タカヤ -閃武学園激闘伝-
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『タカヤ -閃武学園激闘伝-』(たかやせんぶがくえんげきとうでん)は、週刊少年ジャンプ2005年25号から2006年26号まで連載した坂本裕次郎作の少年漫画作品。2004年35号に掲載された第1回金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)グランプリ作「タカヤ-おとなりさんパニック!!-」というプロトタイプが存在する。尚、作品は終盤に『タカヤ-夜明けの炎刃王-』と改題している。
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目次 |
[編集] おとなりさんパニック!!
- 読切・週刊少年ジャンプ2004年35号掲載。
- 第1回金未来杯グランプリ。
- コミックスの1巻に収録。
[編集] 読みきり版あらすじ
- 入学願書さえ出せば無条件で合格となる日本最大級のバカと不良が集う学園『私立閃武高校』に入学が決まった辻原タカヤ。
- お隣で日本屈指の大金持ち白川家の翔、渚兄妹と繰り広げる高校初日のコメディ。
[編集] 読みきり版登場人物
- 辻原タカヤ(つじはら たかや)
- 主人公。
- 白川渚(しらかわ なぎさ)
- ヒロイン。ツンデレ。名セリフ「あててんのよ」により人気を博す。
- 白川翔(しらかわ しょう)
- 渚の兄。連載版のようなイケメンではない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 閃武学園激闘伝
- 連載・週刊少年ジャンプ2005年25号~2006年12号掲載(全5巻)。
- 閃新会などがメインの格闘漫画。
- ストーリーは『○撃目!!』となっている。
[編集] 学園編あらすじ
- 中学浪人が決定した火叢タカヤ。あくる日の朝、両親から追い討ちを掛けるかのように父親の会社が倒産したと告げられる。
- しかし、お隣の日本屈指の大金持ち白川家から100億円の寄付をポンと貰っていた。
- 100億円の交換条件として提示されたのはタカヤを白川家が経営する私立閃武学園へ強制入学させることであった。
- 親はタカヤの許可も得ず快諾、お隣の白川翔、渚兄妹に無理矢理連れられ、閃武学園に仮入学することになった。
- 閃武学園、そこは力の強い者が生き残り、弱い者は淘汰されていく学校。
- どんな能力でも実力があれば力として認められる学園に入学することとなったタカヤの運命はいかに。
- 第1回金未来杯グランプリ作品として、読みきり編をなぞるような形で物語はスタートした。
[編集] 学園編登場人物
[編集] 白川流武術部
- 火叢タカヤ(ほむら たかや)
- 主人公、15歳。閃武学園1年、白川流武術部部員。
- 爆裂W(ホワイト)寮(ランクC)の37-564(語呂あわせでミナゴロシ)部屋に長谷部剣之助と暮らしている。
- 不器用で成績が悪く、中学浪人が決定となる寸前に閃武学園に強制仮入学となる。緒方一晃と会ってから殴られることの面白さに目覚めた。
- その以降、誰よりも戦いを楽しむ様になり、いくら攻撃を受けてもニヤニヤするだけで全く動じず、ボロボロになりながらも最後は自分よりも経験をつんだスペシャリストたちを倒す。デスクラッシャーイボルブのようにどうも他人の技をパクってしまう傾向が強い。
- 戦闘中は頭身が異様に増加し、極悪人面になるのが特徴。
- 必殺技は真極・螺煌旋(しんごく・らこうせん)、デスクラッシャー・イボルブ、禍尖(かせん)砕き、体当たり。
- 炎刃王編については#夜明けの炎刃王を参照。
- 名言は「超おもしれぇッ!」「でもムカつくぜ!」。
- 白川渚(しらかわ なぎさ)
