とある魔術の禁書目録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この「とある魔術の禁書目録」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
とある魔術の禁書目録 | |
---|---|
ジャンル | 学園アクション |
小説 | |
著者 | 鎌池和馬 |
イラスト | 灰村キヨタカ |
出版社 | メディアワークス |
レーベル | 電撃文庫 |
発表期間 | 2004.4.24 - |
巻数 | 13巻(以下続刊) |
漫画 | |
原作・原案など | 鎌池和馬 |
作画 | 近木野中哉 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊少年ガンガン |
発表期間 | 2007年5月号 - 連載中 |
漫画: とある科学の超電磁砲 | |
原作・原案など | 鎌池和馬 |
作画 | 冬川基 |
出版社 | メディアワークス |
掲載誌 | 月刊コミック電撃大王 |
発表期間 | 2007年4月号 - 連載中 |
その他 | 外伝作品 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『とある魔術の禁書目録』(とあるまじゅつのインデックス)は、鎌池和馬著のライトノベルシリーズ。イラストは灰村キヨタカ。2007年4月現在13巻までが電撃文庫より刊行されている。
また、『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)2007年5月号(4月12日発売)よりコミカライズ作品が連載中である他『月刊コミック電撃大王』(メディアワークス)では外伝作品「とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)」が連載中。ラジオドラマ化も決定している。
目次 |
[編集] 概要
科学の世界である超能力、宗教の世界である魔術。現実とオカルト(非現実)という一見あわないような世界観が混ざった作品。地球という範囲内でのあらゆるSFを取り入れており、超能力を代表にオーバーテクノロジーで満たされた機械だらけの学園都市、聖書や錬金術など魔術で満たされた宗教世界。水と油であるはずの2つを混ぜた世界観が読み手を引き込ませる作品となっている。
[編集] ストーリー
超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割(カリキュラム)に組み込む巨大な学園都市。その街に住む高校生・上条当麻のもとに、純白のシスターが現れた。彼女は禁書目録(インデックス)と名乗り、魔術師に追われていると言う。こうして、上条当麻はオカルトの世界へと足を踏み入れる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] 科学サイド(学園都市)
- 上条 当麻(かみじょう とうま)
- 学園都市に住む高校生。成績は良くない。右手で触れるだけで超能力や魔術などの異能の力を打ち消す『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という能力を持つ。だが計測機では測定できないため、能力者としてはレベル0扱い。自他共に認める不幸体質[1]のために、かつては他の子供はおろか大人までから虐められていた。しかし現在は不幸の避雷針としてクラスメートから重宝(?)されている。インデックスと出会った事で、魔術世界の存在を知り、様々な事件と関わることに。
- 不幸体質の割に異性との出会い運だけは良好で、周りから「カミやん病」「フラグまみれ」等と揶揄されたり、呆れられたりすることもたびたび。ただ本人は恋愛沙汰には疎いようで、時折ややデリカシーに欠ける言動を見せる。
- 1巻では自らを偽善使い(フォックスワード)と称していたが、その実“大切な仲間”のためなら身の危険すら顧みない性格。とは言え、『幻想殺し』を除けばただの高校生なので負傷も多く、事件を片付けるたびに医者の世話になるのが半ばお約束。
- 1巻でインデックスを救った際、それまでの記憶を失っている。このことは本人と医者(冥土帰し)以外誰も知らない。
- 御坂 美琴(みさか みこと)
- 学園都市の名門お嬢様学校「常盤台中学」に通う少女。学園都市で7人しかいないレベル5能力者の内の一人で第三位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ電撃使い。その名通りのレールガン(弾はゲームセンターのコイン)から、体調を狂わす電磁波、砂鉄を寄り集めたチェーンソーのような鞭、強力な磁力形成、空から降る本物の雷など、電子を操り多彩な攻撃を行う。
- 勝気な性格で、何かにつけて上条にちょっかいをかけるがいつも軽くあしらわれている。その上条(特にシリーズ初期)には「ビリビリ」、インデックスには「短髪」と呼ばれている。愛用の下着や寝間着はどこか子供っぽい。作中、上条に気があるような描写が何度も見られるが、肝心の上条はまったく気づいていない。白井の少々同性愛じみた好意にはやや引き気味。
- 月詠 小萌(つくよみ こもえ)
