W3
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『W3』(ワンダースリー)は、手塚治虫のSF漫画、及びそれを基にして、全く異なるストーリーで製作された、1965年6月6日~1966年6月27日にフジテレビ系で全52話で放送された虫プロダクション製作のSFアニメ。モノクロ。提供はロッテ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
[編集] ストーリー(漫画版)
三人の宇宙人が地球にやってきた。彼らの任務は一年の調査の後、そのまま地球を残すか、反陽子爆弾で消滅させるかを決定することであった。ボッコ、ブッコ、ノッコ(マガジン版では隊長、ガーコ、ノンコ)の三人は地球の動物の姿を借り調査をすることにし、それぞれウサギ、カモ、ウマとなる。星真一少年はひょんなことから、彼らと知り合い行動を共にすることになる。一方、真一の兄、光一は世界平和を目指す秘密機関フェニックスの一員として破壊活動に従事していた。(マガジン版はここら辺まで)争いの止まない地球の実情から、反陽子爆弾による破壊を命じられた三人だったが、真一を通じて地球人の可能性に対する信頼を育てていた三人は命令を拒否する。罰として記憶を消去されて、何処かの星の人間として島流しとされることになった三人は、皆、地球を希望する。地球に送り出された彼らは時間を遡り、真一の身近にいた三人となる。 主人公、星真一の名前はSF作家「星新一」にちなむ。
[編集] アニメ版
[編集] スタッフ
- 原作·総監督:手塚治虫
- プロデューサー:池内辰夫
- プロデューサー補佐:黒川慶二郎
- チーフディレクター:杉山卓
- 脚本:丘津宏、月岡貞夫、高木厚、佐脇徹、三木瀬たかし、山崎邦保、杉山卓、若林一郎、手塚治虫、大沢健一、唐十郎、波多正美、柏倉敏之、北斗輝、鈴木良武
- 演出:岡崎稔、岸本吉切、月岡貞夫、高橋良輔、高木厚、斎出光布、柴山達雄、手塚治虫、杉山卓、富岡厚司、大貫信夫、波多正美、鈴木良武
- 作画監督:中村和子
- 作画:杉山卓、中村和子、大貫信夫、三輪孝輝
- 音楽:宇野誠一郎
- 美術監督:伊藤主計
- 音響監督:鈴木芳男
- 技術監督:山浦栄一
- 仕上監督:進藤八枝子
- 編集:松浦典良
- 資料:三上康雄
- 音響効果・録音:アオイスタジオ
- 広告代理店:東急エージェンシー
- 制作協力:フジテレビ
- 制作:虫プロダクション
[編集] キャスト
- ボッコ:白石冬美:銀河パトロール隊員。ウサギに変身している。
- プッコ:近石真介:銀河パトロール隊員。カモに変身している。
- ノッコ:小島康男:銀河パトロール隊員。ウマに変身している。
- 星真一:沢田和子:地球人の少年。W3と行動を共にする。
- 星光一:金内吉男: 真一の兄。世界の平和を守る秘密諜報機関「フェニックス」のメンバー。
- 星兄弟の母:桜井良子
[編集] 放送リスト
- 宇宙からの三匹
- 24時間の脱出
- シャングリラの謎
- くすの木物語
- 浮ぶ要塞島
- 摩天楼動物園
- シバの女王
- サーカスの怪人
- 沈むな太陽
- ミイラ工場
- 北の谷の決斗
- モグラモチ計画
- 食鉄魚
- 野犬の砦
- 犠牲は許されない
- 我が名はX
- 黒いエキス
- サイロ爆破せよ
- フェニックス物語
- 狂った標的
- 火山の冒険
- 危険なステージ
- 嵐の対決
- 謎の発明家
- 死の自動車レース
- 海底にかける橋
- ダイヤモンドへの招待
- 稲妻の谷
- 消された一日
- ペンギン作戦
- キキ·カイカイ
- ちびっこ合戦
- 四人の魔女
- 雪女
- 片目の灰色狼
- ジャングルのちかい
- アマゾンのなぞ
- 恐怖のスキー大会
- サバクの英雄
- グランドピアノの秘密
- とび出せプッコ
- ワンダースリー西部を行く
- 宇宙からの恋人
- 動く大仏像
- 人工衛星ドロボウ計画
- 大ワニ騒動
- くたばれテキーラ
- 危険なフーセン旅行
- スモッグミサイル
- てんてこマシーンでやっつけろ
- 地底のクジラ
- サヨウナラ·ワンダースリー
[編集] 主題歌
「ワンダースリー」(作詞:北川幸比古、作曲:宇野誠一郎、歌:ヴォーカル·ショップ、白石冬美、近石真介、小島康男)
[編集] 余談
- アニメ版のメインスタッフである杉山卓によると、この作品のアニメ化企画は、相次ぐ新規採用でややだぶつき気味であった虫プロで、メインスタッフにありつけなかったメンバーに活躍の場を与えようという意図も含まれていたという。
- 放映開始からしばらくはそれなりに視聴率をマークしていたが、やがてTBSが裏の枠に円谷特技プロダクションの特撮番組をぶつけてくることが判明し、円谷の特撮技術をよく知っていた手塚治虫は番組の前途を危惧した。果たして、その番組「ウルトラQ」が始まると「W3」の視聴率は急落、月曜19時30分枠への時間帯変更(正確には「快傑黒頭巾」との枠交換)のやむなきに至った。手塚の子息である手塚眞は当時家族の夕食の席で「ウルトラQ」にチャンネルを合わせようとして母親(手塚夫人)から「お父さんの漫画を見なさい」と止められかけたとき、手塚が「子どもが見たいものを見せてやりなさい」とそれを容認したことを書き記している(『観たり撮ったり映したり(キネマ旬報社刊)』)。手塚は内心忸怩たる思いだったろう。
[編集] 関連事項
フジテレビ系 日曜19:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | W3 (1965年6月6日~1966年1月30日) |
次番組 |
? | 快傑黒頭巾 (→枠交換) |
|
フジテレビ系 月曜19:30枠 | ||
快傑黒頭巾 (→枠交換) |
W3 (1966年2月7日~1966年6月27日) |
マグマ大使 |
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