- ヒロイン、16歳。閃武学園2年、白川流武術部副部長。最高ランクの実力を持っており知名度も高いが学園内で表に出ることはほとんどない。
- 爆裂W寮の広い部屋(タカヤの左隣)に住んでいる。タカヤが入学する前は全寮制の学園なのに特例として白川家から毎日通っていた。
- 気が強くて不器用で白川流武術を習得している典型的なツンデレキャラという一部の好事家が喜びそうな設定を持つ。
- 弱点は7歳の誕生日に親からの誕生日プレゼントとして貰い、今でも大事につけているリボンを奪われること。
- 実はタカヤのことが好きだが本人があまりにも鈍感なためやきもきしている。
- 必殺技はコークスクリューNAGISAスペシャル、破裏深威、流掌鳴動。
- 名セリフは「あててんのよ」。
- 白川翔(しらかわ しょう)
- 渚の兄、17歳。閃武学園3年、白川流武術部部長。
- 2撃目の稽古以外で戦う場面は出てきていないが、学園最強の名と白川流武術歴代最強の名を持つイケメン。
- 渚同様爆裂W寮(タカヤの右隣、渚の反対側)に住んでいる。人間の身体を鉄と刀剣に例えることが好き。
- 頭はバカで常に体を鍛える事しか考えておらず、なにか重要な問題が起こっても気づかずにやり過ごしてしまうため登場場面は少ない。
- 炎刃王編では白川流武術の最強の使い手であり、且つヴァイス王国の王の血をひく嫡男であるにもかかわらず召還されなかったため全く登場せず、結局は最後の最後で逆立ちしながら馬鹿な顔で釣りをしている姿で出番を終えた「主要キャラクター」であった。
[編集] 空手部
- 緒方一晃(おがた いっこう)
- 閃武学園1年、空手部部員。超がつくほどの努力家。一心不乱に正拳を一晩出し続けた結果、四連撃衝を編み出す。
- 閃新会に出場し1回戦を突破するが、2回戦で花房春人の前に敗れる。
- 試合に決着がついたにもかかわらずにそれでも花房に攻撃をしようとしたため(タカヤまで乱入して花房に攻撃する始末)、彼に腕を完全に潰されてしまう。
- 医者にも「二度と格闘はできない」と宣告されるが閃新会終了後、春人の父によりあっさりと見事に治療され、タカヤとニヤニヤしながら殴り合っていた。
- 炎刃王最終回で修行を室田に付き合ってもらっている。
- 登場時は主人公のライバル的存在であったが、最終的にはカマセ犬に成り下がるという格闘マンガの典型的キャラである。
- 必殺技は四連撃衝、八連撃衝(同時に出すことも可)。
- 名言(迷言)は「俺の顔一発殴ってみ」。この作品の中でも屈指の迷ゼリフで、ネット上で伝説となった。
- 室田明久(むろた あきひさ)
- 空手部副部長。入学試験の試験担当者だった。それ以降タカヤに関心を寄せている。
- 必殺技は押忍正拳。だが押忍の発声を伴わない普通のパンチを打つことも当然可能。炎刃王最終回で緒方の修行に付き合った。
[編集] 建築部
- 倉木まなみ(くらき まなみ)
- 亜紀(あき)
- 閃武学園1年、建築部部員。
- 自分が設計した家を建てることが夢で、実現可能なところに行くものの林田土建部に有能な新人と言うことで大怪我を負わされる。
- タカヤが金を貯めることが出来たら彼の家を建てることを約束している。
[編集] 無所属・その他
- 白川豪志(しらかわ ごうし)
- 閃武学園最強総帥ならぬ学園長。初回で派手に登場して、それ以後は登場せず。
- 渚、翔の祖母(なぎさ、しょうのそぼ)
- 爆裂W寮の寮母。サングラスでマッチョ。
- 長谷部剣之助(はせべ けんのすけ)
- 花房春歌(はなぶさ はるか)
- 閃武学園1年、爆裂W寮に在寮。タカヤの向かいに住んでいる。防御に関する力を認められて入学できた。
- 円の動作により全ての攻撃を無効化、防御に関して言えば学園最強。但し攻撃だけはてんでダメ。醒花曜瞑流を習得している?