- 上条の担任教師。見た目は小学生にしか見えない(身長135cm)[2]が、煙草もビールも嗜む(黄泉川曰く『山盛り灰皿(ホワイトスモ-カー)』)。根っからの世話好きで、家出少女などの保護が趣味。足がアクセルとブレーキに届かないため、障害者用の車を使っている。生粋の教師であるため教えることが大好きであり、その場を取り上げられるととても傷つく。上条曰く「出来の悪い子供を見れば見るほどニコニコの笑顔になる」。ちなみに教え子のことを名字+「ちゃん」(例:「上条ちゃん」)で呼ぶ。
- 姫神 秋沙(ひめがみ あいさ)
- 学園都市内の名門校「霧ヶ丘女学院」の生徒(後に6巻で上条のクラスに転入してくる)。長い黒髪で巫女服を着る少女。非常に希少な『吸血殺し(ディープブラッド)』という能力を生まれつき持つ。その能力の為に三沢塾での争いに巻き込まれる。その事件が終わった後は自らの血の効能を消す術式を施し、小萌先生の家に居候している。表情の変化は少ないが、まったくの無表情というわけでもない。
- 妹達(シスターズ)
- 御坂美琴の体細胞クローン。一方通行をレベル6へ進化させる実験のターゲット役。
- 当初は全部で20000(+1)体存在したが、うちミサカ10031号までは実験で死亡している。一人一人の脳波をリンクさせる事によって全員の記憶を共有する「ミサカネットワーク」を持つ。能力はレベル2の電撃使い系『欠陥電気(レディオノイズ)』。「○○、とミサカは××します」という喋り方をする。
- なお、上条が初めて出会った妹達であるミサカ10032号には、別に御坂妹の呼び名がある。
- 一方通行(アクセラレータ)
- 学園都市で7人しかいないレベル5能力者の一人にして頂点に立つ、学園都市最強の能力者。あらゆる力の「向き(ベクトル)」を皮膚に触れるだけで自在に操る能力を持つ(普段は反射させている)。能力の影響で髪も肌も共に色白なうえ、瞳の色も茶色ではなく赤色に近い。しかも男か女か分からない体型をしている[3]。
- 傍若無人で他人を拒絶しているが、それは他人を思いやる気持ちの裏返しであり、他人に何らかの感情を抱くことで自分から傷つけないようにする為であった。さらに自分が無敵になれば、誰も自分と争わず、結果誰も傷付けずにすむだろうと考えてレベル6を目指すが、その実験を止めようとした上条に敗れる。打ち止め(ラストオーダー)と出会って以後、少しずつ地が出てきたようだ。好物は缶コーヒー。気に入った味があればそれを何十本も買い込んで飲み続けるが、飽きるのもまた早い。
- 本名は漢字で名字二文字、名前三文字であると書かれており、鈴科 百合子(すずしな ゆりこ)[4]であると噂されているが、真偽は定かではない。
- 青髪ピアス(あおぱつ - )
- 本名不明。上条のクラスメイト。身長180cmに届く大男で、世界三大テノールもビックリの野太い男ボイス。エセ関西弁を話す。上条に負けず劣らずオタク知識豊富。また好みの女性のタイプ(なぜかショタが含まれていたが)を列挙するだけで電撃文庫の1ページが半分埋まるほど。学生寮には入らずにパン屋に下宿している。所有能力は明らかになっていないが、9巻の描写を見る限り、高速運動を可能とする肉体強化系の能力者だと思われる。よくつるんでいる上条・土御門と比較して、女運は悪め。
- 打ち止め(ラストオーダー)
- ミサカシスターズの上位個体で、ミサカネットワークの管理者。検体番号(シリアルナンバー)は20001。妹達が反乱・暴走を起こした際に、人間の手で彼女らをとめるために作られた。体の調整が終わってないため、本来培養器の中から出られないのだが、ある事情で街中をさまよっていた際に一方通行と出会う。
- 見た目は10歳前後の女の子。初登場時は汚れた毛布が一張羅だったが、現在は外見相応の身なり。
- 5巻の事件以後、一方通行の演算能力は彼女を管理者とするミサカネットワークで補っている(つまり最強の能力者を制御できる)。その一方通行とはいつも漫才のような会話をしている。一人称は「ミサカは~」、「ミサカはミサカは~」の2通り。ちなみに、彼女個人の喋り方は「○○、ってミサカはミサカは××してみる(みたり)」。
- 白井 黒子(しらい くろこ)
- 常盤台中学の生徒で、御坂美琴の後輩にしてルームメイト。御坂を「お姉様」と呼び慕うが、その思い入れはどう見ても「憧れの先輩」の域を超えている。故にその邪魔をする者(主に上条)に対しては敵意むき出し。布地の部分がかなり少ない下着を愛用している。皮膚に触れているもの(自分自身を含む)を移動させられる、レベル4の空間移動(テレポート)能力者。風紀委員(ジャッジメント)。
- 風斬 氷華(かざきり ひょうか)
- 上条たちの通う学校へやってきたインデックスが出会った巨乳の眼鏡っ娘。インデックスにとって初めての「ともだち」になる。また姫神も、名前だけは霧ヶ丘女学院にいた頃に見知っていた。学園都市における謎の存在「虚数学区・五行機関」の鍵と目されている。
- 実際の街中を闊歩するとノイズが走り、見るものは立体映像と錯覚する。
- 結標 淡希(むすじめ あわき)
- 霧ヶ丘女学院の2年生で、学園都市に58人いる空間移動系能力者の一人。白井黒子とは違い、ある座標Aにあるものを座標Bに移すことができる座標移動(ムーブポイント)能力をもつ。しかし汎用性が高いぶん制御も複雑で、かつて自身の転移に失敗して壁に足を埋もれさせる事故を起こしている。この事故のトラウマもあり能力者としてはレベル4止まりである。窓もドアもないビルへの『案内人』の肩書きももつ。
