ウージー
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UZI | |
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種類 | 軍用短機関銃 |
製造国 | ![]() |
設計・製造 | IMI社 |
口径 | 9mm |
銃身長 | 260mm |
ライフリング | |
使用弾薬 | 9mm × 19 |
装弾数 | 20・25・32・50発 |
作動方式 | オープンボルト |
全長 | 470mm(ストック展開時650mm) |
重量 | 3,570g |
発射速度 | 650発/分 |
銃口初速 | 400m/s |
有効射程 | 200m |
ウージー(עוזי Uzi)は、イスラエルのIMI社(現 IWI社)製の短機関銃。イスラエル初の国産兵器として1951年に陸軍中佐ウジール・ガルが完成させ、1953年に量産開始。1956年の第二次中東戦争で活躍した。
目次 |
[編集] 特徴
砂漠戦闘を意識し、発射機構には構造が簡易なオープンボルトファイヤー方式を採用、本体にはプレススティールを多用し、高い信頼性と生産性を実現している。
設計はチェコのVz26サブマシンガンを参考にしているが、筒型レシーバーではなく堅牢性の高い箱型レシーバーを採用しているので面影はそれほど残っていない。当初は木製銃床が装備されていたが、すぐに鋼鉄製の折り畳み式になり、パイロットや車輌搭乗員にも使いやすいデザインとなった。
全長は47センチとコンパクトだが重量は約4kgもあるため、その重量のおかげで却ってフルオート射撃中のコントロールが容易である。使用弾薬は一般的な9mmパラベラム弾だが、.45ACP弾を使用するモデルもある。装弾数はマガジンによって20、25、32、50発がある。
その優れた性能は旧西側で高く評価され、西側で最も多く使われる短機関銃の一つとなった。ドイツ連邦軍では、コッキングハンドルの大型化・ダストカバーの追加を行った改良型であるMP2としてライセンス生産された(対ユダヤ人補償事業の一環という説もあるが)。アメリカのSWATでも使われたことがあり、レーガン大統領暗殺未遂事件の際にはシークレット・サーヴィスが背広の下に隠し持っていた事は有名である。世界的に普及して部品の調達が容易な事もあって、シリア、レバノンなどのイスラエルと対立するアラブ諸国の特殊部隊や情報機関が使用しているとされる。さらに中国でも民間向けのカービン型デッドコピーが生産され、輸出されている。また短機関銃としてはめずらしく、バヨネット装着用のラグを備える。
バリエーションとしては16インチバレルを装備したカービンタイプ、小型化し、発射速度を上げた「ミニウージー」、更に小型化し、クローズドボルトファイヤー化した「マイクロウージー」、マイクロウージーをセミオートのみにした「ウージーピストル」がある。
[編集] 登場作品
[編集] 映画・テレビ映画
- 48時間 パート2 帰って来たふたり
- アイスマンがウージーピストルを使用。
- あぶない刑事
- 大下勇次が使用。
- T-800が銃器ショップにて「UZI 9mm」と要求。その後、バーで使用。
- ナショナル・セキュリティ
- ナッシュとその部下が使用(ナッシュは中盤で使用)。
- ハードボイルド 新・男たちの挽歌
- 國村準演じる殺し屋が、料理店でマイクロUZIを使用。他にはトニーが倉庫で、病院でジョニーがマイクロUZIを使用。
- パープルストーム -紫雨風暴-
- ソンの手下がマイクロUZIを使用(一部ミニUZIを使用)。
- 原作と映画版。原作ではイングラムM10とウージーが登場し、映画版ではイングラムM10の代わりにウージーが、原作のウージーの代わりにマイクロウージーが登場する。
- 佐藤の手下がマイクロUZIを使用(ストック無し)。
- イスラエル軍のコマンド部隊が使用していた。
- リプレイスメント・キラー
- チャイニーズマフィアが使用。
- 主人公率いる傭兵部隊がウージーで武装している。ただし、一部のシーンでイングラムM10を改造したと思われるウージーもどきが登場する。イングラムの前後にウージー風のパーツを追加し、一見ウージーであるかのように見せている。可能な限りウージーに似せようとしたスタッフの努力が窺える。
[編集] 小説
[編集] 漫画・アニメ
- 小砂こと小泉太湖が使用(ミニ・Uzi)。
- パイナップルアーミー
- GUNSLINGER GIRL
- 登場人物の一人、ベアトリーチェが使用(マイクロ・Uzi)。
[編集] ゲーム
- シリーズ全般に登場。作品によってUZI、ミニ、マイクロと異なる。
[編集] 外部リンク
- Israel Weapon Industries (IWI) Ltd, Home - IWI社公式サイト