- 普段はカメのグリと行動。炎刃王最終回で春人と手をつないでいた。
- 閃新会女子の部に出場したが、どこまで勝ったのかどこで負けたのかなどは一切不明。
- 花房春人(はなぶさ はると)
- 閃武学園1年、冷酷非道な花房春歌の双子の兄。円の動作に加えて暴力的な格闘センスが加わり、閃武学園激闘伝の登場人物の中では五本の指に入る強者である。
- 閃新会準決勝では、決着が確定したにもかかわらず歯向かおうとする一晃の腕を潰す程の外道だったが、昔は優しかったようで、ある大会後に春歌が糞餓鬼としか言えないような兄妹に半殺しにされてから急に性格が豹変したらしい。これが影響し、各ファンサイトで「シスコン」と呼ばれるようになった。
- タカヤに敗北後は、タカヤと仲良くなり、後の展開(一晃に代わる新たなカマセ犬となるなど)にも期待されたが、その後すぐにタカヤが異世界に旅立ったため、他キャラ同様事実上の存在抹消。炎刃王最終回で春歌と手を組みながら照れていた。
- 必殺技は空砕・霞桜(くうさい・かすみざくら)、貫指・闇蓮華(かんし・やみれんげ)。
- 防御技として掌円・朧撫子(しょうえん・おぼろなでしこ)がある(春歌も使用?)。
- 花房秋人(はなぶさ あきと)
- 春歌、春人の父親。妻の冬歌が亡き後、子供2人を男手ひとつで育てた。学園の出身者でもある。
- 春歌初登場時に名前だけ登場し、その後の回想シーンで顔まで登場。さらにその後息子が痛めつけた一晃の腕の治療を行った。
- 凍結した足下の湖面を粉砕する技を見せた。当然この後凍てつく水中に沈んだと思われるが無事であったようだ。
- 彼が関わったストーリーの本質的部分はともかく、彼の存在自体は学園編にて唯一回収された伏線であった。
- デンジャラスゆうか
- 閃武学園2年、閃新会の司会担当。アイドル部及び格闘技研究部に所属。
- 愛称は「ゆうかりん」だが、「爆弾娘」の異名も持つ。アイドルとしての魅力を認められて入学できた。
- 美貌に似合わぬ毒舌と学園内のテレビ放送における数々の爆弾発言などで学園内にかなりの数のファンがいる(少なくとも3万人以上)。
- その中には100人ほど隠密行動に長けたファン(ゆうかりん親衛隊)もいる。強い男が好きなのでタカヤなど強い男にはデレデレしている。
- 炎刃王最終回で何かを実況していた。
[編集] 閃新会出場選手
- 守屋隆静(もりや りゅうせい)
- 柔術家。予選にてタカヤと戦うものの一撃で敗退。彼に投げられた者は床に生える木の様な状態になってしまう。
- 試合結果に納得がいかず、再戦の為に安藤善慈に挑むもデスクラッシャーで返り討ちにされた。
- 安藤善慈(あんどう ぜんじ)
- プロレスラー。1回戦にてタカヤと戦うものの敗退。
- 必殺技はプロレスラーらしくパワーボムのデスクラッシャーと旋回式パワーボムを片手だけでやってのけるスイングデスクラッシャー。
- 戦った後はタカヤと仲良くなり解説役の一人になった。炎刃王最終回でヴォイドと腕相撲で対戦中。
- 透間ヴォイド(とうま-)
- ボクサー。閃新会優勝候補。強い相手を求めている。
- 左:目にも止まらぬ高速四連ジャブ ソニックストーム
- 右:一撃必殺の右ストレート エグゾースト・ブラスト / 打ち下ろしの右カウンター デストラクト・ブラスト
- 長期戦の末にタカヤに敗北。更に強くなることを目標とする。炎刃王最終回で善慈と腕相撲で対戦中。
- クロウ
- 忍者。1回戦にて透間ヴォイドとの圧倒的な実力差に負ける。
- 必殺技は抜骨大蛇(ばっこつおろち)、跳衝妖舞(ちょうしょうようぶ)。
- 甲斐重之(かい しげゆき)
- 格闘技経験はないが運動神経がとんでもなく抜群。1回戦にて花房春人に試合中に握手を求めたが、当然ながらスキをつかれて徹底的にやられ、重体に追い込まれる。
- 玉井俊作(たまい しゅんさく)
- 腕っぷしではなく頭脳で勝ち上がってきた不思議な人物。1回戦にて緒方一晃に完敗。
- あの一晃が唯一まともに勝利出来た人物でもある。
[編集] 小物達
- 小金由起雄(こがね ゆきお)
- 普通のビルを持つ小金家のボンボン。渚7歳の誕生日の日にリボンを奪い、タカヤに張り手を食らったことが悔しくて色々な格闘技を学び、リベンジする。