- 初春 飾利(ういはる かざり)
- 白井黒子と同じ中学1年生の風紀委員(ジャッジメント)。黒髪のショートカットに色とりどりの花飾りをつけているため、遠目には花瓶を頭に載せているように見える。御嬢様学校である常盤台中学に並々ならぬ憧れを抱いており、普段の生活やマナーなどを実態とは違う「変な方向に」勉強している。まだ一般人であった頃、風紀委員初仕事の白井に助けられたことがある。その白井にはしょっちゅうシバかれているが、仲が良いようにも見える。風紀委員としては主に通信・情報管理を担当しているようで、その技術は白井でも舌を巻くほど。
吹寄 制理(ふきよせ せいり)
- 上条のクラスメイトで大覇星祭運営委員。またの名を対カミジョー属性完全ガードの女。所有能力は不明。たびたび上条らに強烈な一撃(鉄拳、頭突き等)を食らわせる。通販好きで、家には二、三度使っただけのグッズなどがいっぱいある。多分に健康オタクの気がある。
- オリアナの魔術に倒れてしまうが、冥土帰しの処置により後遺症もなく復帰は早かったようである。ちなみに彼女も巨乳であるようだ。
- アレイスター
- 学園都市統括理事長。窓もドアもないビルの中、緑色の手術衣を着て逆さに赤い液体に浸かっている『人間』。周囲に繋がれた機械により計算上は1700年の寿命をもつ。虚数学区・五行機関を制御・利用するための『手順』を進めるため、学園都市内部やその他の組織との微妙なパワーバランスを操っている。上条の能力や、絶対能力進化(レベル6シフト)実験も手順に組み込まれていた。
- 虚数学区を利用して、全世界の魔術活動を同時に停止させるつもりであることが10巻で判明している。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
-
- その素性は公には明らかにされていないが、20世紀最高にして最低の魔術師『アレイスター=クロウリー』である。またの名を『エドワード=アレクサンダー』。『法の書』などの魔道書を記した魔導師でもある。作中では史実と同じく1947年12月1日に没したとされているが、これは彼の情報操作によるものとしている。また彼を信奉する者が使うmagik系魔術への対策のため現在でもクロウリー専門の調査機関がある。
- 冥土帰し(ヘヴンキャンセラー)
- 学園都市のある病院に勤務するカエル顔の医師。切断された腕を傷跡一つ残さず繋ぎ合わせたり(2巻)、部分麻酔で心臓手術を行う(5巻)など、医師としての腕はズバ抜けている。「何があっても患者を見捨てない」という信念を持ち、そのためなら医師として眉をひそめるような行動をもためらわない。人間の寿命を克服できる装置を作ったといわれている。
- 芳川 桔梗(よしかわ ききょう)
- 学園都市の研究所に勤める女性研究員。絶対能力進化(レベル6シフト)実験に関して中枢で管理をしていた。実験の凍結後もひとり研究所に残り、天井の仕組んだ打ち止め(ラストオーダー)の暴走を食い止めるべくワクチンの作成を進めていた。性格は甘いだけで優しくないと自覚しており、かつて希望であった学校の先生になることを断念したことがある。天井を止めるために胸に銃弾を受けたが、12巻で一方通行・打ち止めと共に無事退院。
- 天井 亜雄(あまい あお)
- 量産型能力者(レディオノイズ)計画の元研究員で、学習装置を用いた人格データの作成が専門。絶対能力進化(レベル6シフト)実験に妹達(シスターズ)を使う際に引き抜かれ実験管理の中核を担う。実験凍結後は打ち止め(ラストオーダー)にウィルスを仕込み、反学園都市の外部組織に自らの身柄を委ねようとしていた。
- 黄泉川 愛穂(よみかわ あいほ)
- 上条の学校の体育教師。美人でスタイルも良い大人の女性だが、いつも緑のジャージ姿をしている。小萌と友達に近い付き合いをしているほか、芳川とも昔馴染みの間柄であるなど顔が広い。常日頃から語尾に「~じゃん」とつけるなど飄々とした感じだが、その一方で学園の治安を守る警備員(アンチスキル)としての熱い側面ももつ。子供に武器を向けないよう自分に制約を課しているが、子供のために武器を向けることは迷わない[5]。
- 芳川から一方通行と打ち止めの面倒を見るように頼まれ、仕事の傍ら気を配っていた。後、退院した二人を自宅に引き取る。
- 何か問題があると後先考えず部屋の整理整頓を始める癖がある。また彼女の作る料理は作り方さえ知らなければおいしいらしい(電気ジャーでシチューを煮る等)。
- 災誤先生(さいごせんせい)
- 詳細不明。限定通販本「電撃BUNKOYOMI」に上条の学校の生活指導として名前だけ登場。
[編集] 教会サイド(魔術結社)
[編集] イギリス清教
- インデックス
- 本作のメインヒロイン。しかし上条のフラグ体質と彼女自身の特殊性から、事件が起きても蚊帳の外に置かれることが少なくない。
- イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』に所属するシスター。正式名称は『Index-Librorum-Prohibitorum』。年齢は14-15歳。幼児体型。普段は純白の布地に金の刺繍という派手な修道服[6]を着ている。容姿を説明される際よく純白シスターと書かれる。
