ストII爆笑!!4コマギャグ外伝
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『ストII爆笑!! 4コマギャグ外伝』(すとつーばくしょうよんこまぎゃぐがいでん)は、橋口隆志(現・橋口たかし)の4コマ漫画である。カプコンが開発したゲーム『ストリートファイターII』を原作にした作品で、「コロコロコミック」にて1993年から1996年にかけて連載された。
[編集] 概要
『ストリートファイターII 』の大ヒットに伴い「コロコロコミック」にて連載が開始された。ゲームの内容のパロディなどあくまでゲームに即したギャグが多く繰り広げられ(やがてゲームを元にしたネタが尽きたからか次第に日常的なネタが多くなる)、「コロコロコミック」において不動の人気を獲得した。
また、コミックスは7巻まで発売され、縦長のページに1つの4コマが載せられるという異例のレイアウトが話題を呼んだ。4コマ漫画であるにも関わらず絵がきれいで八頭身のキャラクターが丁寧に描かれている事も大きな特徴である。
コミックス1巻~2巻までは『ストリートファイターII 』から『ダッシュターボ』までの12人のキャラが登場し、コミックス3巻では『スーパーストリートファイターII 』で新たに加えられた4人が初登場、さらにコミックス5巻では『スーパーストリートファイターII X』で初登場した豪鬼が加えられた。
人気に伴って、当初は「コロコロコミック」においてカラーページで連載されることも多かったが、『ストリートファイターII』のゲーム自体の人気が衰えてくると次第にこの作品の人気も衰え始め、コミックス4巻以降ではカラーページは姿を消した。
なお、同時期に小学館の学習雑誌においてこいしさとしが『ストII爆笑4コマギャグバトル』(ストII爆笑ギャグバトル)という同系統の作品を連載していたが本作とは関係ない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場キャラクター
- リュウ
- 真の格闘家を目指して戦い続けるストリートファイター。大食いとして有名であり、人々が恐れるピラニアやサメなどを平然と食べる。ブランカステージにおいては毎度のようにブランカが釣り上げたピラルクを力ずくで奪うほか、フェイロンステージの鳥(後に当ステージ内の全ての動物が食べつくされる)やバイソンステージの鳥(ラウンド終了後にビキニギャルが帽子から出す鳥)を食べるなど、彼の大食いの被害に遭ったキャラは多い。挙句の果てには残飯を漁ったり、河豚の大量中毒者が出た店で自分だけ河豚の猛毒に侵されなかったほどの鋼鉄の胃袋の持ち主である。普段着用している白い道着は本人曰く5年間洗濯してないらしく、悪臭が酷く裏は真っ黒である。ダルシムの修行によりファイヤー波動拳を習得する。先生キャラとしても登場する。
- ケン
- リュウの正真正銘のライバル。恋人(イライザ)がいるのでリュウ達に妬まれており、クルーザーで2人でデートしていたところを邪魔された。ブランカをしばしば動物扱いしては怒らせるが、やがて彼を飼い慣らしてしまう。リュウと同じくダルシムの修行によりファイヤー昇龍拳を習得。
- 春麗
- インターポールの麻薬捜査官で、初期の紅一点。何かと突っ込み役として関わることが多い。気功拳を身につけるための修行を街中で行い、周囲の店を損壊させたことがある。「普通の女の子に戻りたい」が口癖だが、その血気盛んで怒りっぽい性格や腕輪を外し忘れたりするために戻れないでいる。キャミィが登場してからは、彼女を「小娘」呼ばわりするなど、かなり敵対感をもっている。
- エドモンド本田