- 結局張り手を食らったときタカヤが「次はグーで殴る」と言っていたことを思い出し、タカヤと渚にグーで殴られた。
- その翌日に「財力」を使って腕っぷしの強い男を雇い買いリベンジするものの男はタカヤに倒され小金は渚に徹底的にやられる。
- 林田土建部の皆様
- ブイブイ言わせていた建築系部活の一つ。無理矢理仕事を得て、その仕事は手抜き工事、ボッタクリ料金と暴力に物を言わせ問題があった。
- それで得た資金を元に専用ビルを建てていた。結局キレたタカヤと渚とまなみの殴り込みの結果、部活は廃部に追い込まれる。
[編集] 学園編舞台設定
[編集] 学園概要
- 森と自然の中に囲まれた、もといそれしかないところにツインタワーなど高層ビルなどが建っている。
- 『力こそが全て』がモットー。どんな能力でも力があれば認められるが、結局全編通して暴力以外の力はほとんど相手にされていなかった。
- 生徒は少なくとも9万人以上はいる(渚対ゆうかのアイドル対決より)。
- 周辺のある地域では大型化したライオンなどが生息する危険地帯。
- 入学の課程は以下の通り
- 入学願書提出→仮入学決定。
- 入学式から2週間の間生き残る→能力審査の受験資格を得る。
- 48種類の能力審査のどれか1つを合格すれば正式に入学資格を得られる。この時の成績によって入る寮が決まる。
- 計算力やゲーム力などインドア系のテスト(それが今度どう役立つかは別問題)も森の中で行う。
- 全寮制の学校であり、ランク毎に寮が変わる。ランクによっては高層ビルでの生活。
- 地下奥深くにアンダーワールドと呼ばれる地下世界が存在する。都市機能を持ち、大抵のものはそこで手に入る。地下空間のはずだが採光技術がすぐれているのか照明設備が整っているのか地上のように明るく、当然森が生い茂っている。
- まともな授業シーンがなく、唯一描写された授業シーンはカエルの卵のような鉄球をよける訓練であった。
- 授業は任意で受けられる(らしい)が、これのどこにメリットがあるのかは一切不明(教室、担任、授業といったものが登場しないため)。
- 学園生徒は皆助け合いの精神で生活する(らしい)。
[編集] 部活概要
- スポーツ。文化系の部活のみならず、アンダーワールドで活動する企業は全て部活動の一つ。一種専門学校的。
- 資本主義社会のそれと似ており、一つのジャンルに数多くの部活があり、お互い争っている。
- 武道系部活の最高峰に位置するのは空手部。
- 放送部の発展系としてテレビ局、調理部の発展系としてレストラン、パソコン部の発展系としてプロバイダーなどなんでもあり。
[編集] 夜明けの炎刃王
- 連載・週刊少年ジャンプ2006年13号~2006年26号掲載(全1巻)。
- タカヤ・渚以外の登場人物を一掃した異世界ファンタジー漫画。
- ストーリーは『○話』となっている。
[編集] 炎刃王編あらすじ
閃新会を見事勝ち抜き、決勝戦で花房春人を倒し優勝を勝ち取ったタカヤの前から渚の姿が消える。
それから一週間後、一人でいつものように修行をしていたタカヤは、足に奇妙な感覚を覚え意識を失う。目を覚ますとそこは学園ではなく、二足歩行の馬に襲われ、真極・螺煌旋すら効かない敵に対して為す術をなくす…。果たしてここは何処なのか、そして渚の行方はいかに。
[編集] 炎刃王編登場人物
[編集] 火叢タカヤ
- 異世界へと飛んできた主人公。(学園編についてはこちらを参照。)
- 所持クラフトは短刀型→長剣型の「赤き陽光(モルゲンゾンネ)」
- 必殺技は白川流武術と剣のブレンドで生まれた螺煌斬(らこうざん)、渚との合体技、白川流武術最終奥義W螺煌斬(ダブルらこうざん)。
- 自称『猛牛系』。
[編集] ヴァイス王国
- ナギサ・希望王(ホフヌング・ケーニヒ)・ヴァイス(ナギサ姫)
- 元の世界の記憶を失くし、異世界の姫として君臨した白川渚の姿。渚の祖父はこの異世界の王だったらしい。
- 所持クラフトは槍(もしくはハルバート)型の「創造と破壊(リヒト・ドゥエット)」。
- 必殺技は光の稲妻(リヒト・ブリッツ),コークスクリューNAGISA突き。更に回復技の光の繭(リヒト・コーン)を持つ。但し自分は治せない。
- 身長がコロコロ変わる。特に戦闘時は最大で2メートルほどまで身長が伸びた。呪いのせいか?