- 完全記憶能力を使って10万3000冊の魔道書の内容を記憶する魔道図書館。その内容は常人が見たら発狂するほど危険な物で、世界の常識(ルール)を換えるほどの価値がある。その内容を狙う追っ手は後を絶たない。追っ手から逃亡中にビルからビルへ飛び移ろうとして失敗し、上条の部屋のベランダに引っ掛かっていた。
- 怒ると頭に噛み付く癖がある(作中で被害に遭うのはもっぱら上条)。食べることが大好きな食欲少女。世界各地の魔道書を読めなければならないことから、語学能力にも長ける。反面科学オンチで、特に機械関係はからっきし。
- 魔法名は『Dedicatus545』。魔術こそ使えないものの、他者の詠唱に割り込みその発動や効果を阻害する『強制詠唱(スペルインターセプト)』や、相手が基本とする教義の矛盾点を徹底的に糾弾することで相手の精神を一時的に破壊する『魔滅の声(シェオールフィア)』を使い、ある程度の自衛は可能。またその膨大な魔道書の記憶から適宜状況に必要な情報を抜き出し、魔術的な分野での状況把握や作戦立案などを行う。
- ステイル=マグヌス
- イギリス清教『必要悪の教会』所属の魔術師。年齢は14-15歳。身長2m以上の長身で髪を赤く染めている。神父の服を着るが、香水臭く煙草も吸う(ニコチンとタールがない世界は地獄、と断言するほどのヘビースモーカー)。容姿を説明される際よく不良神父と書かれる。
- ルーン魔術の使い手。炎の術を得意とし、敵を自動追尾する摂氏3000度の炎『魔女狩りの王(イノケンティウス)』や炎剣を使う。しかし膨大な魔力生成のための作業によりスタミナの消費が早く、体術は得意でない。インデックスに好意を抱いている[7]。魔法名は『Fortis931(我が名が『最強』である理由をここに証明する)』。
- 上条とは「日和るつもりも馴れ合うつもりもない」らしいが、何かと共闘することが多い。その際はよく上条を盾にする。
- 神裂 火織(かんざき かおり)
- イギリス清教『必要悪の教会』所属の魔術師。18歳(7巻で本人が申告)。ロンドンでも五本の指に入る凄腕。以前は天草式十字凄教の女教皇(プリエステス)だった。また彼女の魔法名はその過去に由来する。Tシャツとジーンズが主な服装の長身の美女。なお、Tシャツはへそのところで結ばれ、ジーンズの片方は何故か太ももの際どい所まで見えているという、かなりエロいファッション。容姿を説明される際よくウエスタンルックサムライガールと書かれる。
- 天草式に関連したことで上条に多大な借りを作っていると感じており、そのお返しに、と土御門が(からかい半分に)提案した堕天使メイドなどのコスプレについて真剣に思い悩む律儀な一面もある。機械類(特に最新機器類)に大変弱い。
- 2m以上の「令刀」と呼ばれる日本刀(大太刀)『七天七刀』を使った『唯閃』とワイヤーによる攻撃『七閃』を得意とする。彼女に勝てるのは本物の神様か天使ぐらいのものだろうと言われている。実際に4巻では天使と互角に渡り合ってみせた。インデックスを大切な友人と思っている。世界でも20人ほどしかいない聖人の一人。魔法名は『Salvare000(救われぬ者に救いの手を)』。
シェリー=クロムウェル
- イギリス清教『必要悪の教会』所属の魔術師であると同時に、王宮芸術院では最も寓意画の組み立てと解読に優れた暗号解読専門官。年齢は20代後半。金髪に褐色の肌、着古したゴシックロリータの装いの女性だが、髪は手入れされておらず土御門曰く「シルエットはライオン」。カバラの石像使いでもあり、オイルパステルを使い泥でできた身長約4メートルの巨人や、多数の眼球などの『ゴーレム』を使役する。とある目的のために学園都市に侵入する。魔法名は『Intimus115(我が身の全ては亡き友のために)』。女言葉と男言葉を交えて話す。
- ローラ=スチュアート
- イギリス清教の最大主教(アークビショップ)。古語のように聞こえるが厳密には違う妙な日本語(ステイルやアレイスター曰く「馬鹿口調」)を話す。なお、日本語が変ということはロンドン中の噂になっており、本人も気にしている(英国語でしゃべっている時も同様に訳されているのはご愛嬌。ちなみに日本語は土御門に教わったらしい)。見かけは若いが必ずしも実年齢とは一致しないようである。口調のせいもあって能天気な性格に見えるが、インデックスの記憶のルールを作るなど冷酷な一面もある。
- お風呂好きの様だ。
- オルソラ=アクィナス
- 元ローマ正教所属のシスター。魔術関連の暗号解読を得意とする情報解析のエキスパート。また布教も精力的に行っており、三ヶ国もの異教地で神の教えを広めた功績が認められ、自分の名を冠した教会を学園都市近くに建設中であった。誰にも解読できないとされていた魔道書『法の書』を解読したことで天草式十字凄教から狙われたとしてイギリス清教も保護に動くことになる。現在はイギリス清教に改宗している。
- 性格はいたってマイペース…というより、人の話をロクに聞かない。さらに会話が進んだり戻ったりする(しかし、これは彼女の独自の会話のリズムであるようだ)。上条曰く「“おばぁちゃん的思考回路”の持ち主」。日本語で話す際は語尾に「~でございます」とつける。11巻にて、交渉・説得能力に長けているらしいことが発覚した。イタリアではキオッジアに部屋を借りていたが、現在はロンドンで神裂と同じ寮に住んでいる。
