クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』(クレヨンしんちゃん あらしをよぶ えいこうのヤキニクロード)は、2003年4月19日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ第11作目。
本作品から監督が原恵一から水島努にバトンタッチ。水島努が監督した1つ目の作品。上映時間は88分。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
ある朝の野原家、いつもに輪をかけて貧相な朝食に、とてもご機嫌斜めなしんのすけ達。だがそれは、夕食の最高級焼肉の為であった。
しかしそこへ、突然の訪問者が助けを求めて転がり込んでくる。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。
そして何故かいつの間にか、日本中で凶悪犯一味として追われる事になってしまう野原一家。ご近所さんやかすかべ防衛隊、会社の同僚ら、親しい人達にすら拒絶され、愕然、呆然とするしかない。
これら一連の事件は熱海に本部を置く組織「スウィートボーイズ」の陰謀による事を知った野原一家は、別々のルートで進路を熱海に向けるのであった。夕食の焼肉を希望に、スウィートボーイズ幹部三部隊の執拗な追撃を振り切り、一家はついに熱海へとたどり着く。
果たして、彼らが野原一家を追う理由とは何か。そして一家は夕食までに帰り、焼肉にありつく事が出来るのか。
[編集] 概要
監督のスタイルに影響されていると考えられるが、もともとパロディの多い本シリーズのなかでも特にパロディが多く、天国と地獄の坂など相当な映画マニアでないとわからないパロディもある。シリアスな感動作品であり、名作と呼ばれた前作、前々作とは全く違った作品となり、その落差に戸惑ったファンも多くいた。 平成15年度(第7回)文化庁メディア芸術祭で、アニメーション部門の審査委員会推薦作品に選ばれた。また、本作からデジタル彩色制作になった。
[編集] キャスト
- ネネちゃん:林玉緒
- マサオくん:一龍斎貞友
- ボーちゃん:佐藤智恵
- よしなが先生:高田由美
- まつざか先生:富沢美智恵
- 上尾先生:三石琴乃
- 園長先生:納谷六朗
- ヨシリン:阪口大助
- ミッチー:草地章江
- 隣のおばさん:鈴木れい子
- 大原ななこ:紗ゆり
- アクション仮面:玄田哲章
- 桜ミミ子:小桜エツ子
- トモちゃん:華原朋美
[編集] スタッフ
- 監督:水島努
- 脚本、絵コンテ:水島努、原恵一
- 演出助手:高橋渉
- キャラクターデザイン:末吉裕一郎
- 作画監督:原勝徳、大森孝敏、針金屋英郎、間々田益男
- 美術監督:高野正道、古賀徹
- 色彩設計:野中幸子
- 撮影監督:梅田俊之
- 編集:小島俊彦
- ねんどアニメ:石田卓也
- 録音監督:大熊昭
- 音楽:荒川敏行、浜口史郎
- チーフプロデューサー:茂木仁史、太田賢司、生田英隆
- プロデューサー:山川順一、和田泰(シンエイ動画)、福吉健、梶淳(テレビ朝日)
- 制作デスク:木野雄、西川昭彦
- 制作:シンエイ動画、テレビ朝日、ADK
- 原画:末吉裕一郎、松下浩美、大塚正実、高倉佳彦、臼井杵人、林静香、加来哲郎、和泉絹子、松井理和子、清水洋、大隈孝晴、大杉宣弘、東出太、竹内哲也、植村淳、鈴木大司、釘宮洋、松山正彦、重本雅博、荒川眞嗣、茂木琢次、大武正枝、赤田信人、小林明美、金子志津枝、石川貴正、山地万、大久保修、高橋成世、高橋亮、樋口善法、篠原真紀子、石井智美、高鉾誠、村井孝司、野田めぐみ、小酒井篤史、 原勝徳、大森孝敏、針金屋英郎、間々田益男
[編集] 主題歌
- オープニング:「PLEASURE」
- 挿入歌:「古代ローマ帝国風呂衰亡史」
- エンディング:「こんな時こそ焼肉がある」