シックスセンス (競走馬)
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性別 | 牡 |
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毛色 | 青毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2002年3月5日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | サンデーサイレンス |
母 | デインスカヤ |
生産 | 追分ファーム |
生国 | 日本(北海道追分町) |
馬主 | (有)社台レースホース |
調教師 | 長浜博之(栗東) |
競走成績 | 14戦2勝 |
獲得賞金 | 2億3865万円 300万香港ドル |
シックスセンス(Sixth Sense)は日本の競走馬。3歳時は1勝馬ながら堅実に入着しGI戦線でディープインパクトのライバルとして活躍していた。
社台レースホースでの募集価格は6000万円。名前の由来は「シックスセンス(第六感)」より。
デビュー2戦目の未勝利戦に勝ってから11戦勝利に見放されたが、ディープインパクトはじめサンデーレーシングのヴァーミリアンやローゼンクロイツ、近藤利一のアドマイヤジャパン、アドマイヤフジなどを相手に、5着以下が3戦目のデイリー杯2歳ステークスの1回のみという堅実ぶりがこの馬の資質を示している。年明けの京成杯で2着に入りオープンクラスに上がると、この時の賞金を元に皐月賞に出走、ディープインパクトの2着に入った。続く東京優駿(日本ダービー)でも3着に入っている。秋初戦の神戸新聞杯も2着に入り再び賞金を加算。菊花賞でも4着に入着。海外に遠征した暮れの香港ヴァーズでも外国馬を相手にウィジャボードの2着と、勝ちきれなかったものの好走した。
そして4歳の初戦京都記念では、宿敵ディープインパクトの主戦騎手である武豊を按上に迎え、大外を強襲の差し切り勝ちで、ついに念願の2勝目、そして重賞初勝利となった。しかしその後右前浅屈腱炎を発症し、長期の戦線離脱を余儀なくされていたが、正式に引退が決定、社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることとなった。
ディープインパクトが勝利した三冠レースで2~4着に必ずいる馬というイメージや香港ヴァーズにおけるウィジャボード(2004年欧州年度代表馬)の2着など、一流馬の後ろを走る馬として、一部の熱心な競馬ファンから絶大な支持を得、ナイスネイチャ、ステイゴールドの後継として将来が期待された。勝利する京都記念のレースの直前までは勝ち鞍が未勝利戦の1戦のみであったため、ファンはもちろんの事、マスコミや長浜調教師までもが「史上最強の1勝馬」と呼んだ。競馬好きで知られる明石家さんまも同馬のことを「ナイスネイチャ(有馬記念3年連続3着)を彷彿とさせる馬」としている。
[編集] 競走成績
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | |||
2004 | 7. | 18 | 函館 | 2歳新馬 | 8 | 8 | 8 | 2.5 | (2人) | 2着 | 四位洋文 | 54 | 芝1800m(良) | 1:53.1(36.8) | 0.0 | パーフェクトマッチ | |
8. | 8 | 函館 | 2歳未勝利 | 13 | 5 | 7 | 1.1 | (1人) | 1着 | 四位洋文 | 54 | 芝1800m(良) | 1:52.0(37.4) | -0.4 | (セイウンビバーチェ) | ||
10. | 16 | 京都 | デイリー杯2歳S | GII | 13 | 2 | 2 | 7.4 | (4人) | 8着 | 四位洋文 | 55 | 芝1600m(良) | 1:35.1(36.1) | 0.8 | ペールギュント | |
11. | 27 | 京都 | 京都2歳S | 10 | 8 | 9 | 15.2 | (6人) | 3着 | 四位洋文 | 55 | 芝2000m(良) | 2:05.0(33.3) | 0.3 | ローゼンクロイツ | ||
12. | 25 | 阪神 | ラジオたんぱ杯2歳S | GIII | 9 | 5 | 5 | 13.0 | (4人) | 4着 | 四位洋文 | 55 | 芝2000m(良) | 2:04.0(33.5) | 0.5 | ヴァーミリアン | |
2005 | 1. | 16 | 中山 | 京成杯 | GIII | 10 | 8 | 11 | 7.6 | (4人) | 2着 | 四位洋文 | 56 | 芝2000m(不) | 2:07.6(37.0) | 0.2 | アドマイヤジャパン |
2. | 13 | 京都 | きさらぎ賞 | GIII | 9 | 3 | 3 | 4.4 | (3人) | 4着 | 四位洋文 | 56 | 芝1800m(良) | 1:48.7(34.0) | 0.2 | コンゴウリキシオー | |
3. | 19 | 阪神 | 若葉S | 14 | 2 | 2 | 5.4 | (2人) | 4着 | 四位洋文 | 56 | 芝2000m(良) | 2:00.6(34.8) | 0.3 | アドマイヤフジ | ||
4. | 17 | 中山 | 皐月賞 | GI | 18 | 5 | 10 | 124.0 | (12人) | 2着 | 四位洋文 | 57 | 芝2000m(良) | 1:59.6(34.2) | 0.4 | ディープインパクト | |
5. | 29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 18 | 7 | 15 | 43.6 | (7人) | 3着 | 四位洋文 | 57 | 芝2400m(良) | 2:24.5(34.5) | 1.2 | ディープインパクト | |
9. | 25 | 阪神 | 神戸新聞杯 | GII | 13 | 8 | 13 | 33.0 | (5人) | 2着 | 上村洋行 | 56 | 芝2000m(良) | 1:58.8(34.8) | 0.4 | ディープインパクト | |
10. | 23 | 京都 | 菊花賞 | GI | 16 | 6 | 11 | 20.7 | (2人) | 4着 | 四位洋文 | 57 | 芝3000m(良) | 3:05.7(34.2) | 1.1 | ディープインパクト | |
12. | 11 | 沙田 | 香港ヴァーズ | GI | 12 | 11 | 11 | 27.0 | (8人) | 2着 | 四位洋文 | 55 | 芝2400m(良) | 2:29.3(不明) | 0.4 | ウィジャボード | |
2006 | 2. | 18 | 京都 | 京都記念 | GII | 10 | 1 | 1 | 1.8 | (1人) | 1着 | 武豊 | 56 | 芝2200m(良) | 2:13.5(35.3) | 0.0 | (サクラセンチュリー) |
[編集] 血統表
シックスセンスの血統 (サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系) | |||
父
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo 1969 黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 アメリカ |
Understanding | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower | Montparnasse | ||
Edelweiss | |||
母
*デインスカヤ 1993 鹿毛 |
*Danehill 1986 鹿毛 アメリカ合衆国 |
*Danzig | Northern Dancer |
Pas de Nom | |||
Razyana | His Majesty | ||
Spring Adieu | |||
*Boubskaia 1987 | Niniski | Nijinsky | |
Virginia Hills | |||
Frenetique | Tyrant | ||
Femina |
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