- 天然なのか大人なのか妙に色っぽい反応と所作を見せる。その行動に他人を巻き込む事もしばしば。巨乳。
[編集] ローマ正教
- アニェーゼ=サンクティス
- ローマ正教所属のシスター。『アニェーゼ部隊』の元隊長。年齢は12-14歳。髪は赤毛で鉛筆ぐらいの太さの三つ編みをいくつもしている。魔術師を嫌うが、彼女自身第五元素・エーテルの象徴武器『蓮の杖(ロータスワンド)』による魔術を行使する。オルソラや『法の書』を探すため日本にやってきた。
- 元々はミラノに住んでいたが、幼い頃に事件で両親を殺され路上生活をしていた。その後ローマ正教に拾われ、そこで知り合った女の子達と『アニェーゼ部隊』を作り上げる。ルチアをもってして「寒気を感じさせたほどの信仰心を持つ」と言わしめる程の敬虔なローマ正教徒で、仕事の報酬を聖書の印刷代に当て古びた教会に手渡しでそれを配ってまわっていた。現在はローマ正教から追われ、オルソラの元へ身を寄せている。その際のオルソラの発言からすると、どうやら部隊全員で世話になっているらしい。
- ルチア
- 元ローマ正教所属『アニェーゼ部隊』のシスター。背が高く、アニェーゼやアンジェレネより一回りほど年上である。聖カテリナの『車輪伝説』に基づいて馬車の車輪を爆破・粉砕し武器とする攻撃術式をつかう。仕事がないときでも教会の鐘楼に登り非常時に備えるほど仕事熱心で敬虔な信徒である。修行中であるアンジェレネの指導役のような立場にいる。ちなみに、11巻では、アンジェレネともども修道服を安全ピンで留めることになる。
- アンジェレネ
- 元ローマ正教所属『アニェーゼ部隊』のシスター。フランス出身だが両親にミラノまで連れてこられて捨てられた過去をもつ。背は低く、若干どもりながら話す癖がある。甘いものが大好きで、好きな飲み物は『チョコラータ・コン・パンナ』。十二使徒マタイの象徴である金貨袋に『天使の力(テレズマ)』を通した追尾型の飛び道具を操る。まだ修行中の身で魔術の腕は拙い。
- 11・12巻で見られる限り、結構肉体労働に従事している事が多い。
- オリアナ=トムソン
- 魔術業界に名の知れた運び屋。様々な組織と対立を招くが必ず追っ手を振り切りそのためには手段を選ばないことから、二つ名は『追跡封じ(ルートディスターブ)』。様々な用途に特化した単語帳風の魔道書『速記原典(ショートハンド)』を使う魔術師である。一人称に「お姉さん」を使うなど容姿もあいまって妖艶な雰囲気をただよわせる。
- 行動の原点には「人のために」なにかをすると定めており、万人が幸せで価値観の齟齬を生まないような世界を常に渇望している。その実現のためには魔術・科学どちらに組することも厭わない。今回はローマ正教からの依頼で念願実現のため『刺突杭剣(スタブソード)』運搬を引き受ける。魔法名は『Basis104(礎を担いし者)』。
- 上条は体感しているが、吹寄以上の巨乳の持ち主。しかもオルソラと違い、完全に大人な『お姉さん』的対応を見せ、溺れてしまいたい様な優しさを感じさせるらしい。
- リドヴィア=ロレンツェッティ
- ローマ正教のシスター。生まれからしてバチカン市国で、布教のためならなんでもやる女。特に社会に受け入れられないもの達を専門に布教活動を行っており、またさらなる布教のために彼らを使うことを得意とする。そのためのスカウト能力は元より統率・管理能力もずば抜けており、イギリス清教はおろかローマ正教の一部上層部にとっても目の上のたんこぶである。
- 目の前の困難にはむしろ快楽を感じ、その達成感を想像して嗤うという性格。そのため二つ名は『告解の火曜(マルディグラ)』(これはあらゆる困難を呑み込んでいくさまに由来する)。ローラ=スチュアートが評して曰く「断崖絶壁野郎」。
- 12巻で処刑(ロンドン)塔に幽閉されていることが明らかになった。
- ビアージオ=ブゾーニ
- ローマ正教の司教。『女王艦隊』や旗艦『アドリア海の女王』、『刻限のロザリオ』を託された指揮官。豪奢な法衣に身を包み、首にはそれぞれ数十の十字架を取り付けた4本のネックレスをしている。40代。主の威光の下にいない者は全て人でないと認識しており、世界の全てはローマ正教で埋め尽くされるべきだと考える原理主義者。十字架に込められた伝承を元に攻撃へと転化する魔術をつかう。いつもは慇懃無礼な口調だが、キレると途端に粗雑になる(上条を『異教の猿』呼ばわりする)。
- 前方のヴェント
- 魔術サイド最深部にして、ローマ正教最大の闇の中にある『神の右席』という名前に関係する、20億人のローマ正教徒の中の最終兵器というほどの魔術師。その力は教皇程度では効かず、一人で学園都市の壊滅を目論むほど。深い描写はないが、『神の子』が釘と槍をさされて殉教したことを利用し、様々なところに金属で穴を開け、術式を自在に組み立てる。
[編集] 天草式十字凄教
- 建宮 斎字(たてみや さいじ)
- 天草式十字凄教の教皇代理。まるで染め直したかのような黒々とした髪が特徴的で、首からは小型の扇風機をいくつもさげている。普段の仕草を組み合わせて術式を練り上げる天草式魔術を使う『偶像』のスペシャリスト。武器の扱いにも精通しており180センチほどの長いフランベルジェを片手で軽々とつかう[8]。現在は天草式ともどもイギリス清教の庇護下にある。
- 五和(いつわ)
