TurboJET
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TurboJET(ターボジェット、噴射飛航)は、香港の海運会社である信德中旅船務管理有限公司(Shun Tak-China Travel Ship Management Limited)が運航する高速フェリー。
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[編集] 概要
1999年7月に、香港の信德集團有限公司と香港中旅國際投資有限公司により設立された信德中旅船務管理有限公司によって、「TurboJET」のブランド名で、香港の上環の信徳中央(Shun Tak Centre)にあるマカオフェリーターミナルと、マカオのニューマカオ・マリタイム・フェリー・ターミナルの間を結ぶ路線を運航している。
他にも、上環と九龍の尖沙咀中港客運碼頭(China Hong Kong Terminal)と深圳の間を結ぶ路線、マカオから深圳の間を結ぶ路線と、香港国際空港のスカイピアとマカオ、中華人民共和国本土の深圳の間を結ぶ路線(TurboJET Sea Express/機場噴射飛航のブランド名で運航)を運航している。
[編集] 運航路線
2007年2月現在、下記の計6路線を水中翼船(ジェットフォイル)や高速双胴船などの16隻の高速船で運航している。
[編集] 上環-マカオ線
上環-マカオ間は、ビジネス客のみならず、観光客の需要も1年を通じて多いことから、5分-15分間隔で24時間運行されており、上環-マカオ間を約55分で結んでいる。便数が多いこともあり原則予約なしで搭乗できるものの、週末や旧正月などの繁忙期は予約がないと乗れないケースも多い。
[編集] 上環/九龍/マカオ-深圳
中華人民共和国本土の一部の省からの香港とマカオへの渡航自由化を受けて、香港とマカオから中華人民共和国本土の深圳の福永碼頭までの路線も開設された。上環/九龍-深圳間の運行時間は約55分、マカオ-深圳間の運行時間は約60分である。
[編集] 香港国際空港-マカオ線
2003年から「Turbojet Sea Express(機場噴射飛航)」のブランド名で運航されている。1日5便程度と便数は少ないものの、多くのマカオ住民が、マカオ国際空港に就航していない航空会社による国際線とのアクセスに香港国際空港を利用するために、これらの海路を利用することも多い。運行時間は約45分となっている。
[編集] 香港国際空港-深圳線
香港国際空港-マカオ線と同じく「Turbojet Sea Express」によって運航されている。運行時間は約45分となっている。
[編集] 運航クラス
[編集] サービス
エコノミークラス、スーパークラスともに、客室乗務員によって軽食や飲み物が販売されている。なお、国際線扱いのため、免税品が船内とターミナルで販売されている。
[編集] 運航船舶
現在5種類、計16隻の船舶が運航されている。
- FoilCat : 560トン、乗客数400人の双胴船。クバーナー・ヘルストランド社製造。
- FlyingCat : 480トン、乗客数300人の双胴船。クバーナー・ヘルストランド社製造。
- TriCat : 600トン、乗客数300人の双胴船。FBMマリーン社製造。
- JetFoil: 260トン、乗客数260人の水中翼船。ボーイング社製造。
- PS-30: 300トン、乗客数270人の水中翼船。中國船舶工業集團社製造(ボーイング社からのライセンスを受け製造)。