スタジオパークからこんにちは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『スタジオパークからこんにちは』は、NHK総合テレビジョン(デジタル総合テレビジョン含む)で放送されている平日の午後1時05分から同1時59分まで放送されている生放送のトーク番組である。1995年3月22日より放送開始。
目次 |
[編集] 概要
NHKワールド・プレミアムでも時差で放送する。国会中継、重要なニュース等で休止した場合には、事前に収録したVTRを流す事もある。祝日と年末年始、高校野球全国大会の開催中は休止となる(以前は祝日でも放送されていた日がある)。夏の高校野球の地方大会代表決定戦が集中する7月中~下旬、または衆議院や参議院の選挙期間中(投票日の10日前後)に政見放送を行う地域(特に広域放送圏にあたる関東地方、近畿地方)に放送できない局があるため、生放送を中止して過去の放送からのアンコールを行う(後半の「くらしの中のニュース解説」のみ生放送になり男性キャスターと解説委員の二人だけで進行しそのままEDになる)。ちなみにいつからか不明だが、ゲストが女優の場合、この番組だけはなぜか男性俳優と同様「俳優」と紹介している。(他のNHKの番組では「女優」という言葉が使われている)
また、放送当日に突発の重大事件・事故・政局が発生した場合は番組は休止になり、そのまま収録放送という形に切り替えて進行し、後日放送という形をとる(この場合、タイトルから"LIVE"が消え「X月X日に収録したものです」と断り書きのテロップが出る。当然電話・FAXの募集告知も行なわれない)。他にもゲストのスケジュールの都合で収録という場合もある。事件の重大性によっては、ニュース枠が多少延長されるだけにとどまることもあり、その場合、番組を30分程度に短縮して生放送を維持することもある。
ちなみにタイトルにも入っているスタジオパークとは東京都渋谷区神南にあるNHK放送センターの社屋の中にある一般に公開しているブースで、この番組はそこから毎日生放送をしているのである。司会(キャスター)はNHKの有働由美子アナウンサーと小川浩司アナウンサーが担当(いずれも2006年4月~)する。
開始からしばらくは裏番組に押され、視聴率は1~2%と超低迷していた。しかし、元俳優という異色の経歴を持つ堀尾アナの"NHKアナウンサーらしくない"とも言える軽妙な司会ぶりや、ゲストに対して「素顔」を巧く引き出す話の展開の仕方が徐々に評判になり、視聴率も上向きになり、平日は4~5%まで上昇し、祝日に放送された時は8%を超えたこともあった。さらに堀尾アナ時代末期は平日でもゲストによっては7~8%まで上がり、上記裏番組の視聴率を喰うまでの、同局の看板番組にまで成長した(実際、同番組の裏で放送されているトーク番組の雄「徹子の部屋」はこの堀尾(+高見知佳)司会時代には同番組や「ごきげんよう」(フジテレビ、小堺一機司会)相手に視聴率的にも苦戦を強いられており、一時は番組打切りが決定したとのマスコミ報道が為されたほどであった)。しかし、その後、堀尾アナが夜のニュースNHKニュース10に異動したことによる司会者交代、放送時間の拡大などにより、人気は頭打ちになる。一時は平均5%は確保してたものが、堀尾アナ降板後は2~3%台と低迷。14時台に拡大したものを打ち切ったり、司会の交代などの迷走を続けながら、現在も視聴率面では低迷を続けている。
NHKが2006年に公開した「ジャンル別番組制作費」によると、同番組の制作費は230万円掛かるとのことである。
[編集] 内容
以下は2007年04月におけるものである。
- 前半: NHKの番組に出演中の有名人をゲストに招いてのトーク。番組の見所、収録こぼれ話やゲストの本音・プライベートについての話題などが豊富に展開される。また視聴者からの質問に答えてくれるコーナーもある。(2005年9月まで金曜は音楽の生演奏等で構成される「スタパDEライブ」を放送していたが、金曜バラエティーに発展移行した)