- 11巻で初登場した天草式十字凄教の少女。上条に好意を抱いているようだが、内気なため大胆な行動には出られず、「おしぼり」を渡すだけで精一杯[9]。フリウリスピアを操る。
[編集] 他の派閥・無所属
- アウレオルス=イザード
- ローマ正教に所属していた錬金術師。パラケルススの末裔。三沢塾を魔術で武装して立てこもる。以前は魔術師への対抗策として教会の為に魔道書を書く陰秘記録官(カンセラリウス)だったが、インデックスと出会い、彼女を救う方法を探して野に下る。そしてその鍵となる姫神秋沙を狙って三沢塾を占拠する。自分の思い通りに現実をコントロールする『黄金練成(アルス=マグナ)』を操る。魔法名は『Honos628(我が名誉は世界のために)』。
-
- アウレオルス=ダミー
- アウレオルス=イザードが「警備装置」(ステイル評)として作り出した偽者。触れたものを瞬間的に金へと強制変換する鎖つきの鏃『瞬間錬金(リメン=マグナ)』を操る。
- ミーシャ=クロイツェフ
- ロシア成教『殲滅白書(Annihilatus)』所属のシスター。本名はサーシャ=クロイツェフ。かなり際どい拘束服を身に纏い、ハンマーやノコギリといった拷問用具を懐に携えている。会話がこちらからの質問に対して答えると言う一方的な物になっている。ガムが好物。
- 4巻では『御使堕し(エンゼルフォール)』の実行犯を探していた。
- 上司がかなりの日本通であり、前述の拘束服や学園都市でも有名な某アニメのキャラの手作りコスチュームを頻繁に着させられている。
- アステカの魔術師
- 本名不明。金星の光を黒曜石のナイフで反射し、その光を浴びたものを殺す「トラウィスカルパンテクウトリの槍」のレプリカを使う。上条が科学サイドと魔術サイド両方に精通したことにより、「上条勢力」という新たな団体ができつつあることを警戒した組織に命じられ学園都市に侵入する。
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
表示するには右の[表示]をクリックしてください。 |
-
- 登場時は学園都市・常盤台中学理事長の孫である海原光貴に魔術で姿を変えていた。
- 闇咲 逢魔(やみさか おうま)
- 日本神道系の魔術師。全身黒づくめで、まるでマフィアの関係者のように見える。右腕に梓弓を取り付けた籠手を仕込み、弦を引くことで攻撃などを可能にする。想いを寄せる女性の呪いを解くため『抱朴子(ほうぼくし)』の知識を求めてインデックスを誘拐する。縄縛術の手練れでもある。
[編集] その他
- 上条 刀夜(かみじょう とうや)
- 上条当麻の父。息子の不幸体質をひどく気にかけ、海外出張の際にはお守りなどの怪しい土産物を買い集めている。息子に負けず劣らずのフラグ体質でもある。彼にとって嫉妬に震える詩菜は「怖いけどちょっと可愛い」らしい。
- 上条 詩菜(かみじょう しいな)
- 上条当麻の母。刀夜とは学生時代に知り合ったと思われる。かなり嫉妬深いのか、夫が他の女性と話すたびに顔の陰影が濃くなる。“あらあら”が口癖。
- 夫婦喧嘩のときには周りにあるものを片っ端から投げつける。趣味はパワードパラグライダー。
火野 神作(ひの じんさく)
- 「エンゼルさま」の命に従い28もの人命を奪った脱獄犯。何故か謎の大魔術『御使堕し』の影響を受けていなかったため、『御使堕し』の実行者と目されることに。
- 土御門 元春(つちみかど もとはる)
- 上条のクラスメイトで隣人。金髪にアロハシャツ(こんな不良っぽい服装をしているのは少しでも女の子にモテたいから、らしい)、語尾に「だぜい」や「にゃー」等をつける九州弁(?)混じりの不思議口調。普段はふざけているが、実は学園都市、及びイギリス清教のスパイ。元は陰陽術師だったが、能力開発によって魔術の使用を制限され、以降は鍛え上げた(反則込みの)体術を武器にする。家政学校に通う義妹の舞夏にラヴ(発音注意!)。そのせいで周囲から「シスコン軍曹」「妹にメイド服着せて悶絶するような危険人物」などと身もふたも無いことを言われている。魔法名は『Fallere825(背中刺す刃)』。能力者としてはレベル0の肉体再生(オートリバース)。目的を達成するためならば味方も欺き、自分の身を犠牲にすることも厭わないという信念を持っている。
- 御坂 美鈴(みさか みすず)
- 御坂美琴の母親。一見すると大学生くらいの姉にも見えるほど容姿は若くスタイルも良い。基本的にいたずら好きで娘をからかって楽しんでいる。現在仕事でロンドンを離れられない夫がおり、自身は大学に通っている様子。
[編集] 用語解説
[編集] 科学サイド
- 学園都市(がくえんとし)
- 東京都の三分の一を占め、230万人の学生が住む巨大都市。外部と隔離されていて、最先端の科学が研究されている。学生は全て能力開発を受けている。
- なお、学園都市には警察が存在せず、治安維持は専ら学生から選抜される風紀委員(ジャッジメント)と教員有志による警備員(アンチスキル)によって為されている。
- 超能力(ちようのうりょく)