- 相撲の素晴らしさを世界に広める為に旅に出た相撲取り。太っていることがしばしばギャグのネタに使用される。その体重はUFOが彼を持ち上げることが出来なかったほど重い。オカマであり、美貌のバルログに惚れている。自ステージが銭湯である為、相手のファイターにしばしば施設を破壊され、その都度修理代を請求していた。キャミィに知らぬ間に肉体改造されてしまい、百裂張り手を千裂張り手に改造されてしまう。
- ブランカ
- ジャングルに墜落した飛行機の生き残りで、怪物じみた外見をもつ。趣味は釣りで好きなものはピラニアとピラルクだが、釣った魚は全部リュウに取られてしまう。最初の頃は「ウォッウォッ」などとしか発言できなかったが、次第にまともに言葉を話すようになる(語尾に「ウオ」がつく)。外見が動物的であるため、ケンにしばしば動物扱いされたり(やがて飼い慣らされた)、本当に動物と間違えられて捕獲され連れ去られたこともあった。
- ザンギエフ
- 旧ソ連の怪力レスラー。前身を走る傷跡と、胸毛がチャームポイントだと自称しており、自分の美しい肉体美に惚れ込んでいる(これに対してバルログは「美しくない…」と評した)。バイソンが入り浸っている酒屋のマスターとしても登場する。
- ガイル
- 親友の仇であるベガを追い求めるアメリカ軍人。生真面目な性格で、時間にルーズな対戦相手にいつもイライラしている。妻と娘がおり、当初はガイルが何か行動するたびに「着ガイル」「寝ガイル」「若ガイル」などとこじつけられるので悩まされたりしていた。自分の出したソニックブームで散髪する通称「ソニ散」が得意。また、自身も散髪屋のキャラとしても登場する。
- ダルシム
- インドのヨガの達人。火を噴いたり、手足が伸びたり、宙に浮いたり出来るという特異なキャラクター性から、実に様々なギャグのネタに使われた。中でも「スーパーダルシム」「スナイパーダルシム13(サーティーン)」「バットダル」シリーズなどはその代表的な例である。あまりにもギャグにこれらのネタが多用される為登場回数は軽く主人公であるリュウを凌いでいる。妻と息子(ダッタ)がおり、彼女らから自分のヨガをくだらない事(家の柱や熱気球、風呂沸かしなど)に利用されるので悩まされていた。
- バイソン
- スラム街出身の元ボクサーで、現在はカジノの用心棒。飛び道具がなく、燃えたりもできない地味なファイターである事に悩んでおり、その事をギャグのネタに使われることもしばしばあった。また、いかつい顔とがさつの性格のせいか女にモテず、過去に失恋も多く経験しており、自分とは裏腹に美貌でモテるバルログをうらやんでいる。魚が大の苦手で、ピラルクやピラニアがウヨウヨいるブランカステージを酷く嫌っている。両腕に常にグローブを装着しているので、スイッチをまともに押せないなど日常生活において様々な不自由を余儀なくされる。ザンギエフの経営するバーにいつも入り浸っている。
- バルログ
- スペインの没落貴族の家系出身で、美しいものを好む究極のナルシスト。いつも女性達に囲まれており、バレンタインデーには500個ものチョコレートを貰うほどモテるのでバイソンやブランカたちに羨まれている。童話「シンデレラ」や「眠れる森の美女」のパロディなどで王子役を務めることが多いが、姫役が春麗ではなくなぜかいつもブランカという女運の悪さを持つ。母親が金持ちであるという理由でベガに誘拐される(実際のゲームの設定においては、バルログの母親は彼が幼少の頃父親に殺されたことになっている)。初期はバイソンと並んで目立たない存在だったが、後期においてはシャドルーの頭脳として重要な役割を担うようになり、登場回数が増えるようになった。
- サガット
- ムエタイを極めた格闘界の闇の帝王。身長が2メートルを超える大男であるので、建物の天井をも突き抜けてしまうほどであり、「ウドの大木」という言葉にトラウマを持っている。またタイガーアッパーカットの威力は凄まじいものがあるが、あまりに飛びすぎてしまう為に対戦相手を残したまま空へ上がって夜まで降りてこなかったり、本田ステージの銭湯の天井を壊して突き抜けてしまうなど、周りからは迷惑がられる技であった。ベガに謀反を企てようとした事もあったが、基本的には彼を心から敬愛している。サンダー・ホークと共にしばしば長身であることをネタにされる。
- ベガ
- 秘密結社「シャドルー」の真の支配者。世界征服の資金稼ぎの為日々バイトに明け暮れており、その職種はホテルマン・氷割り・掃除・屋台など多岐に渡る。バルログと共にいつも世界征服の秘密計画を企てているが、そのほとんどが子供でも思いつくようなくだらない計画だったり、リュウなどのファイター達に邪魔されて失敗に終わっている。また、連載が進むにつれてシャドルーは次第に情けない描写が目立つようになり、組織の全財産・全食料が乾パンたった一袋という情けなさであった。豪鬼が登場して敗れてからは「ゴウキ」もしくはそれに似た言葉(例えば「ホウキ」など)にトラウマを持ってしまう。あまりの貧窮の為にバルログ家が金持ちであったことに目をつけ、バルログを誘拐したこともある。
- キャミィ
- 英国情報部特殊工作部隊所属の少女で、コミックス第3巻で初登場。3年以上前の記憶が無いため、都合が悪くなるとすぐ記憶喪失のフリをする。春麗を「オバン」呼ばわりするほど不仲である。シャドルー打倒のため、他のファイターを本人も知らぬまま肉体改造するようになり、例えばディージェイは自身の持ち技のマシンガンアッパーをする際に一時的に腕がマシンガンになってしまう改造をしている。
- サンダー・ホーク
- シャドルーによって故郷を追われた、インディアンの戦士。コミックス第3巻で初登場。身長230cmというサガットの224cmを上回る身長を誇り、本田ステージにてコンドルダイブを出そうとジャンプした際にサガットと同じく天井を突き破って思わず破壊してしまった。「自然が自分に技を教えてくれる」と自負しており、そこらの木や石ころなどに話しかけて技を教えてもらっている。キャミィによって光線技が使えるように肉体改造されてしまう。
- ディージェイ
- プロミュージシャンであり、キックボクサーとしても一流の男。コミックス第3巻で初登場。楽器(主にマラカス)をひたすら鳴らすのが好きだが、周りのキャラクターが嫌がっているところをみるとさほど上手くは無いようだ。同時に歌うのも好きだが、豪鬼は彼の歌をヘタクソと評した。彼のチャームポイントは巨大な歯であり、歯磨きの時には一回で歯磨き粉を一本使う。キャミイに知らぬ間に肉体改造されてしまい、マシンガンアッパーをする際に腕が本物のマシンガンになってしまうようになった。
- フェイロン
- 香港のカンフーアクションで大人気のスター。いろんな意味で「熱血漢」であり「熱い」男。コミックス第3巻で初登場の頃は手当たり次第にファイター達に挑戦を挑むが、波動拳などの飛び道具や足を使うボクサーなどにギャップを受け、リュウ達から「世の中浅い! 」と揶揄される。また、初登場の頃は語尾が「~ね! 」などで統一されていたが、次第に「~あるね! 」に変わっていった。
- 豪鬼
- 「拳を極めし者」を自称する、ベガをも一瞬で倒したほどの究極の達人。リュウもまったく歯が立たないほどの圧倒的な強さを誇るが、「信ゴーキ」「ゴーキげんよう! 」などの寒いギャグが得意。また彼が勝ったときは背中に「天」の文字を出せるほか(本人曰く「あぶり出し」)、同じ「てん」でも相手の戦いぶりやカラオケの上手さを表すいわゆる「点」も出すことが出来る。ちなみに豪鬼のみ自分のステージが無かったことがネタにされ、ホームレスという設定になっていて、公園でダンボールに入って寝泊りしている。
[編集] 関連項目
- ストリートファイターII
- 橋口たかし
- コロコロコミック
- 焼きたて!!ジャぱん(橋口の後の作品。最終話にダルシム、リュウ、ケンが登場)
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