- リーン
- 突如表れ、タウアを蹴散らしたヴァイス王国の女性騎士。渚と同様にツンデレキャラ。
- 所持クラフトは剣型の「見えざる脅威(ゲシュペンスト)」必殺技は竜爪斬。
- アガト
- 突如表れ、リーンと共にタウアを蹴散らしたヴァイス王国の騎士。豪快な性格。
- 所持クラフトは棍棒型の「覇道の従者(ゲフォルクシャフト)」この力で影を操る事ができる。
- レスター
- ヴァイス王国で渚に使える側近。美形で(作中の)女性からの人気は高かったようだが、渚たちに振り回されてばかりだった。
- ルント
- ヴァイス王国の占い師。
- 所持クラフトは杖型の「意思を持つもの(アイデンティティー)」発動時は人格が超ハイテンションになる。
- プラム
- ヴァイス王国での渚の側近の一人。ヴィッセンの弟子。気が小さいように見えて結構きつい。
- 所持クラフトは杖型の「聖女のほほえみ(レッヒェルン)」杖の力で落ち葉で空に浮く空飛ぶじゅうたん(ファールシュトウール)が使用できる。
- 必殺技は聖なる光槍(リヒトランツェ)。
- ヴィッセン
- ヴァイス王国の全知の賢者。年齢は300歳から500歳とされている。シュヴァルツ王国に囚われの身。最後の最後まで放置され続けた。
[編集] シュヴァルツ王国
- 暴君ネロ
- 「クヴァール」と呼ばれる怪物達の最大の主にしてシュヴァルツ王国の暴君。ナギサの祖父により封印されたが現在力を取り戻しつつある。
- 大した説明も無く放置されたままだったため、詳細は不明。元ネタはネロか。
- タウア
- 「クヴァール」の一体。人間に近い胴体と馬に似た顔を持つ。再生能力を持つ為、腕を切られてもすぐに再生できる。固体ごとに武器や体の色が異なる。
- 「我欲する汝の命を」とだけ喋る。
- 何の伏線もなく突如登場した為、良くも悪くも注目され太臓もて王サーガでも「予想の範囲を超えている」とネタにされた。
- ヒョルード
- 「クヴァール」の一体。能力はタウアよりも数段高い。
- 所持クラフトは「愛の侵食(クレーベン)」この力によりジョセフィ~ヌ(後述)と融合しパワーと再生能力は数段に跳ね上がる。
- タカヤと渚を追い詰めるも、タカヤの「赤き陽光」の前に敗れ去った。死ぬ間際に渚に呪いをかけたが、結局身長が伸び縮みしただけで他は何もなし。
- ジョセフィ~ヌ・ポヨヨンサンダー666世
- 「クヴァール」の一体でヒョルードのペット。戦闘時はヒョルードと融合する。
- クロト
- 「クヴァール」の一体でネロの嫡子。一見人間にも見えなくも無いが、短気で残虐。そして凄まじく強い。
- 所持クラフトは剣型の「闇の荊棘(フィンターニス・ドルン)」必殺技は「手から」放つ暗黒球腔(ヴィズィオネーア・トート)。
- ラグヴァロ
- 「クヴァール」の一体でクロトの側近。
- 所持クラフトは戦斧型の「消えさりし夢(ケデヒトニス)」防御技として侵されざる場所(ルーイヒ・シュテレ)があるが、コークスクリューNAGISA突きにより地味に倒される。
[編集] その他
- ボムズ
- タウアからタカヤを助けた木こりのおじさん。良い人。初出時にはマッチョに見えたが翌週で小さな年寄りであることが判明。
- ロラン
- プラムの兄弟子。世界で10人もいないクラフトの為の魔石を作る事ができるすごい人。修行時代は真面目だったが、現在は女たらしになっている。
- 魔石を作る儀式(ハナクソをつけて全裸で踊り狂う)を行うと足が1cmずつ短くなる為、魔石を作る事を非常に嫌がるが、渋々儀式を行い、タカヤ達にクラフトを託した。
- 身長は高いが、前述の通り儀式のために1cmずつ足が短くなることから、作った魔石の数はたかが知れていると思われる。
- モサ・ドラゴン
