サンライナー
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サンライナーとは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が岡山駅~福山駅(58.3km)を山陽本線経由で運行している快速列車の名称。Sunライナーとも記す。
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[編集] 運行概要
[編集] 使用車両
原則として全ての列車に、以前は関西地区の新快速で運用されていた専用塗色の117系電車が使用される。2722Mは8両で運転、2722M以外の列車は全て4両編成。また、2720M・2722Mを除いてワンマン列車となる。停車駅は全て有人駅なので、車内には料金収受設備は無い。いわゆる都市型ワンマン列車である。
水曜日でなおかつ保守工事による運休が発生する場合は、115系電車が代わりに充当される列車が一部にある。115系が充当される場合にはワンマン列車とならず車掌が乗務する。
以前は213系電車(グリーン車付き)、115系電車、103系電車や快速「チボリ号」の間合いに221系電車が使用されていた。
[編集] 運行時間
主に朝のラッシュアワー後から30分間隔で運行され、岡山駅~福山駅を45-50分で結ぶ。
- 岡山→福山(平日19本): 9,10時台(2)、11時台(1)、12-16時台(2)、17時台(1)、18時台(2)、19時台(1)
- 福山→岡山(平日19本): 6時台(1)、7,8時台(0)、9時台(1)、10,11時台(2)、12時台(1)、13-16時台(2)、17時台(1)、18時台(2)、19時台(1)
一部は笠岡始発となるものや、上りのみ赤穂線西大寺まで直通するものもある。西大寺終着のものは一旦「快速サンライナー 岡山行き」として運転され、岡山到着後に「普通列車 西大寺行き」に表示が変わる。
かつては三原発着も存在していた(三原発着のものは、福山以西は普通列車として運転されていた)。
[編集] 停車駅
西大寺~岡山駅 - 倉敷駅 - 新倉敷駅 - (金光駅 - 鴨方駅 - 里庄駅) - 笠岡駅 - 福山駅
- かっこの付いている駅に追加停車するものもある。(過去には夜間に中庄駅・西阿知駅・大門駅・東福山駅のいずれかに停車する列車もあった)
- 原則として、下りは笠岡駅で緩急接続している。福山駅では上りホームの6番線に到着するため、尾道・三原方面へは同一ホームで乗換ができる笠岡駅で乗り換えることになる。なお、上りは新倉敷駅で緩急接続している。
- 以前は、福山駅下りホームの3番線に到着後、備後赤坂駅まで回送して折り返していた。このため、上下とも福山で緩急接続していた。
- 一時期、土曜・休日の昼間の列車が、尾道駅・糸崎駅・三原駅のいずれかまで延長運転したこともあった。(途中松永駅に停車。備後赤坂駅・東尾道駅は通過。三原行きは糸崎駅を通過するダイヤだったこともある)
- 岡山県倉敷スポーツ公園野球場(マスカットスタジアム)でプロ野球の試合が開催される日には、試合時間の前後にスタジアム最寄りの中庄駅に臨時停車していたこともあった。
[編集] 沿革
- 1988年より運行を開始する。当初は115系電車で運転。
- 1992年より117系電車が導入され、本数の増発を実施。
- 1998年、倉敷チボリ公園開園により同所への観光アクセス列車として、姫路~福山間で臨時快速「チボリ号」を運行、相生・和気・瀬戸に停車していた。倉敷チボリ公園の利用客の低迷などにより(但し、実際は在来線輸送の経費削減ということも考えられる)、現在では「チボリ号」の運転は無いが、青春18きっぷのシーズンになると姫路~相生~岡山間でこの区間を走る普通列車が非常に混雑することから、「チボリ号」のような臨時列車の運行を望む声が多い。
なお、1980年9月までは、姫路~岡山間に快速列車が数本運転されていた。上記「チボリ号」の停車駅の他に、上郡・三石にも停車していた。 - 1999年より大部分の列車がワンマン列車となる。
[編集] 関連項目
- マリンライナー(JR瀬戸大橋線)
- 同列車用の213系で運転されるサンライナーもあった。詳細は同車の項目を参照のこと。
- 広島シティネットワーク
[編集] 外部リンク
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