- 学園都市の学生は皆、薬物投与や催眠術、電気刺激などによる能力開発によって超能力を会得している。発火能力や空間移動能力などがあり、その効果範囲や威力などで無能力(レベル0)、低能力(レベル1)、異能力(レベル2)、強能力(レベル3)、大能力(レベル4)、超能力(レベル5)などと分けられている。上条の「幻想殺し」や姫神の「吸血殺し」などの、カテゴリ外の特殊な能力もある。絶対能力(レベル6)は神の領域と言われている。無能力者(レベル0)とはいっても、土御門のように貧弱な能力は現れるはずなのだが、上条は何の能力も発現されていない、正真正銘の“無”能力者である。
- 樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)
- 世界一賢いコンピュータの名前。空気中の一つ一つの分子の動きを広い範囲で高速かつ正確にトレースできる超高度並列演算処理器(アブソリュートシミュレーター)であり、1月分の天気を他の演算の空き時間で予測できる速度を持つ。学園都市上空の宇宙空間に浮かぶ人工衛星に組み込まれていたが、1巻にてインデックスの放った竜王の殺息(ドラゴンブレス)で運悪く破壊される。
- AIM拡散力場(アイムかくさんりょくじょう)
- 能力者が無意識に発している力のフィールド。AIMはAn Invountary Movementの略で、無自覚という意味であり、能力者はそれぞれその能力に応じた力を無意識に外部に放出している。しかし微弱なため人間には感知できず、精密機器を使わないと測定できない。
- これによって発電系能力者は発生する磁場の為動物に苦手だと思われてしまう、空間移動系能力者は他の空間移動系能力者を転移させることができないなどの現象が起こる。また、虚数学区・五行機関もAIM拡散力場によって作られている。
- 虚数学区・五行機関(プライマリー=ノーリッジ)
- 一般には、学園都市の起こりである最初の研究所であり、学園都市を影からを統べる組織だと噂されており、学園都市外部の教会や魔術師たちは、アレイスターの住む「窓のないビル」のことであると思っているが、その実体はAIM拡散力場を全能力者230万人分重ね合わせたものである。そのためこれを制御することは容易ではなく現在誰も扱うことができない。その力はある一定の衝撃で爆発的に増すと予想されているが、その臨界点・様式・規模は分かっていない。
- 科学結社(かがくけっしゃ)
- 学園都市の外部組織。天井亜雄や結標淡希とつながりがあり、結標淡希を利用して樹形図の設計者の残骸を入手し、それを復元しようとする。
- 大覇星祭(だいはせいさい)
- 学園都市の全学校が参加して行われる超大規模な体育祭。9月19日から25日までの7日間に渡って開催される。この期間中は学園都市も一部を除いて一般公開され、テレビ中継も行われる。視聴率はかなりのものらしい。競技内容自体は一般的な運動会と大差ないが、一般客に危害を加えない程度に能力の使用が推奨されるため、中にはド派手な超能力バトルと化す種目もある。
- 一般の能力者にとっては枷の無い能力全開放の日であるが、高ランク(能力による干渉値の高い)者には制限がかけられる。
[編集] 教会サイド(魔術結社)
- 魔術(まじゅつ)
- 異世界の法則『異法則』を用いて様々な現象を引き起こす学問。
- 「才能ある者」用の技術ではないため、超能力者が使うと拒絶反応を引き起こし、最悪死亡する。「才能ない者」でも信仰心が低いものが頻繁に使用すると脳がショートする恐れがある。
- イギリス清教( - せいきょう)
- ロンドンに本部を置く十字教の組織。魔女狩りや異端審問といった「対魔術師」の分野に特化している。その中の一つが、インデックス達も所属する第零聖堂区『必要悪の教会(ネセサリウス)』。
- ローマ正教( - せいきょう)
- 世界で、113カ国による20億人の信徒をかかえる巨大組織。信徒は多いが、魔術を使えない人間ばかりなので9000万人のイギリス国家と同じぐらいの勢力である。数ある十字教の派閥の中でも、特に科学側を忌み嫌っている人物が多く居る。
- 天草式十字凄教(あまくさしきじゅうじせいきょう)
- 幕府時代から連綿と続く日本の組織。そのベースは隠れキリシタン。幕府による弾圧から逃れるため、十字教を仏教や神道によって徹底的にカモフラージュしていった結果、他の十字教組織とは異なる方向へ進化を遂げた。『隠して何かをやる』と言ったことが得意であり、会話・食事・服装といった何気ない動作が魔術の詠唱や儀式だったりする。また武器の扱いや集団戦闘にも長けており、7巻や11巻ではその一端を見せた。
- ロシア成教( - せいきょう)
- 幽霊狩りに特化した十字教の組織。ジャック・オー・ランタンなどの幽霊を『人の死に付け入る偽物』とし、たとえ本物であったとしても罪人の魂であるとして容赦なく狩っていく。本編に登場したサーシャ=クロイツェフはその中の特殊部隊『殲滅白書(Annihilatus)』に所属している。また、心霊現象の事件現場を原寸大に再現する現象管理縮小再現施設というものを持っている。
- 魔女狩りの王(イノケンティウス)
- ステイルが使うことが出来る中で最強の魔術。摂氏3,000度の巨人を顕現させる。
- ルーンで作られた結界の中にしか現存できないが、結界が健在な内は上条当麻の幻想殺しでも完全に破壊することは不可能(正確には消えても何度でも出せるだけ)。
- ルーンの枚数による結界の作りの強さがイノケンティウス本体の強さに比例する。
