ジャパンカップダート
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ジャパンカップダート | |
---|---|
距離 | ダ2100m |
開催地 | 東京競馬場 |
グレード | GI・統一GI |
条件 | 3歳以上(国際)(指定) |
1着賞金 | 13,000万円 |
負担重量 | 3歳55kg、4歳以上57kg (牝馬2kg減) |
創設 | 2000年11月25日 |
ジャパンカップダート(Japan Cup Dirt)は、日本中央競馬会(JRA)が、ジャパンカップウィークに東京競馬場のダート2100mで施行する国際招待指定の競馬の重賞(GI)競走である。
ジャパンカップダートの1着賞金、1億3000万円は日本の全ダート競走の中で最高賞金額を誇る。
外国から当競走に出走する場合には、競走馬の輸送費、滞在に要する厩舎や飼料にかかる費用、馬主、調教師、騎手、厩務員(馬主、調教師、騎手についてはその配偶者も含む)の交通費や宿泊費はJRAが全額負担する。このような遠征に要する諸費用の負担を外国からの全出走馬に行う競走は、日本ではこのほかに中山グランドジャンプ、ジャパンカップがある。世界ではドバイミーティング(ドバイワールドカップなど)、香港国際競走がある。
尚、外国招待馬は8頭まで出走可能である。
目次 |
[編集] 概要

JRAにおける最初のダートGI競走は1997年に昇格したフェブラリーステークスであったが、中距離の交流GIである帝王賞や川崎記念での熱戦、ドバイワールドカップやブリーダーズカップ・クラシックの隆盛により、中央競馬においてもダート競走の主流である2000m級の距離によるダート国際競走を望む声が高まり、2000年にジャパンカップダートが創設された。略称はJCD(JはJAPAN・CはCUP・DはDIRTのそれぞれの頭文字)。
しかしながら、世界のダート競走の主流が「2000m」であるにもかかわらず2100mという半端な距離で、東京コース施行という面もありスピードよりはややスタミナ勝負となる側面が否めないことや、スタートから第一コーナーまでが短めで競走馬の能力以外の有利不利があることなどはこのレースの欠点となっている。
- このような点に対し、国内ダートレースの最高峰と位置づける事への疑問を指摘する声も少なくない[要出典]。
なお、ファンファーレは創設以来テープ演奏であったが2004年から生演奏となった。現在、平地のGI競走では唯一土曜日に施行されている。
正賞は、日本馬主協会連合会会長賞、全国公営競馬馬主連合会会長賞、地方競馬全国協会会長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞。
[編集] 主な前走
以下はジャパンカップダートに出走する競走馬の主な前走。
競走名 | 格付 | 団体 | 施行競馬場 | 施行距離 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 武蔵野ステークス | GIII | 中央 | 東京競馬場 | ダート1600m |
2 | JBCクラシック | 統一JpnI | 地方 | 持ち回り | ダート2000m |
[編集] 歴史
- 2000年 東京競馬場のダート2100mの国際招待指定競走として創設。
- 2001年 日本のクロフネがダート2100mの世界レコード2.05.9で圧勝。
- 2002年 東京競馬場の改修工事により中山競馬場のダート1800mで施行。
- 2003年 アメリカのフリートストリートダンサーが外国調教馬として史上初の制覇。
- 2004年 ゴールデンジュビリーデーに伴い当年に限りジャパンカップと同日開催。
- 2005年 武豊が騎手として史上初の連覇。
- 2006年 外国馬が1頭も参戦しなかった。
- 2007年 国際GIに格付けされた。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 調教国・優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 2000年11月25日 | ![]() |
牡5 | 2:07.2 | 岡部幸雄 | 南井克巳 | 池田實 |
第2回 | 2001年11月24日 | ![]() |
牡3 | 2:05.9 | 武豊 | 松田国英 | 金子真人 |
第3回 | 2002年11月23日 | ![]() |
牡5 | 1:52.2 | L.デットーリ | 小島太 | 西川清 |
第4回 | 2003年11月29日 | ![]() |
騸5 | 2:09.2 | J.コート | D.オニール | T.レザーマン |
第5回 | 2004年11月28日 | ![]() |
牡6 | 2:08.7 | 武豊 | 松田博資 | (有)社台レースホース |
第6回 | 2005年11月26日 | ![]() |
牡3 | 2:08.0 | 武豊 | 角居勝彦 | 金子真人HD(株) |
第7回 | 2006年11月25日 | ![]() |
牡3 | 2:08.5 | 後藤浩輝 | 石坂正 | (有)キャロットファーム |
[編集] ジャパンカップダートの記録
- レースレコード - 2:05.9(第2回優勝馬クロフネ)
- 2着との最大着差 - 7馬身(第2回優勝馬クロフネ)
[編集] 特記事項
- わずか7回の歴史にも関わらず武豊はその約半分に当たる3勝を挙げている。
[編集] 関連項目
※太字は国際グレードI(GI)競走、それ以外は国内グレードI(JpnI)競走
【クラシック】
桜花賞 | 皐月賞 | 優駿牝馬 | 東京優駿 | 菊花賞
【3歳馬限定】
NHKマイルカップ | 秋華賞
【古馬短距離・マイル】
高松宮記念 | ヴィクトリアマイル | 安田記念 | スプリンターズステークス | マイルチャンピオンシップ
【古馬中・長距離】
天皇賞(春) | 宝塚記念 | 天皇賞(秋) | エリザベス女王杯 | ジャパンカップ | 有馬記念
【ダート】
フェブラリーステークス | ジャパンカップダート
【2歳馬限定】
阪神ジュベナイルフィリーズ | 朝日杯フューチュリティステークス
【ジャンプレース】
中山グランドジャンプ | 中山大障害
川崎記念 | フェブラリーステークス | かしわ記念 | 帝王賞
ジャパンダートダービー | ダービーグランプリ
マイルチャンピオンシップ南部杯 | JBCスプリント | JBCクラシック
ジャパンカップダート | 全日本2歳優駿 | 東京大賞典
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