:30) 2006年3月25日にて放送終了
- STAIRWAY TO ROCK(FM愛媛:土曜21:30~21:55、Anchangのみ)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本のバンド | ヘヴィメタル・バンド