シェレメーチエヴォ国際空港
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シェレメーチエヴォ国際空港(シェレメーチエヴォこくさいくうこう、Международный аэропорт Шереметьевоミジュドゥナロードヌィイ・アエラポールト・シリミェーチエヴァ)は、ロシア連邦の首都・モスクワ市内にある国際空港。 モスクワ市内には当空港の他、ヴヌコヴォ空港・ドモジェドヴォ空港・ヴィコヴォ空港がある。
シェレメチェボ空港 | |||
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IATA:SVO - ICAO:UUEE | |||
概略 | |||
空港種別 | 民間 | ||
Operating Agency | CIVIL GOVERNMENT | ||
Daylight Savings Time | Last Sun in Mar to Last Sun in Oct | ||
海抜 | 622ft (190m) | ||
位置 | 北緯55度58分21.51秒東経37度24分52.52秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ILS | m×幅 | ||
07R/25L | YES | 3,700×60 | 舗装 |
07L/25R | YES | 3,550×60 | 舗装 |
目次 |
[編集] 概要
[編集] ターミナル
主に国内線が使用するシェレメーチエヴォI(アヂーン)と、多くの国際線が乗り入れているシェレメーチエヴォII(ドヴァー)とがある。両ターミナル間の移動には一般の路線バスかタクシーを利用するが、その際には少なくともトランジットヴィザが必要となるため注意が必要である。
シェレメーチエヴォIIは、1980年のモスクワオリンピック開催に向けて建設されたものの、すでに老朽化が進んでいることもあり、2007年には、アエロフロート航空と同社が加盟する航空会社アライアンスのスカイチーム加盟各社の専用ターミナルとなる第3ターミナルが完成する予定である。
設備は貧弱かつ陳腐化しており、市内までのアクセスが非常に悪くまた渋滞の名所を通過することから、ヨーロッパ系、中東系の航空会社の一部には乗り入れをドモジェドヴォ空港へ切り替えたところもあり、利便性向上の対策が急務である。
[編集] 市内とのアクセス
市内から約40キロ離れたところにある。エアポートエクスプレスバス、タクシー、乗合タクシーの他に市バスでのアクセスも可能である。 最も格安な方法は、バスで最寄の地下鉄駅であるレチノイヴァクザール駅まで向かい、当駅から地下鉄を利用する方法である。 なお、他の空港との間を直接移動する場合、タクシーでの移動のみとなる。乗合タクシーを利用した場合、モスクワ市内(主要バスターミナルや地下鉄駅)までの費用は24-36ルーブル前後である。 現在モスクワ市内はヨーロッパで最も渋滞がひどい都市と言われ、空港~市内を結ぶ幹線道路はモスクワ市内最悪の渋滞の名所である。そのため市内の中心部のホテルまで2-3時間かかることもあるため、要注意である。 目安として、17:20にシェレメチエーヴォ空港到着の場合、クレムリン周辺のホテルに到着するのは、22:00頃になることが多い。シェレメチエーヴォ空港出発が19:20の場合は15:30には市内を出発するよう注意が必要である。
また、2004年11月20日より、モスクワ市内にあるロシア鉄道のサビョーロフ駅とシェレメチエーヴォ空港との間で鉄道と連絡バスとによる新ルートが開設された。市内の発地である郊外鉄道のサビョーロフ駅は、地下鉄9号線のサビョーロフスカヤ駅に隣接している。窓口では空港まで通しの切符が販売されており、専用のエクスプレス列車が運行されている。空港最寄り駅のローブニャ駅まではノンストップで到着する。ローブニャ駅では、出口近くのバスストップより専用空港連絡バスが発着しており、これに乗換えとなる。切符は運転士に提示する。シェレメチエーヴォ空港のターミナル1経由でターミナル2に到着する。なお、ターミナル2からは、バスストップがターミナルから向かって手前左側にあるので、そこから乗車する。市内→空港(7:00~22:00,所要1時間15分,約1時間毎),空港→市内(6:15~21:17,所要1時間10分,約1時間毎)。詳細は、シェレメチエーヴォ空港ロシア語サイトの Как добраться にて。このルートでは、路線バスで悪評の渋滞の影響が少ないものと思われる。
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 備考 |
GND | 119MHz,121.8MHz | 119MHzは滑走路07L/25R 121.8MHzは滑走路07R/25L |
TWR | 120.7MHz,131.5MHz | 120.7MHzは滑走路07R/25L 131.5MHzは滑走路07L/25R |
APP | 119.3MHz | |
RDR | 118.1MHz | |
ATIS | 125.125MHz | |
VOLMET | 127.875MHz |
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 | 空港からの設置距離 |
CHEREMETYEVO | VOR | 114.6MHz | MR | 2.3マイル |
SHEREMETYEVO | DME | MR | 2.3マイル | |
SHEREMETYEVO | NDB | 380.0KHz | NL | 3.0マイル |
SHEREMETYEVO R/W07R | ILS | 109.1MHz | INL | 空港内設置 |
SHEREMETYEVO R/W25L | ILS | 110.5MHz | IBW | 空港内設置 |
[編集] 日本との定期便
1966年に日本政府とソビエト連邦(当時)政府の間で航空協定が結ばれ、アエロフロート航空と日本航空が、共同運航により羽田空港-シェレメチェボ国際空港の間に定期便の運航を開始することになった。
2005年12月現在は、成田空港との間にアエロフロート航空が毎日1便(ボーイング767もしくはボーイング777)、日本航空が週2便(ボーイング777)の定期便を就航させているが、近年のエネルギー関連の渡航者の増大により両社ともに増便を検討している。なお、以前は関西国際空港・名古屋との間にアエロフロート航空が定期便を就航させていたが、現在は運休している。
[編集] 補足事項
[編集] 就航航空会社
-主な外国籍航空会社^
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (UUEE) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |