イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ
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イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(英:Israel Military Industries, IMI) は、イスラエルを代表する兵器コンツェルンである。以下、略称であるIMI社と表記する。
IMI社は銃器だけでなく様々な兵器を開発してきており、どれもイスラエルという土地柄、バトル・プルーフ(実戦実証)されたものが多い。特に陸戦火器の技術の高さと堅牢さ・信頼性には定評がある。
なお、小火器(銃器)部門は2005年にIMI社から半独立し、社名も「IWI(イスラエル・ウェポン・インダストリーズ)」に変更している。
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[編集] IMI社の歴史と概要、兵器開発の経緯
IMI社は、1933年にユダヤ国防組織「ハガナ」のための武器密造と、その密造(および中東諸国からの圧力)によりイギリス等からの武器援助が望めなくなったことを受け、国外のユダヤ人の助けにより設立された。特にその設立に深く関与・武器開発用製造機器等を密輸出していたのはチェコ系ユダヤ人であったという。
1948年にイスラエルが建国された後は、兵器の国産化を図るために、様々な国外の兵器をコピーしつつも、それをイスラエルの風土・戦争に合わせて改修してきた。
最初のIMI社オリジナルの武器第一号は「ダビドゥカ」迫撃砲である。
- 1954年 IMI社の名前と兵器の高い信頼性を世界に高く知らしめた「ウージー」短機関銃が完成。
- 1973年 AK-47カラシニコフ突撃銃をコピーした「ガリル」アサルトライフルがIDF(イスラエル国防軍)に採用された。
- 1979年 更にIMI社の名声を高めた傑作バトル・タンク「メルカバ」戦車がIDFに納入された。
- 1980年代 イタリアのタンフォリオ社の技術提供を受け「ジェリコ941」ピストルを開発。
- 1982年 マグナムリサーチ社の依頼により、マグナム・オートの最高傑作と呼ばれる「デザートイーグル」の基本形を完成させた。
- 1990年 イスラエル政府と民間企業の援助による半官半民の体制になった。
- 1997年 ライトマシンガン(軽機関銃)「ネゲヴ」の本格的な生産を開始。
- 1999年 イスラエル国防軍の次期主力アサルトライフル「タボールTAR21」が完成した。
- 2001年 新世代センサテック(ポリマー、合成樹脂)・フレームを採用した拳銃「バラク」を開発した。
- 2002年 国防軍から半独立し、ほぼ完全な民間企業となった。
- 2005年 小火器部門が半独立し「IWI」社が設立された。
その他にも、F-16戦闘機の国産化や、フランスの援助によって開発された「ジェリコ」ミサイル、「シーポン」対戦車ロケット・ランチャー等を開発した(なお、F-16、ジェリコ等については同社の派生企業であるIAI社、ラファエル社等が現在は生産している)。
現在のIMI社は、陸戦火器部門、弾薬製造部門等に分けられている。
IMI社の現在の所在地は、テルアビブ市内のラマト・ハシャロンにある。IWI社も同じ場所にある。
[編集] 代表的な製品
以下に、IMI社の代表的な拳銃・短機関銃・アサルトライフル・軽機関銃を挙げる。
[編集] 拳銃
[編集] 短機関銃
[編集] アサルトライフル
[編集] 軽機関銃
- ネゲヴ(en:IMI Negev) - ミニミ軽機関銃を置き換えた。
[編集] 外部リンク
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