- 「クヴァール」の一体だが人間に対しては友好的。「モサ」は頭がモサモサのアフロヘアーから付けられた。タカヤが出会った個体は3匹の家族の子供でカブトムシを集めるのが趣味だった。タカヤと仲良くなり魔石製作の儀式に必要なドラゴンズ・ジュエルという名のハナクソを託した。
[編集] 炎刃王編舞台設定
凶悪なシュヴァルツ王国に対抗する最後の希望と言われるヴァイス王国。しかしその実態はあまりにもお粗末な国である。
- 国土が町一つ分ほどしかない。
- 国の重鎮があっけなく誘拐される。
- 側近は女王の護衛よりも衛兵の治療を優先している。
- 女王が他国との戦時下にあるにもかかわらず、国を治める義務を放棄してしまっている。
- 外出する女王に正規の護衛がほとんどつかない。
- 一ヶ月後に総攻撃されると分かっているにもかかわらず、住人の避難や兵力の強化などを行っていない。
閃武学園との関係は一切不明。
[編集] 「あててんのよ」とタカヤの問題点
連載版は打ち切られてしまったものの、プロトタイプ「タカヤ-おとなりさんパニック!-」の1コマ、白川渚がタカヤに胸をあてながら「あててんのよ」と何気なく言ったセリフが元でこの読み切り版は主にインターネットを中心とした一部の読者の間でラブコメ、萌え漫画として熱狂的なファンを生み、現在も連載中の『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』を抑え、第1回金未来杯グランプリを受賞している。 しかし、本作が連載開始されて以降、作者の力量不足や方針の失敗により様々な問題点が生じることとなった。しかも、通常の漫画ならまず発生しえないその超展開の連続はある意味で読者の記憶に痛烈に残り、連載終了後も語り草となっている。
以下にそれらを列挙する。
[編集] 設定におけるオリジナリティや一貫性の欠如
- 第一にストーリーがありきたりで意外性や緊迫感が無いとして批判されている。「勝利」などの要素に於いて、タカヤが短期間の努力で、自分より圧倒的に経験を積んだ格闘技のスペシャリストに勝ってしまうなど、(主人公達にとって)あまりにもうまく出来すぎた形で演出されており、展開が単純になりがちで、先読みも容易であった。
- 全体的に作者の無計画さが目立ち、伏線などをほとんど使うこともなくその場しのぎのような新しいキャラクターや設定を作るため、数多くのキャラクター(白川兄や長谷部等)や舞台設定がはっきりしないまま放置されがちであった。その上、主要キャラクターの初期設定もいい加減なため、結果としてキャラクターの性格等の一貫性が保たれていなかった。戦闘時では、頭身や顔つきが頻繁かつ極端に変化し、同一人物とは思えないほどに変化したシーンも存在する。このため、作者の漫画家としての技量自体が疑われるという結果をも招いている。
- 当初から全体的に他の漫画やゲームに似通ったオリジナリティに欠ける部分や、学園ものなのかラブコメなのか格闘ものなのかはっきりしない中途半端な構成が目立っている。
- 炎刃王編でも、ファンタジー漫画としてありきたりな印象はぬぐえなかった。また、技名をドイツ語から取るなど、学園編よりも手の込んだ事をやっていた部分は見られたが、中途半端さや計画性の乏しさは保たれたままであった。さらに、「武器の材料が竜のハナクソ」や「裸踊りでハナクソから武器を作り出す」など、物語や読者にとってプラスに働きそうに無い設定も数多く作られた。
- ちなみに、突然路線変更した理由については、タカヤが新閃会で優勝し、連載開始から短期間で最強になってしまったため、格闘漫画としての展開に行き詰まり、サブタイトルの「閃武学園激闘伝」として続けられなくなったためと言う意見や、路線変更の際には既に打ち切りが決定していたため、作者の好きにやらせた結果がファンタジー路線なのではとの考えもある。
- 上記の様にストーリーの希薄さや作者の構成力不足が目立った。