- 後半: 「暮らしの中のニュース解説」というコーナーで日々取り上げられているニュースの注目点を解説委員と共に分析するコーナー。この番組が放送開始される前に放映された15分のニュース解説番組「ニュースの窓」を事実上継承している。
- 現在の番組テーマ曲は風味堂の『“おかえりなさい”が待っている』、オープニング曲は塩谷哲による演奏・作曲『パークサイド・ストリート』である。
- なお、不定期で東京のスタジオを飛び出して地方発で行うことがある。各地の放送局の移転や、放送している番組に絡む場合が圧倒的である。
- (例)
- 2001年11月 NHK大阪放送局の新局舎完成を記念して1週間に渡って「大阪ウィーク」を実施。
- 2002年9月 連続テレビ小説「さくら」の放送が終盤に成るのを機に高野志穂をゲストに招いた時、岐阜県高山市から生中継。
- 2003年 NHK北九州放送局が現在地に移転したのを機に同局のリバスタから放送。ゲストは地元出身の俳優・細川俊之、当時の司会上田早苗も地元出身だった。
- 2005年1月 NHK神戸放送局新局舎完成(旧局舎と同位置に再建)と阪神・淡路大震災10周年を記念して「神戸ウィーク」(3日間)を実施。
- 2005年6月 愛・地球博のNHKサテライトスタジオ・「グローバルスタジオ」を会場に2日間放送(ジャパンウィークの開催に併せる)
- 2005年12月 NHK仙台放送局からの公開生放送。(2日間。東北地区での地上デジタルテレビジョン放送開局記念として)
- 毎年12月31日(平日の場合のみ)には年末ジャンボ宝くじの抽選会場と中継を結び、当選番号も発表されていた。これはひるのプレゼントから続いていた。なお、2005年以降は大晦日の特集番組の枠内での放送に移行している。
[編集] 放送時間
いずれも日本時間(JST)。
- 放送開始~1998年3月:平日13:05~13:59
- 1998年4月~2002年3月:平日13:05~14:28(ニュース中断:14:00~14:05)の2部制。14:05以降は「スタパ de ライヴ」
- 2002年4月~2005年9月:平日13:05~14:00(『テント2002公園通りで会いましょう』の放送開始に伴うもの)
- 2005年10月~2006年3月:2部制
- 1部:月曜~金曜12:20~12:43(祝日は5分繰り上げ)- 『生中継ふるさと一番!』(月曜~木曜)、『金曜バラエティー』(金曜)
- 2部:平日のみ13:05~13:59 - 従来の『スタジオパークからこんにちは』
- 2006年4月~現在:1部が独立、2部のみが残る
[編集] 歴代司会
[編集] 第1期
1997年3月までは女性陣は以下の4人が週替わりで担当。同年4月以降は堀尾・高見コンビで固定。
- 堀尾正明アナウンサー(1995年4月~2000年3月)
- 高見知佳(1995年4月~2000年3月)
- 兵藤ゆき(1995年4月~1997年3月)
- 遥洋子(1995年4月~1997年3月)
- 向井亜紀(1995年4月~1997年3月)
[編集] 第2期
上田以降は男女の役割が入れ替わり、女性アナウンサーがメインを務めるようになった。
- 上田早苗アナウンサー(2000年4月~2004年3月)
- 関口知宏(2000年4月~2001年3月)
- タレントが司会を務めたのは関口が最後。以後は男女ともアナウンサーが担当している。
- 古谷敏郎アナウンサー(2001年4月~2002年3月)
- 小寺康雄アナウンサー(2002年4月~2003年3月)
- 小田切千アナウンサー(2003年4月~2004年3月)
- 小田切アナが盲腸炎で入院した時には杉尾宗紀アナウンサーが代役を勤めたが、生放送中にディレクター席に向かったり、ゲストに悪態(失礼な言動等)をつく等のトラブルを起こした。
[編集] 第3期
[編集] 第4期
NHKが広報用に製作した公式ポスターでは有働・小川について「昼の顔」と銘打っている。このポスターはNHK放送局に貼られている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本放送協会テレビ番組 | トーク番組