- 1巻において、マンション中に張り巡らせたルーン(コピー機で乱造)を上条の機転によりスプリンクラーで壊された(文字が滲んだ)経験から、以降はルーンが書かれた(刻まれた)カードに「ラミネート加工」を施して滲みへの耐性を付けている。
- 魔法名(ラテン単語 + xxx)
- 魔術師が魔術を使う理由となるもの。魔術師になる時に心に刻む。この後の数字は同じ名前がかぶった時のためのもの。
- 数字まで被った場合については未だ記述されていない。
- 本編においては、戦いが起きても魔法名を名乗らないことが多い。原則的に殺生が許されない宗教であるため、教会サイドには殺生を好まない者が多いことや、同じ派閥の信徒同士で殺しを行なってはいけないといった宗教的理由があるためと思われる。
- グレゴリオの聖歌隊( - せいかたい)
- ローマ正教の最終兵器。3333人の修道士を集めレンズ効果のように魔力を増大させる大魔術。アウレオルス=イザードが占拠した三沢塾に向けて攻撃魔術を発射するが、黄金練成によって術そのものを巻き戻されて壊滅する。
- またアウレオルス自身も、これを応用することで黄金練成を完成させた。
- 御使堕し(エンゼルフォール)
- 4巻で発生した世界規模(異世界も含む)の大魔術。人間の内面を維持したまま、人間の外見だけを入れ替える。その結果、天使を人間の地位に落とし、代わりに人間を神の領域に格上げする(これを土御門は椅子取りゲームに例えた)。その違和感に気付けるのは幻想殺し(つまり上条)や強力な結界の中にいた幸運な人間、といったごく一部のみ。上条達はこれの完成を止めるべく奔走する。
- 使徒十字(クローチェデイピエトロ)
- 十二使徒の一人、ペテロの墓の上に建てられた十字架。効果圏内において、ローマ正教徒が幸福になり、その他の人々も「ローマ正教徒が幸福でよかった」と思われるように幸と不幸の関係をねじ曲げる、ローマ正教最大級の霊装。
- イギリス清教ではこの霊装のことを、切っ先を向けただけであらゆる聖人を確実に殺す『刺突杭剣(スタブソード)』と認識していた。
- アドリア海の女王(アドリアかいのじょおう)
- ローマ正教が9世紀に作り上げた、対ヴェネチア専用の都市殲滅用大規模術式。『使徒十字』に並びローマ正教が誇る『聖霊十式』のひとつ。発動は2段階にわたり、第1段階で都市全土を灰燼と化し、第2段階でその都市発祥の人・物品・文化を根こそぎ破壊する。その霊装は魔術を使った氷でできた200m級の大型帆船『アドリア海の女王』内部に安置され、周囲にはヴェネツィア海軍用の防衛網として100隻におよぶ氷の護衛艦群『女王艦隊』が配備されていた。
[編集] 既刊一覧
- 2004年4月初版 ISBN 484022658X
- 2004年6月初版 ISBN 4840227012
- 2004年9月初版 ISBN 4840227853
- 2004年12月初版 ISBN 4840228582
- 2005年4月初版 ISBN 4840230250
- 2005年7月初版 ISBN 4840229732
- 2005年11月初版 ISBN 4840232059
- 2006年1月初版 ISBN 4840232695
- 2006年4月初版 ISBN 4840233853
- 2006年5月初版 ISBN 4840234280
- 2006年10月初版 ISBN 4840235813
- 2007年1月初版 ISBN 9784840236836
- 2007年4月初版 ISBN 9784840238014
[編集] コミック版
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
- 月刊コミック電撃大王
- 2007年4月号より、外伝『とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)』のタイトルで連載中。作画は冬川基。
- タイトルの通り、美琴がメインに描かれている。また、美琴に想いを寄せる黒子もほぼ同等のメイン扱いとなっている。
- 月刊少年ガンガン
- 2007年5月号より連載中。ストーリーは本編に準じている。作画は近木野中哉。
[編集] 脚注
[ヘルプ]
- ^ インデックスによると、これも『幻想殺し』のせいらしい。
- ^ 初対面の学園都市関係者から、尽く不老不死実験の被検体なのかとコメントされるが、本人は否定している。
- ^ 作中の3人称では"彼"と書かれている。また、一人称は「俺」。
- ^ 特別通販本「電撃hpa」収録の番外編や8巻巻末のラフカット集に登場。
- ^ ただし盾やヘルメットで暴走能力者をどつき回すのは問題ないようで(本人によると「あくまで防具じゃん♪」とのこと)、「あれはシリアスをコミカルで解決する女だ」といわれている。
- ^ これは元々『歩く教会』という防御結界だったのだが、上条の『幻想殺し』によって破壊されたために現在は安全ピンであちこちを留めている。
- ^ 本人は「好みのタイプは聖女マルタ」と主張している。
- ^ 彼の言葉によれば、これは本来野戦用とのこと。
- ^ 周囲の天草式メンバーは彼女の恋を応援している。
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
- rainbow spectrum(挿絵担当、灰村キヨタカのサイト。本作のラフイラストが掲載されている)