[編集] 「コミスタ問題」を始めとする漫画家としての資質
- ジャンプした時の擬音「ぴょいーん」などの演出や、シリアスなシーンで不必要に入るギャグ絵の多さが、バトル漫画としては興をそいでいた感がある。
- その他にも、連載開始当初は森ばかりの背景(理由は後述を参照)、他にも、部屋の大きさがコマごとに変わっていたり、部屋に椅子と机があるにもかかわらずに地べたであぐらで食事をしたり、町中の散策シーンをほぼバストアップのみで済ませたりと不自然なシーンが多かった。
- 背景にやたら森が多い。これは、作者が漫画作成ソフトComicStudioを使って原稿を描いており、そのプリセットデータの背景をそのまま使用していたからである。コンピュータを使用して原稿を描いている作家(藤崎竜など)は多数存在するが、サンプル画像をそのまま、しかもここまで多用する作家は他に例がない。この使い方を「MacPeople」誌上にて、「男らしい使い方」とセルシス社員に称賛(?)されている。また、ジャンプ誌上においての作者のアシスタント募集の広告では求める人材に、“パソコンが使える人。コミックスタジオが使えればなおよい”とComicStudio使用経験者を優遇していた事から、通常の作画のときもComicStudioを多用していたことが分かる。
[編集] 読者ニーズから乖離した猛プッシュと「二度」の路線変更
- 当初名誉ある金未来杯受賞作品として華々しく学園ラブコメ風にスタートしたこの作品は、学園的要素をほとんど出さないまま格闘漫画へと移行。そしてありきたりなトーナメント大会の開催。トーナメント終了後は突然異世界に飛ばされさらにありきたりなファンタジー漫画に変更し、これまで素手での格闘の鍛錬をしてきた主人公が突然剣を持ち魔物と戦い始めるという不自然な展開へと進んでいく。
- 全50話通じて全体的に主人公の戦闘場面を重視する傾向が見られ、それ以外のストーリーをかなり簡単に描く傾向があった。特に学園編で主人公以外の戦闘場面はほとんど登場しないか、登場してもすぐに終わるかのいずれかであるにも関わらず、主人公の戦闘場面は他の場面と比べ物にならないほど延々と細かく描かれ続けた。当初近未来杯でこの作品を支持した層が、このような作品方針を望んでいたかは疑問である。
- 打ち切り作品なりに物語を締めくくるべき炎刃王編最終回でも、「道を歩いていたら向こう側からラスボスが現れ、いきなり戦闘突入、そして宣戦布告。」という荒唐無稽なラスボスの登場からいきなり物語が終わるという唐突なエンディングで伏線などには一切触れず、「よっしゃあああッッ THE ENDォオ!!」と言う意味不明な叫びとともに幕を閉じている。結局『炎刃王』という言葉の意味も闇の中となってしまった。
- このように、異例なほどの不評を受けながらも1年の間この作品が連載されたことに関し、ジャンプのアンケートでの人気投票の制度を問題視する意見もあるが、この作品の場合は、どんな人気漫画でも(誌面構成上)与えられることのない量のセンターカラーを獲得していたことからも、一部読者の圧倒的な支持があったというより、編集部により意図的に持ち上げられ、人気に関係なく連載が続けられていた可能性が高い。しかし、連載最末期になると掲載順位はそれまでと打って変わって急落したため、ここで初めて本来の人気と評価が反映されたとも見られる。
- この編集部による意図的な持ち上げは「第一回金未来杯グランプリ作品」と言う今後も続けていくべきであろうはずの漫画賞における肩書きによるものが大きいといわれる。金未来杯グランプリともあろう作品が不人気で打ち切りともなれば身も蓋も無い言い方をすれば「金未来杯」そのものの存在意義が皆無となるからとも言われるが、結局この金未来杯は2004年、2005年のたった2回で打ち切りとなり、2006年以降は開催されていない。