カックラキン大放送!!
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『カックラキン大放送!!』(-だいほうそう)は1975年から1986年までの期間、日本テレビで金曜19:30-20:00に放送されていたバラエティ番組。提供はカルビー・津村順天堂・コカコーラボトラーズ。
当初は『コント55号のなんでそうなるの?』の穴埋め番組としてスタート。もともとこの時間帯は「マチャアキ」こと堺正章とコント55号が約半年毎の交替でバラエティ番組を務めていたが、この番組はマチャアキと55号の「二郎さん」こと坂上二郎の共演で話題となった番組である。
しかし、やがて野口五郎が主役になりそのタレント性を視聴者にアピールする番組となった。その後、堺正章が降板して、同じ新御三家の郷ひろみが交互に主役を務めるようになり、さらに西城秀樹も時折ゲスト出演し、人気絶頂のアイドル歌手がメインのお笑いバラエティ番組としての地位を築いた。また、研ナオコのコメディアンとしての魅力が開花した番組でもある。そこで、野口五郎(5)+坂上二郎(2)=研ナオコ(7)という算式をオープニングコーナーでイメージしていた。
1986年4月25日からは田原俊彦をメインに据えた『カックラキン決定版!』(-けっていばん)としてリニューアルした。
当初は中野サンプラザや調布グリーンホールなど、主に大ホールでの公開収録だったが、アイドルへの声援でセリフのやりとりができなくなったため、番組後期は日本テレビGスタジオでの公開収録に変更。
開始当初は日本テレビ系列だけでなく、『太陽にほえろ!』とセットで同時ネットしたJNN系列局も多かった。これは以前放送していた「日本プロレス中継」ネットワークの名残であるが、プロ野球シーズンは『太陽にほえろ!』共々、後楽園の巨人戦中継に代わっていた。
番組名の「カックラキン』の由来は、プレゼンテーションでは、カックラ金曜日(放送日から)との意味不明な説明があったが、実は番組スタッフが使う神楽坂の料亭にきんさんという面白い人がいて、いつもお客を笑わせていたものだから、その人の呼び名(かぐらざかのきんさん)をヒントにして付けたらしい。
目次 |
[編集] 出演者
- 坂上二郎
- 堺正章
- 井上順
- 車だん吉
- 研ナオコ
- 野口五郎
- 郷ひろみ
- 西城秀樹
- 高田みづえ
- ラビット関根
- 芦川よしみ
- 太川陽介
- 田原俊彦
- 近藤真彦
- 徳光和夫(当時日本テレビアナウンサー。ナレーション&提供読み)
[編集] 番組内のコーナー
- お笑いお茶の間劇場→お笑いカックラ劇場
- タイトルは毎回テレビ番組のタイトルのパロディだったが、内容とは一切関係なかった
- ナオコおばあちゃんの縁側日記
- 「なぞなぞむし」なるキャラクターを生んだ。もちろんなぞなぞも披露している
- 刑事ゴロンボ→Mr.Goo(ミスターグー)→潜入刑事シャドー81→刑事グー&クルーゾー→特捜刑事それ行けスリッパ→刑事ダーティー・トシ
- このコーナーにおいてラビット関根がカマキリ拳法を披露する
- 堺先生のドクター記録
[編集] スタッフ
- 新御三家レギュラー時代
プロデューサー:笈田光則(前期)、五歩一勇(中期)、白井荘也(後期) 演出:白井荘也、神戸文彦、草野公、面高昌義
- トシ・マッチレギュラー時代
制作:白井荘也 プロデューサー:岡崎和彦 演出・中西邦夫、西田弘一
作・構成:塚田茂、出倉宏、玉井貴代志、沢口義明、矢頭浩ほか
[編集] 前後番組の変遷
日本テレビ系 金曜19時台後半(1975年4月 - 9月) | ||
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前番組 | カックラキン大放送!! (第1期。当初はつなぎの企画) |
次番組 |
コント55号のなんでそうなるの? (第2期) |
コント55号のなんでそうなるの? (第3期) |
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日本テレビ系 金曜19時台後半(1976年4月 - 1986年3月) | ||
コント55号のなんでそうなるの? (第3期) |
カックラキン大放送!! (第2期。正式なレギュラー番組となる) |
カックラキン決定版! |
日本テレビ系 金曜19時台後半(1986年4月 - 9月) | ||
カックラキン大放送!! |
カックラキン決定版! | 志村けんの失礼しまぁーす! |