ThinkPad 600
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Thinkpad 600(シンクパッド-)は、IBMのノートパソコン。ThinkPadブランドのシリーズの一つ。
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[編集] 概要・特徴
1998年から2000年にかけて販売された、13.3インチXGA液晶ディスプレイを搭載したA4サイズの2スピンドルノートパソコン。 可搬性を考慮して重量は2.5kg以内に収まっている。
ThinkPadシリーズの特徴である黒いボディに赤いトラックポイントをこの機種も受け継いでいる。また、フロッピーディスクドライブ、CDーROMドライブなどのデバイスを自由に交換できるウルトラスリムベイが搭載されている。これにはユーザーが自分のニーズに合わせて好きなデバイスを選べるという利点があり、この機構は後のThinkPadシリーズでもウルトラベイ2000およびウルトラベイ・スリムなどとして使用されている。 専用FDDは、ウルトラスリムベイに内蔵できるほかに、専用の外付けベイに装着できる。
ボディは全体にThinkPad XおよびTシリーズのようなラバー塗装が施されている。 なお、パームレストはプレス成形されたチタン製である。初期のモデルは、塗装が剥がれやすいトラブルがあった。
[編集] キーボード
Thinkpad 600シリーズのキーボードは、その適度なキータッチやIBM独自のキー配列でデスクトップ用キーボード並みの使いやすさがあると好評であり、初期モデル発売から8年たった2006年現在でも、その評判は語り継がれている。
[編集] ラインナップ(日本向け)
Thinkpad 600シリーズは大きく分けて600,600E,600Xの三種類に分けられ、各モデルにインテル・Pentium II 233MhzからPentium III 650Mhzまでを搭載している。
チップセットは一貫して440BXが使用された。グラフィックチップはNeoMagic MagicGraph または MagicMedia であり、3D描画能力は考慮されていなかった。
- ThinkPad 600(無印)
- 1998年9月に発売開始。
- Pentium II CPU搭載。FSBは66MHz。
- 2645-41J/ 46J/ 51J/ 53J/ 86J
- ThinkPad 600E
- 1999年2月発売。
- Pentium II CPU搭載。FSBは66MHzまたは100MHz。
- 2645-3LJ/ 3KJ/ 4LJ/ 4KJ/ 4MJ/ 8KJ/ 8MJ /5BJ
- ThinkPad 600X
- 2000年2月発売。
- Pentium Ⅲ CPU搭載。 このグループから、マザーボードにMiniPCIスロットが実装され、MiniPCIモデムカードが搭載された。LANは内蔵されなかった。
- 2645-3GJ/ 3HJ/ 7NJ/ 4GJ/ 4HJ/ 8RJ/ 8SJ/ 5GJ/ 9NJ
- 2645-5FJ (Pentium Ⅲ-650MHz CPU 搭載。ThinkPad 600シリーズ最高峰のモデル)
[編集] 外部リンク
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